人の愛も仮面も変わるもの
・・・高校二年までは友達以上恋人未満といった立場であった新一と蘭。そんな二人というか新一が怪しい取引現場を目撃したことから襲われた上で体を小さくされ、元の体に戻るまで数ヶ月を擁する事になるのだがそうして体を元に戻す前に・・・新一はそれまで事実を隠していた事を蘭に全てを打ち明け散々涙を流されたり何でといった言葉を向けられたが、体が元に戻った後にそんな蘭と恋人になった。
この流れは元々両思いではあったが一連の流れがあったことで二人共に相手への気持ちが高まったこともあるのだが、蘭からすれば新一が自身の事実を隠してきたことからもう自分には隠し事はしないでほしいし一緒に困難に向き合いたい・・・という考えからだ。それくらいに蘭からすれば新一に何も言われてこなかったことでちゃんと新一を捕まえておかねば、また同じようなことがあればという不安感も少なからずあったが故だ。
そんな蘭からの気持ちや考えが大きい部分はあったが、それで二人は恋人関係になることが出来た上で時間は過ぎていき・・・五年以上が経って二人は大学を卒業するタイミングで結婚をした。本来ならもう高校を出た時には結婚をするかというくらいには気持ちは高まっていたのだが、周りから新一が探偵になるなら色々と知識とか資格を得るためにも大学に行っておかないといけないということや、流石に高校卒業でのタイミングは早すぎるというように言われたことから二人共に大学卒業してからがいいとなったためである。
そうして二人は大学を出る頃になっても同じような気持ちを持っていた為、結婚をして結婚式を挙げた。そしてその後に新一は探偵になり程無くして蘭は妊娠することになり、無事に子どもが生まれてきたこと・・・ここまで聞けば順風満帆もいいところな様子であり、二人もまた幸せである事を感じていてこの時間がいつまでも続いていくとその時までは信じてやまなかった・・・そう、その時までは・・・
「・・・はぁ・・・」
「どうした、鈴木?今の電話はそれほど面倒な相手だったのか?」
「・・・相手は蘭からなんですけど、今となってはもう面倒でしかないですね・・・」
・・・とあるホテルの一室内にて。
少し部屋の外に電話の為に出て疲れて戻ってきたといった様子の園子に対し、ソファーに腰掛けていた美鶴の声に取り繕う様子もなく頷いて肯定する。
「一体何があったんだ?」
「今日ここに来たのは桐条財閥との打ち合わせの為なんですけど、美鶴さん・・・」
「そう言うな。それに電話の最中に書類に目を通したが、この中身なら別に私は父にこれでいいと提出出来る。だからお前とこの書類の中身を詰めるために予定していた時間をこの後の食事会も含めて使っていいと思っている・・・それに私としても先輩として毛利に何があったのかを聞きたいし、お前の懸念を取り除きたいと思っているのだが・・・私では頼りにならないか、鈴木?」
「っ・・・ずるいですよ、美鶴さん・・・そんな顔でそんなことを言うなんて・・・」
美鶴はそんな様子にどうしたかと聞き園子は困惑しながらも話すのはちょっとというように言うが、女性でも見惚れるような微笑とカッコいい言葉にたまらず顔を赤らめながら視線を背けた。園子は美鶴の事を尊敬してるのもあるが、久しぶりに会う美鶴は自分と比べて大人びている大人の女性という憧れを改めて抱く形で。
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この流れは元々両思いではあったが一連の流れがあったことで二人共に相手への気持ちが高まったこともあるのだが、蘭からすれば新一が自身の事実を隠してきたことからもう自分には隠し事はしないでほしいし一緒に困難に向き合いたい・・・という考えからだ。それくらいに蘭からすれば新一に何も言われてこなかったことでちゃんと新一を捕まえておかねば、また同じようなことがあればという不安感も少なからずあったが故だ。
そんな蘭からの気持ちや考えが大きい部分はあったが、それで二人は恋人関係になることが出来た上で時間は過ぎていき・・・五年以上が経って二人は大学を卒業するタイミングで結婚をした。本来ならもう高校を出た時には結婚をするかというくらいには気持ちは高まっていたのだが、周りから新一が探偵になるなら色々と知識とか資格を得るためにも大学に行っておかないといけないということや、流石に高校卒業でのタイミングは早すぎるというように言われたことから二人共に大学卒業してからがいいとなったためである。
そうして二人は大学を出る頃になっても同じような気持ちを持っていた為、結婚をして結婚式を挙げた。そしてその後に新一は探偵になり程無くして蘭は妊娠することになり、無事に子どもが生まれてきたこと・・・ここまで聞けば順風満帆もいいところな様子であり、二人もまた幸せである事を感じていてこの時間がいつまでも続いていくとその時までは信じてやまなかった・・・そう、その時までは・・・
「・・・はぁ・・・」
「どうした、鈴木?今の電話はそれほど面倒な相手だったのか?」
「・・・相手は蘭からなんですけど、今となってはもう面倒でしかないですね・・・」
・・・とあるホテルの一室内にて。
少し部屋の外に電話の為に出て疲れて戻ってきたといった様子の園子に対し、ソファーに腰掛けていた美鶴の声に取り繕う様子もなく頷いて肯定する。
「一体何があったんだ?」
「今日ここに来たのは桐条財閥との打ち合わせの為なんですけど、美鶴さん・・・」
「そう言うな。それに電話の最中に書類に目を通したが、この中身なら別に私は父にこれでいいと提出出来る。だからお前とこの書類の中身を詰めるために予定していた時間をこの後の食事会も含めて使っていいと思っている・・・それに私としても先輩として毛利に何があったのかを聞きたいし、お前の懸念を取り除きたいと思っているのだが・・・私では頼りにならないか、鈴木?」
「っ・・・ずるいですよ、美鶴さん・・・そんな顔でそんなことを言うなんて・・・」
美鶴はそんな様子にどうしたかと聞き園子は困惑しながらも話すのはちょっとというように言うが、女性でも見惚れるような微笑とカッコいい言葉にたまらず顔を赤らめながら視線を背けた。園子は美鶴の事を尊敬してるのもあるが、久しぶりに会う美鶴は自分と比べて大人びている大人の女性という憧れを改めて抱く形で。
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