いつかを変えることの代償 前編
小五郎も普通の人間だ。命は惜しいしわざわざ危険な目に合いたくはない・・・だが新一は危険と知りつつも事件があれば解決しようと躍起になる上、滅多な事では引くような事をしはしない。そんな新一の影か表のどちらでも、その手綱を引きながら組織と最善の結果を出すよう誰一人犠牲のないように戦う・・・そんなこと無理だと小五郎は自信を持って言えた。自分の力不足を痛感しながらだ。
そう考えた小五郎は最早また新一達と共に組織と対決すると言った考えなど、持てるはずもなかった。だが新一の性格に前のようになったと考えると、また自分が巻き込まれることになる可能性は非常に高いし、新一にも出来れば危険な目にはあってほしくはない・・・それを踏まえた上で小五郎が考えたのが、英理と結婚せずに蘭が生まれなければ新一はあの組織と対決する事にならない上に自分も関わらないで済むのではないか・・・という考えだ。
・・・正直な気持ちで、蘭を今回生誕させないということについては非常に小五郎は悩んだ。だが英理と結婚する道を選ばなかった時点で蘭を生誕させるための手段など通常の手段ではどうしようもないし、前回で新一と蘭がうまくいかなかった姿を見ていた為に下手に蘭達に新一がまた離婚の問題に直面するのもまた躊躇われるし自分ではどうしようもない・・・そう思った事から、蘭についてはもう諦めるしかないと小五郎は考えた。
ただそこで自分の行動に修正力がかかり、英理と何としてでも結婚する・・・と言った流れになるのではと小五郎は危惧したが、幼い頃から英理と距離を取って動いていても何の問題もなかったし、恋愛に発展するようなイベントどころか一クラスメイトとして見られていたかどうかも聞けない程の距離感だったのだ。
そんな状況で小五郎の事を英理がいきなり好きだと言いに来る展開など、英理の性格からして罰ゲームをするように言い渡されたとしても素直に受けるはずもないから有り得る筈もなかった・・・故に前に結婚した時の年齢を越えた時、英理と関係を築けなかった事を若干は残念に思った物の大半はホッとしたという気持ちを抱いた。この逆行には世界の修正力が働かないばかりか、これで自分も新一も組織に関わらず生きていける物と小五郎は考えだ。
とは言え新一の性格に事件を惹き付ける嗅覚を考えれば、絶対に安心だとは言えない・・・新一のそういった部分は才能というよりむしろ、オカルトチックな因縁めいた物があると今なら小五郎は思っていた。だからこそその可能性を潰すためにも新一が事件から離れられないなら、自分が新一から離れればいい・・・そう思って小五郎は前に住んでいた米花町で同じように探偵事務所を構えるのではなく、新一が足を運んだと聞いたことがない場所を選んで探偵の仕事をすると選んだ。
そしてその小五郎が選んだ場所が、不動町という場所である。米花町との距離が離れていて、新一が来ないだろうという予測が出来るいくつかピックアップした中での場所は。
(・・・ホント、探偵としての仕事以外でトラブルなんて何も起きねぇな・・・ま、今の俺にはこれくらいがちょうどいい。もうあんな危険な目に合うこともそうだが、誰かに何だかんだ言われるのも正直疲れちまうしよ)
・・・それで結局は探偵事務所に依頼人も依頼の電話も来ることなく、夕方には小五郎は事務所を閉めて近くのスーパーで買い物カゴを手に商品を品定めしながら考え事をしていた。今はすごく気楽でいいと。
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そう考えた小五郎は最早また新一達と共に組織と対決すると言った考えなど、持てるはずもなかった。だが新一の性格に前のようになったと考えると、また自分が巻き込まれることになる可能性は非常に高いし、新一にも出来れば危険な目にはあってほしくはない・・・それを踏まえた上で小五郎が考えたのが、英理と結婚せずに蘭が生まれなければ新一はあの組織と対決する事にならない上に自分も関わらないで済むのではないか・・・という考えだ。
・・・正直な気持ちで、蘭を今回生誕させないということについては非常に小五郎は悩んだ。だが英理と結婚する道を選ばなかった時点で蘭を生誕させるための手段など通常の手段ではどうしようもないし、前回で新一と蘭がうまくいかなかった姿を見ていた為に下手に蘭達に新一がまた離婚の問題に直面するのもまた躊躇われるし自分ではどうしようもない・・・そう思った事から、蘭についてはもう諦めるしかないと小五郎は考えた。
ただそこで自分の行動に修正力がかかり、英理と何としてでも結婚する・・・と言った流れになるのではと小五郎は危惧したが、幼い頃から英理と距離を取って動いていても何の問題もなかったし、恋愛に発展するようなイベントどころか一クラスメイトとして見られていたかどうかも聞けない程の距離感だったのだ。
そんな状況で小五郎の事を英理がいきなり好きだと言いに来る展開など、英理の性格からして罰ゲームをするように言い渡されたとしても素直に受けるはずもないから有り得る筈もなかった・・・故に前に結婚した時の年齢を越えた時、英理と関係を築けなかった事を若干は残念に思った物の大半はホッとしたという気持ちを抱いた。この逆行には世界の修正力が働かないばかりか、これで自分も新一も組織に関わらず生きていける物と小五郎は考えだ。
とは言え新一の性格に事件を惹き付ける嗅覚を考えれば、絶対に安心だとは言えない・・・新一のそういった部分は才能というよりむしろ、オカルトチックな因縁めいた物があると今なら小五郎は思っていた。だからこそその可能性を潰すためにも新一が事件から離れられないなら、自分が新一から離れればいい・・・そう思って小五郎は前に住んでいた米花町で同じように探偵事務所を構えるのではなく、新一が足を運んだと聞いたことがない場所を選んで探偵の仕事をすると選んだ。
そしてその小五郎が選んだ場所が、不動町という場所である。米花町との距離が離れていて、新一が来ないだろうという予測が出来るいくつかピックアップした中での場所は。
(・・・ホント、探偵としての仕事以外でトラブルなんて何も起きねぇな・・・ま、今の俺にはこれくらいがちょうどいい。もうあんな危険な目に合うこともそうだが、誰かに何だかんだ言われるのも正直疲れちまうしよ)
・・・それで結局は探偵事務所に依頼人も依頼の電話も来ることなく、夕方には小五郎は事務所を閉めて近くのスーパーで買い物カゴを手に商品を品定めしながら考え事をしていた。今はすごく気楽でいいと。
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