危機感の喪失に対する対処(表)

・・・そうして話はまとめたところで終わりとなり、用向きを済ませたと大殿と別れる形で英理の元から帰った所で新一は隠れて阿笠に連絡を取って事の経緯を説明した上で、しばらくそっちに泊まる形にすることや優作達に連絡してこちらに来てほしいといった旨を話した。流石にもうこの状況で新しく小五郎に変わる隠れ蓑の探偵をすぐに見つけるのは難しいから、どうにかならないかを含めて話し合う為にと。

そうして阿笠も起きたことについてを動揺しつつ把握した上で了承を返し、翌日の朝食の時間になった所で小五郎が早速と探偵を辞める為の準備をすると話し出した為に苦い内心を滲ませつつ、自分も親に連絡したら迎えに行くから阿笠の元で待機していてほしいという旨を話されたから、その時が来るまで阿笠の元にいると話をした。

その際に蘭からそれまでここにいればいいというように惜しまれる形で言われたが、時間を出来る限り早く取れるようにはするけどいつになるか分からないから、探偵を辞めて忙しくなるだろう毛利さんの元にいるよりは博士の元の方が時間的にも余裕が出来やすいからそちらに行ってほしいと頼まれたから・・・というように言うと、なら仕方無いというように蘭はうなだれた。実際は下手に優作に有希子のどちらかだけでも来るかは分からないが、コナンの親として変装した有希子達と会わせることはまずいことになる可能性も考えてだ。

故に新一は今日学校から帰ったら荷造りをして早速阿笠の家に行くと言い、学校で阿笠の元で暮らしている灰原と内密にそれらの経緯についてを話していくのだが・・・灰原から新一が思ったような同調の返事が返ってこなかったことや、同級生達の介入により詳しく話をすることが出来ずに終わって学校から帰ると、小五郎が荷物は先にまとめといてやったとダンボール箱を見せられた。探偵を辞めるのとボウズの荷物をまとめるのがどちらが早いかに、今日帰られてから端でドタバタされるよりはと思って先に片付けておいたのだと。更には博士にも連絡して車を回して荷物を取りに来れる体勢で迎えを頼んでもおいたと言ってきた。

そんな小五郎の手早く気遣いの見える行動に戸惑いつつも驚いた新一だが、もうお前が下手にここにいる時間を増やさないようにするために手を出したんだと言われて複雑さを隠せない表情を滲ませた。こうして探偵を辞める事になって居候じゃなくなる以上、お前が事件に関わりかねない時間は少しでも減らすべきだと思ったというような言葉を聞いて。

そしてそういった言葉を受けた後に蘭も帰ってきて少ししたくらいの時に阿笠が新一を迎えに来て、蘭が別れを惜しむように抱き付いた後に二人は毛利家を後にした・・・元の場所にもう少ししたら戻ることになる以上、学校も転校することになるから気軽に会えることは無くなるということでだ。

それで毛利家を後にした二人だが、その顔には共に別れを告げたことが悲しいという思いはなくただ苦々しい気持ちしかなかった。小五郎の母親の気持ちが全く分からなかった訳ではないが、それでもこんな形で毛利家を新一が出るとは思っていなかったという考えを抱く形で・・・


















・・・そうして数日後、毛利家に連絡が来た。それは阿笠からの物であってコナンは両親が迎えに来て、もう家を出たという物で会いに来てももういないというと共に、今までの事は済まないといった旨を伝えてほしいとの事だった。

その言葉を小五郎が受け止めた上で電話を終え、蘭に伝えると寂しそうな表情を浮かべて納得するだけになり・・・『江戸川コナン』が毛利家に米花町から消えたことは終わりを告げた。本人は否定するが様々に事件を引き寄せてきた新一がいなくなったことにより、毛利小五郎が名探偵と呼ばれるようになって活躍した日々は・・・









END・・・?









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