危機感の喪失に対する対処(裏)

「ただ、だ・・・コナン君は聞いているだろうが、二人の為に言わせてもらうともう小五郎は探偵稼業を畳む動きは進んでいるし、ここでやっぱり止めるといったような事を言われるのは私としても不本意なのです。こちらにはあくまで小五郎の母親から言われたから来たのであって、小五郎のその後の処置を終わらせるくらいまではいるつもりではいますが、下手に時間が長引けばそれは私が帰る時間もそうですし小五郎に新たな仕事に就いてもらって大丈夫なのか確認するための時間もかかりますからね」
「・・・それはまだ分かりますが、どうして私達というかコナン君を追い掛けてきたという事になったんですか・・・?」
「そこに関しては妃さんの元から離れて一夜明けた所で小五郎にどうなったのかを聞いたのですが・・・その中でコナン君の事を聞いた時に、私はある一つの懸念事項を抱きました。それは小五郎には直接会いに来るならちゃんと話をするようにと言ってはいましたが、コナン君の両親はそんなことをせずに顔を見せないどころか電話すら寄越さず、さっさと離れてしまう可能性が有り得るのではということです」
「「「っ!」」」
その上で大殿がどういった考えをその立場もあって話していくが優作が肝心な部分についてを恐る恐る聞いてきた為、その問い掛けに答えるのだがその中身を聞いた瞬間に三人は一斉に息を呑んでしまった・・・事実三人は優作達が変装をして小五郎に挨拶に行くだったり電話すらしなかったのは、新一を阿笠邸から早く連れていく手間もあるが下手に顔を見せに行って話をしても灰原とのこともあって、あまり良くない事が起きることも有り得ると見て阿笠に後を頼んだのだが・・・大殿がそんな風に考えていたとは全く思っていなかったが為に。
「・・・もしかしたならそういったことになり得るかもしれない上で、そんなことをするようだったらに加えて阿笠という人物に詰め寄っても、二人は急いでいたから仕方無いということで流そうとしてくる可能性もまた否定出来ない・・・そう思った私はやり方は良くないとは承知した上で、コナン君の動向を見張る事にしました。もしそうしたとしたなら、コナン君の親の元に乗り込んで話をしなければと思って・・・ですが貴殿方がコナン君を連れて阿笠邸を後にしていった上で、小五郎から博士から電話が来て両親が連れていったという報告があったとの中身に、どういうことだと私は思った上で貴殿方と話をしなければと考えてここに来たのです」
「お、おじさん達は悪くないんだよ!お父さん達は忙しくて迎えに来れなかったから、それでおじさん達が来てくれたんだ!」
「なら嘘をつく必要は無かったと思うんだけれどね。工藤さん達が代理で迎えに来ることは仕方無いにしても、そうして迎えに来て連れられて帰ったというのに加えてこうしてホテルで工藤さん達と泊まる理由は無い筈・・・正直、何故としか言いようがない要素しか無いんだよ。君達の行動にはね」
「「「っ!」」」
更に大殿が話を進めていって自分がいかに考えているかを話していって新一は焦ったように優作達のフォローに回るが、それが却っておかしいというように静かに指摘をされたことに優作達共々息を呑んだ。新一の勢い任せの発言も中々にまずいものだったが、それを抜きにしても今の状況は大殿からすれば怪しい物だと考えてるのは確かなだと理解して。









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