危機感の喪失に対する対処(裏)
・・・その案に関してどうしてそれが妥当と見たのかと小五郎は大殿に聞いたのだが、協力者が誰かをハッキリさせないしどこにいるか分からないことにより大殿に迂闊に手を出せない状況に陥らせることが狙える上で、小五郎は実際はコナン達の事は知っているが蘭も含めて何も知らないという状態が、今後も素知らぬ顔で小五郎達と顔を合わせに来るだろう優作達にとって何よりの枷になり得ると見たとの言葉にあぁと小五郎も納得した・・・確かに何も知らない筈の小五郎達がこれら全ての話を聞いたとしたなら、まずどうマシに言った所で元の関係に戻れなくなるような考えを抱くだろうと考えた上で、優作達からすればそれは様々な思惑が絡んだ上で是が非でも避けたい事になるだろうと。
ただそれで話をしに行ったとして、可能性は低いにしても優作達が実力行使に出てきたらという不安があると小五郎は言ったため、大殿はなら準備をしてから乗り込もうと言った・・・大殿は小五郎が探偵としての業務の中で使う可能性があると所持していた盗聴機とその音を拾える受信機を所望し、その上でこのホテルの部屋を取るようにしておくから自分は小五郎が持ってきた盗聴機を隠し持っておくため、何かあるようならすぐに駆け付けるように音を聞いておく形で待機しておいてほしいと。
その案に小五郎もそれならというように納得した上でそれらを取りに帰るとなり、大殿も部屋を取るからその準備も兼ねて翌日の朝に行動に移すとなったのであるが・・・結果は先の通りであって、話を一人聞いていた小五郎は心中穏やかではいられなくなっていたのである。
「・・・まさかここまでになるとは思っていませんでしたし、話の感じからして優作さん達は俺達に何かを言うような様子なんて全く無いようにしか思えませんでした・・・コナンがどういう存在なのかはハッキリしてはいませんが、ハッキリしてもしなくてももう俺はあいつや優作さん達に何かを言われたり交流しようと言われても、もうとてもそんな気にはなりようもありません・・・」
「気持ちは分かるが、そういったことをすれば却って工藤さん達は私から情報が漏れたというように思い、何か行動を起こす可能性は一気に高まってしまうだろう・・・世の中には知らない方がいいということや場面は多々出てくるが、敢えて知らないように振る舞った方がいいと思ったからこそ今回のような形に収めたのだからね」
「分かっています・・・そうした方がいいと大殿さんの話から判断した上で、蘭は優作さん達に絆される可能性があるから何も言わない方がいいという言葉もそうですし・・・何より今となっては優作さん達やコナン達が何を考えてるのかの真意だったりその正体はハッキリとは分からなくても、お袋の気持ちを少しは分かった気持ちになったんです・・・特にコナンに関しては眼鏡をかけただけの新一にしか見えなくて、今となっては側に置きたくないという気持ちに・・・」
「まぁそれはね・・・」
そうして二人は更に話を深く掘り下げていくのだが、小五郎が母親の気持ちに関して理解出来ると複雑そうに漏らす様子に大殿は何とも言いがたそうに苦笑する。
・・・そもそもの話というか、実の所として大殿が小五郎には言ったが蘭や新一達に対して話した事の中に言っていないことがあった。それは小五郎の母親は『江戸川コナン』の顔を見た瞬間に眼鏡をかけただけの新一にしか見えないというような第一印象を抱くと共に、猛烈に嫌悪感を感じたというものだった。これは蘭が幼い頃から新一に惹かれていった上でその仲を悪くしたからこそ新一の幼い頃の顔を覚えていたが故の物だが、流石に大殿もそんなことを小さな子どもの姿に戻っている新一に直接聞かせるのはと思い小五郎にだけそう見ていると話したのだが・・・その小五郎は最初こそは大袈裟だなというように反応していたが、今となってはそれが理解出来るというようにまでなったのである。
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ただそれで話をしに行ったとして、可能性は低いにしても優作達が実力行使に出てきたらという不安があると小五郎は言ったため、大殿はなら準備をしてから乗り込もうと言った・・・大殿は小五郎が探偵としての業務の中で使う可能性があると所持していた盗聴機とその音を拾える受信機を所望し、その上でこのホテルの部屋を取るようにしておくから自分は小五郎が持ってきた盗聴機を隠し持っておくため、何かあるようならすぐに駆け付けるように音を聞いておく形で待機しておいてほしいと。
その案に小五郎もそれならというように納得した上でそれらを取りに帰るとなり、大殿も部屋を取るからその準備も兼ねて翌日の朝に行動に移すとなったのであるが・・・結果は先の通りであって、話を一人聞いていた小五郎は心中穏やかではいられなくなっていたのである。
「・・・まさかここまでになるとは思っていませんでしたし、話の感じからして優作さん達は俺達に何かを言うような様子なんて全く無いようにしか思えませんでした・・・コナンがどういう存在なのかはハッキリしてはいませんが、ハッキリしてもしなくてももう俺はあいつや優作さん達に何かを言われたり交流しようと言われても、もうとてもそんな気にはなりようもありません・・・」
「気持ちは分かるが、そういったことをすれば却って工藤さん達は私から情報が漏れたというように思い、何か行動を起こす可能性は一気に高まってしまうだろう・・・世の中には知らない方がいいということや場面は多々出てくるが、敢えて知らないように振る舞った方がいいと思ったからこそ今回のような形に収めたのだからね」
「分かっています・・・そうした方がいいと大殿さんの話から判断した上で、蘭は優作さん達に絆される可能性があるから何も言わない方がいいという言葉もそうですし・・・何より今となっては優作さん達やコナン達が何を考えてるのかの真意だったりその正体はハッキリとは分からなくても、お袋の気持ちを少しは分かった気持ちになったんです・・・特にコナンに関しては眼鏡をかけただけの新一にしか見えなくて、今となっては側に置きたくないという気持ちに・・・」
「まぁそれはね・・・」
そうして二人は更に話を深く掘り下げていくのだが、小五郎が母親の気持ちに関して理解出来ると複雑そうに漏らす様子に大殿は何とも言いがたそうに苦笑する。
・・・そもそもの話というか、実の所として大殿が小五郎には言ったが蘭や新一達に対して話した事の中に言っていないことがあった。それは小五郎の母親は『江戸川コナン』の顔を見た瞬間に眼鏡をかけただけの新一にしか見えないというような第一印象を抱くと共に、猛烈に嫌悪感を感じたというものだった。これは蘭が幼い頃から新一に惹かれていった上でその仲を悪くしたからこそ新一の幼い頃の顔を覚えていたが故の物だが、流石に大殿もそんなことを小さな子どもの姿に戻っている新一に直接聞かせるのはと思い小五郎にだけそう見ていると話したのだが・・・その小五郎は最初こそは大袈裟だなというように反応していたが、今となってはそれが理解出来るというようにまでなったのである。
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