「勿論今のはあくまでも例え話というか、私個人が考えただけの事よ。でも『江戸川コナン』がやってきたことやその存在についてをちゃんと後始末もそうだけれど、普通の子どもであるというように振る舞って工藤君と一緒に事件に関わらせないように気を遣うように出来なかった事を考えるならばこそ、『江戸川コナン』としての工藤君がそうしたのではというよう思えてしまったのよ。事実を明かされたかそうでなかったかのかは最早関係ない・・・重要なのは降谷さんが言ったように記者会見で貴方の事を正論化させないよう、そして自分だけのせいなどと過度にはしないように言うことよ。下手にそんなことをしてしまえば歩美ちゃん達が貴方の事を仲間だったからということから、周りの言葉を聞かずに孤立だとか家族の軋轢を生むといったようなことが起きかねないわよ。『江戸川コナン』をその時にちゃんと終わらせないとね」
「っ・・・！」
そんな話を例え話と言いつつもだからこその対処が必要だ・・・そういったように言う灰原に、歩美達の事を出されたこともあり新一は辛そうに表情を歪めるしかなかった。今までの話もあって自身で判断して行動することが望まれないと言うことに。
「どうやら哀ちゃんの言葉に納得してくれたようだから本格的に記者会見に関しての話を始めよう・・・色々と長くなるだろうけれどね」
そうして降谷が改めて記者会見についての話をしようと切り出す。含みを入れた言葉と共に・・・


















・・・そうして降谷が主体となって記者会見についての話が進んでいくのだが、実質的な謝罪会見であることもだが新一一人に謝らせて親の優作達が会見に顔を見せないのは良くないのではないか・・・というように英理が弁護士としてだったり小五郎の妻という立場もあって自分も会見の場に立つということも含めて言うと、優作は苦い顔をしながらも自分も新一と並んで会見に行くと言った。ただでさえこの場には灰原の言葉が無ければこちらに来なかったのではないかと言われたこともあるし、この場で話をしたのにここで新一だけに会見に出席することにしたら、それこそ親のお前達は何をしているのかと一層の非難を浴びるのは避けられないだろうからと。

有希子はそんな優作に自分もというように言ったが、そこは自分だけでやるからということで済ませる事にした。だがそこで更に降谷が言ったことで問題となったのは、小五郎に対して工藤家がどのように発言するのかというものだった。

これは小五郎が探偵を辞める決意もそうだがその後に起こりかねないリスクを考えれば探偵はもう続けない方がいいと皆が共通して思ったこともあるが、ならその原因となった存在である工藤家の面々が何も言わずに済ませて終わらせるのは却って小五郎との関係はどうなったのかと後で問題を蒸し返されることになりかねない・・・そう降谷が言い、英理も何らかの謝罪及び賠償をするというようにした方が表向きにも収まりがいいのは確かだと弁護士として同意したことに、新一達も確かにと頷くしかなかった。

しかしここで蘭が諦め悪く謝罪に賠償をするんなら探偵を辞めるのはともかくあのビルから出ないで私と暮らしてもいいんじゃないかと言ったのだが、そこは小五郎が感情の見えないままに即刻拒否した上で降谷がもうあそこは毛利さんや蘭さんにとって安全で快適な場所にはならないだろうし、ネットや悪質な人物達の事を考えれば色々ともしものことも有り得るから尚更止めておいた方がいい・・・と言われて蘭は悔しげに引くしかなかった。その色々なもしもの中に自分が小五郎を怒らせる可能性についてを考えていないといったような形でだ。

それで一応記者会見はこの数日後にするというようにして話は終わりとなったのだが、小五郎が英理に二人で真剣に話がしたいから時間を取ってくれと切り出し、英理も真剣に頷き返した上で蘭に先に帰るようにと言うのだが・・・その様子が色のある物ではないということはすぐに蘭や新一達も分かったが、だからこそそんな様子にその話し合いが自分達の今後に関わってくるとも感じていた。小五郎は英理に対して弁護士としての役目を求め、そしてそこで決まった中身を自分達にそうするようにと求めてくるのだろうと・・・









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