危機感の喪失に対する対処(表)

「お、大殿さん・・・コ、コナン君を追い出すまでするって言うんですか・・・!?」
「そうすると確定はしていないが、それもコナン君の為に話をすることも顔を見せることすらしないだったり、話をしたとしても探偵を続けること及びコナン君が危険に陥ってでもというような理由を納得出来る形で提示しなければ、追い出すとは言わないがこの子の安全の為にももう毛利家には置かない方向で進めさせてもらうつもりだよ。そして君はコナン君を可愛がっているから酷いというように思うかもしれないが、これからも事件に出くわす可能性についてを考えずにコナン君が大丈夫だからという言葉に頷き、それで今までのように済ませることがこの子の安全や最善に繋がると君は思うのかい?」
「うっ・・・」
ただ蘭がそんな大殿の言葉に酷くないかと責めるような声を向けるが、動揺することなく至って理屈的に返していくその中身にすぐに声を詰まらせた。それこそ今までの話から大丈夫だろうと言えないことや、両親達への話を通すのはやらなければならないことだと蘭も感じたというよう。
「・・・確かに大殿さんの言うように、コナン君とその両親の事に関しては話をしないといけないと私は思うけど・・・貴方はどう思うの?」
「どうもこうもねーよ。今のボウズの言葉もあって、探偵を続けるかどうかを決める云々の前に文代さんだけでも来て話をしてすらくれねーってんなら、俺はもうこのボウズはウチから追い出す。ま、余程納得出来る理由を言ってくれないなら結果は同じことになるだろうがな」
「っ!?」
そんな姿を見つつ英理が同意を示して小五郎にどうかと問い掛けると、迷う様子などないばかりか強く追い出すと言い切る声に新一は信じられないとばかりに揺れる目を向けた。
「・・・何でみたいな目を向けてっが、大殿さんの言ったこともあるがお前が自分もそうだし俺達も大丈夫って慌てて言い出したことに、お前が自分や俺達の危険を重視してないどころかそうなることを望んですらいるんじゃねーかって感じたんだよ。そうさせないために必死で訴えかけてきたんじゃねーかってな」
「ちっ、違・・・!」
「だったらなんでお前は俺に探偵を続けるべきだって言ったんだ?その理由が続けてほしいってだけってんなら、お前の言うことを聞く気なんかねーぞ」
「ぅっ・・・」
小五郎は隠す気もない様子で不信感を滲ませてどういう理由から言い出したことなのかと問い掛けると、新一は何かを言いたそうにしながらも言葉を詰まらせるしか出来なかった・・・新一からすればただ小五郎に活動をしてほしいだけであって、実のところとして役割さえ果たせさえすれば小五郎に探偵であってほしいという気持ちなど、探偵としての実力などないと心から思っているのもあってないからだ。
「・・・ま、お前の気持ちについちゃともかくとして今言ったように探偵として俺に続けてもらいたいだとか、このままうちにいたいとかって言うんなら親に話を通せ。そしてその結果として話に納得出来なかったなら、もう俺は金を出されてもそれを拒否してお前を預かるのを止めてウチから出てってもらう・・・探偵を辞めるとなっても、そうしないとなってもだ」
「っ!!」
「お父さん!?」
「何でだって言いたいのかもしれねーが今の態度もそうだが、今までのこいつの態度を思い出せば事件に関わんなとか何度言ったって厄介事に首を突っ込むのは目に見えてる。探偵を続けるのを選んだってうちにいたいんなら事件に関わらせないのを条件にするなんて言ったって、今までのようにごめんなさいだとか仕方無いだとか言うだけ言って何度も何度もそうなるのがだ・・・こう言われてお前はこいつがもう絶対にそうしないとかそうならないなんて言えるのかに、想像が出来るか?」
「っ・・・確かにそう言われると、コナン君がそんなことしないなんて言えるわけないかも・・・」
「っ・・・!」
そして更に話に納得出来なかったら探偵を続けても追い出すと言い切る様子に新一がビクリと体を揺らして蘭が批難するかのような声を向けるが、すぐさま返ってきた事件に対する今までの姿勢に関しての問い掛けに途端に視線をさ迷わせる様子に、新一は苦々しげに歯を噛むしかなかった・・・今までそれで散々事件に無理矢理に入り込んできて関わってきたのは確かであり、蘭もそんなことをしないと否定出来ない程に数をこなしてきたのは事実であったために。









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