危機感の喪失に対する対処(後日譚)
・・・そうしてそれからしばらく時間が経った。その間に大殿は定期的に小五郎とどうなっているのかに関してを連絡を取り合っていくのだが、その間に蘭や新一達が小五郎の元を訪れた時など最近になって子どもが出来た・・・という報告をしに来た時くらいだと聞いた。
大殿もその報告に関しては素直におめでとうとは言ったが、その返しの時に幸せそうといった様子を見て別の意味での安堵が浮かんだと小五郎は漏らした。自分に孫が出来たという事自体はまぁいいとしても、流石に身重な体になると共に子どもが出来るなら簡単に行動しにくくなるということの方に嬉しさを感じたと。
大殿はそんな言葉に気持ちは理解出来ると言いつつ、それでもう絶対に何も起きない訳ではないから気を付けるようにと告げた。特に子どもが産まれたなら優作達は少しは日本には戻ってきても腰を落ち着けるつもりはないだろうから、蘭や新一が子育てで頼りに来るとしたなら小五郎達だろうからと。
その辺りに関しては小五郎も承知しているとした上でそうなったなら新一は来ることなく、蘭だけで来るようにしろと話をすると大殿に返した。蘭からすれば気に入らないだろうけれど一応は新一が関わらないなら事件が起きる可能性は著しく低くなることに加え、どう孫が育つかにそれからの新一達の生活がどうなるかは分からないがその時の話・・・孫まで平気で事件に出会すのは巡り合わせだから仕方ないだろうというような言い方だったり行動を取るというのなら、新一無しで来るのだけでなく蘭もこちらの気分が良くないからもう孫の面倒は見ないし会わないというように言うと。
大殿はそういったことが言えるならそれでいいと告げるのだが、孫については色々といいのかと小五郎に問い掛けた。孫には罪というか責任はないのではないかと。しかし小五郎が祖父として子育てを手助けをするのはまだしも教育を施すべきは親である蘭達がやるべきことであって、自分がこういう風な子どもに育ってほしいと願って口出ししすぎるのはよくないこともあるから、もし孫が新一達の影響を受けて自分達の気持ちなど知らないというように育ったなら・・・もうそこは諦めると漏らしたことに、大殿も分かったと返すしかなかった。実際祖父母が子ども達の子育てに口出しや手出ししすぎるのは良くないと大殿も考えた上で、子育てでどんな子どもになるか思い通りにならないのは世の常として珍しくない以上、小五郎は新一達の影響を受ける可能性が高いことは覚悟しているのだと理解して・・・
・・・そうして大殿は以降も小五郎達からちょこちょこと連絡を受けることはあったが、やはりというか蘭達の子どもは生まれはしたが以前の事が散々に響いたからだろうが、積極的に交流しようとはしてこなかったとの事だった。
ただ小五郎はもうそこについては突かないままにこれで進ませると言った上で、何も変わったことがなければ工藤家関連の事で連絡することは止めると告げた。ここまで来たならもう新一達も蘭も無遠慮でいて無配慮に動けないだろうし、自分達だけでも余程の事がないなら対処出来るだろう上でこの事でいつまでも煩わせるのも申し訳ないと真剣な声でだ。
そんな小五郎の言葉に大殿も何かあれば連絡してくれればいいと言った上でそうかと漏らし、満足そうに電話を切った。完全に全て大丈夫と確定した訳ではないが、それでももう小五郎には油断という物はなくて危機感の欠如した新一達に付け入る隙を与えないままに生きていく上で・・・その様子から新一達はずっと小五郎達に対しての様々に入り乱れる感情に、小五郎達の事を思う度に苦心していくしかないだろうと・・・
END
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大殿もその報告に関しては素直におめでとうとは言ったが、その返しの時に幸せそうといった様子を見て別の意味での安堵が浮かんだと小五郎は漏らした。自分に孫が出来たという事自体はまぁいいとしても、流石に身重な体になると共に子どもが出来るなら簡単に行動しにくくなるということの方に嬉しさを感じたと。
大殿はそんな言葉に気持ちは理解出来ると言いつつ、それでもう絶対に何も起きない訳ではないから気を付けるようにと告げた。特に子どもが産まれたなら優作達は少しは日本には戻ってきても腰を落ち着けるつもりはないだろうから、蘭や新一が子育てで頼りに来るとしたなら小五郎達だろうからと。
その辺りに関しては小五郎も承知しているとした上でそうなったなら新一は来ることなく、蘭だけで来るようにしろと話をすると大殿に返した。蘭からすれば気に入らないだろうけれど一応は新一が関わらないなら事件が起きる可能性は著しく低くなることに加え、どう孫が育つかにそれからの新一達の生活がどうなるかは分からないがその時の話・・・孫まで平気で事件に出会すのは巡り合わせだから仕方ないだろうというような言い方だったり行動を取るというのなら、新一無しで来るのだけでなく蘭もこちらの気分が良くないからもう孫の面倒は見ないし会わないというように言うと。
大殿はそういったことが言えるならそれでいいと告げるのだが、孫については色々といいのかと小五郎に問い掛けた。孫には罪というか責任はないのではないかと。しかし小五郎が祖父として子育てを手助けをするのはまだしも教育を施すべきは親である蘭達がやるべきことであって、自分がこういう風な子どもに育ってほしいと願って口出ししすぎるのはよくないこともあるから、もし孫が新一達の影響を受けて自分達の気持ちなど知らないというように育ったなら・・・もうそこは諦めると漏らしたことに、大殿も分かったと返すしかなかった。実際祖父母が子ども達の子育てに口出しや手出ししすぎるのは良くないと大殿も考えた上で、子育てでどんな子どもになるか思い通りにならないのは世の常として珍しくない以上、小五郎は新一達の影響を受ける可能性が高いことは覚悟しているのだと理解して・・・
・・・そうして大殿は以降も小五郎達からちょこちょこと連絡を受けることはあったが、やはりというか蘭達の子どもは生まれはしたが以前の事が散々に響いたからだろうが、積極的に交流しようとはしてこなかったとの事だった。
ただ小五郎はもうそこについては突かないままにこれで進ませると言った上で、何も変わったことがなければ工藤家関連の事で連絡することは止めると告げた。ここまで来たならもう新一達も蘭も無遠慮でいて無配慮に動けないだろうし、自分達だけでも余程の事がないなら対処出来るだろう上でこの事でいつまでも煩わせるのも申し訳ないと真剣な声でだ。
そんな小五郎の言葉に大殿も何かあれば連絡してくれればいいと言った上でそうかと漏らし、満足そうに電話を切った。完全に全て大丈夫と確定した訳ではないが、それでももう小五郎には油断という物はなくて危機感の欠如した新一達に付け入る隙を与えないままに生きていく上で・・・その様子から新一達はずっと小五郎達に対しての様々に入り乱れる感情に、小五郎達の事を思う度に苦心していくしかないだろうと・・・
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