危機感の喪失に対する対処(裏)

ただそうした話をしたもののその時にはまだ考えなくコナンを一方的に追い出すことは出来ないからと、その事はしばらく置いておくことになったのであるが・・・優作達の関与が明らかになったのもあって、小五郎は新一の事をもう是が非でもウチには置きたくないとなったのである。






「・・・そこについてはもうこちらから余計なことをしなければ向こうはまずこちらに諦め悪く来ないとは思うからともかくとして、これからについて問題なのは今は何処かに行っているとはいえ何時に戻ってくるか分からない新一君が蘭ちゃんと結ばれる可能性についてだ」
「・・・まぁそこに関しちゃ、正直もう諦めてますよ・・・新一がいなくなってからも蘭が新一の事を諦めたみたいな様子はなかったし、新一も新一でマメに蘭に連絡してきてるみたいなのは度々聞かされてきましたからね・・・だから新一が戻ってこないとかってんなら別かもしれませんが、戻ってきたら余程の何かが起きなきゃ遅くとも大学卒業くらいには結婚するでしょうね・・・」
「やっぱり君の感じかたからするとそうなるか・・・」
・・・そんな話題に関してを大殿は変えると新一と蘭の結婚の可能性を聞くのだが、小五郎が重い表情と声でまず避けられないだろうと漏らす様子に何とも言い難いというように反応するしかなかった。






・・・散々コナンというか新一についてを話した上でもうそう易々と戻ってこれないような状態にした大殿達だが、そこに至る過程で新たな問題というか起き得る可能性に直面した。それが将来的に新一と蘭が結婚して、毛利家と親類となる事だ。

これに関しては小五郎の母親は心底から嫌がるだろうが、小五郎の目から見たらそうなることはほぼほぼ確定路線だろうというように見ていた。本人達はお似合いだとか茶化しに冷やかしといった声には否定だったりを返すが、明らかに二人は互いに互いの事を昔から変わらない形でずっと好きでいるのは分かっていたし、むしろ未だに恋人という関係になってないことが不思議だと思っていたくらいなのだ。

そんな二人の関係をどうにかするのは至難の技だと今となっては小五郎は考えている・・・もし関係が終わるとするなら今の新一が連絡だけして戻ってこない状況から、もう連絡すらしなくなってしまう状況になるといったくらいしか考えられないが、新一の性格からすればそうなるのは新一が死んだ時くらいになるだろうが・・・流石に今の小五郎でも新一に無情に死んでほしいとまでは思っていないが、それならばこそ新一が戻ってきたなら蘭と結ばれるだろうとしか思えなかったのだ。大殿には大学卒業くらいと言ったが、下手をすれば高校を卒業する前に結婚を切り出す可能性も有り得ると思えるほどに。

そしてそんな風に考えたからこそ出てくる問題が、工藤家との親戚としての繋がりが出てくる事だ。これに関しては大殿が散々言ったことから優作達も流石に小五郎達との積極的な関わりを持とうという気持ちは出ないだろうが、蘭に限ってはそんなことはしないというか唯一事情を知らないことから新一達と友好的に接しようとしていくことだろう。新一が優作達と関係あるかとかコナン関連で事実を知ってるかどうかはともかくとしてだ。

まぁ知っていたら知っていたでで新一からしても小五郎達との関係についてをどうしようかと思うだろうが、蘭がそんな事についてを気にするかと言うとまず有り得ないだろう上で新一が余程強く蘭を拒否する気持ちが無ければ、小五郎を始めとした毛利家の親類との付き合いを控え目にしつつという形で蘭と付き合っていって結婚するだろうと小五郎は見た・・・そしてまずそうなるだろうからこそ、今となっては小五郎達は嫌な気持ちを抱くことになると。









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