塗り固められた嘘が暴かれた時

・・・そうして阿笠が優作達に連絡をして灰原が言ったことについてを伝えると、緊迫した様子ですぐに戻る事にすると返したとの事だった。流石に組織関連の事が流出させられたと聞いたこともそうだが、何より小五郎に関しての話を聞かされたが為であった・・・その連絡をする前に灰原が小五郎を使うことを提案した大元が誰かと阿笠に言ったこともあるが、そうして新一を止めるだとか小五郎に正式に協力してほしいと伝える機会があったのにそんなことを選ばなかったのは確か・・・そう伝えられて、ここで一刻も早く帰って謝らなければ本当にどうにもならなくなると焦る形でだ。

そうして優作達が急いで日本に戻るというようにすると阿笠から聞いた新一は苦々しげな様子を浮かべるのだが、そんな時に安室からの連絡が来た・・・それは実際に話をした際の小五郎もそうだが、蘭のリアクションの違いから相当な修羅場になったというものだった。簡単に言うなら今まで散々利用されてきた事に対する小五郎の怒りに対し、蘭が新一の事を全面的に擁護するばかりか気付かなかった小五郎の責任も大きいと言ってきたことから、自分が止めなければ本気の取っ組み合いの喧嘩になっていたと簡単に予測が出来る程の空気が流れていたと。

だが一応止めはしたものの自分がこの場を離れた瞬間に二人が続きを始めるんじゃないかと危惧した安室が急遽英理へと連絡を取り、事情を説明した上で数日程蘭をそちらで受け入れてほしいと言うと英理もニュースから相当な事が起きているとくらいは分かったが、そんなことにまでなるとは思っていなかったと同時に二人を一緒に今いさせるのは流石にまずいと思ったから蘭を受け入れる・・・と返したことから蘭は英理の元でしばらく暮らすことになったと安室から聞かされ、新一は呆然とするしかなかった。まさかそんな形で二人が一気に険悪になるなど想像もしていなかった為に。

それで一応は安室が蘭を自分の車で送るとなり着替えなどの荷造りの準備をする中で小五郎と話したのだが・・・話がまとまるまでの間は探偵事務所は休むと共に誰も来ないようにもだが連絡もしないようにしてほしいと怒りを我慢しているといった様子で言われたと阿笠達に伝えた。特にこの事の発端になった新一には絶対に来てほしくないし話したくないと強調されたと。

そう聞かされて新一はたまらず青い顔をしたが、そんな新一を置いて話は進んで優作達が急いで戻ってくる旨についてを阿笠が伝え、優作達も交えて話をする時間はこの一週間の内に必ず取れるようにすると安室が言った事で電話は終わり・・・そこで新一は愕然としながら力が抜けたというよう床に膝立ちになった。もう今の時点であまりにも新一にとって予想外であり、辛すぎる状態になっていることを受け。

そんな様子に阿笠はアワアワと新一に近付くが、灰原は研究が佳境に差し掛かっている事に加えて話し合いの場が終わった時に薬を作る時間を取るのもだし飲める時間があるかも分からないから、もう早目に薬を作ってこの数日中に飲めるようにして元の体に戻せるようにすると淡々と言って研究室に入っていった。

そんな灰原の淡白な様子に阿笠は複雑な様子を見せていたが、それでも薬を作ることは必要だというのは分かるために気を取り直して新一を励ます事にした。









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