知りたいものを知れることが幸せに繋がるとは限らない
「・・・俺は何とかお前らに抗議やら怒りを向けるのを思い止まった後、本当に思い止まった方がいいのかって一人で考えた。このまま自分の中で溜め込んでいいものなのかってな・・・ただそうして考えていく内にお前らと俺の気持ちの温度差があることと、そこで事態が長引くのもそうだがお前らから連絡が行くか安室辺りが何か起きたのかって察してきたなら、まず間違いなく俺が黙れってなるし下手すると物騒な手段で黙らされるのが目に見えたんだよ。理由としちゃ俺が不満だって事から新一関連の事を表にぶちまけられる事を警戒して、俺の怒りを沈静化させる時間がかかるってんなら無理矢理黙らせるってな」
「そ、そんな・・・安室さん達がそんなことをするなんて・・・」
「お前も散々言われただろ。新一関連の事は例え匂わせる程度の事でも表に出すようなことは止めてくれってな。だがそれでもしその時に話をしたなら、俺から新一関連の事でこういうことがあったから怒っているなんて表に告発されたら、あいつらの内何人かはそういった危険性について有り得るって見ただろうし即時の解決をしたいって思っただろうが・・・そうなりゃ俺を言葉で説得出来なけりゃそうなってたのは間違いなかっただろうな。それこそどんな手段を使ってでも、奴らの事が表に出るくらいならってな」
「っ・・・!」
小五郎がその時にもし怒りのままに行動をしたなら安室達がどう動くのか・・・それらを考えた中身についてを皮肉げな笑みを口元に浮かべて話す様子に、蘭はその顔を見たこともあって唖然とするしかなかった。小五郎が本気でそう思ったのだと理解したと共に、もしそうなっていたならとその言葉から考えさせられた為に。
「・・・大げさかもしれないかと俺は思ったが、そうなったらと考えちまった俺にはそうならないかもしれないと思えなくなった上でそれからどうするか考えていった結果として・・・もうお前らとの事を騒ぎ立てるようなことはしないでおくと共に、お前らと関わるのを止めようって結論を出したんだよ。そしてお前らに弱いところを見せるのも無しって形にしようとな」
「なっ、何でそこまでする必要があったのよ・・・辛いなら辛いって言えばよかったじゃない・・・!」
だからこそ考えた上での決断はこうだったのだというその中身を聞いた蘭は、泣きそうな顔と声になりながらもその判断は間違っているとばかりの訴えを向けるが・・・
「・・・ふぅ・・・」
「っ・・・!?」
・・・暗い瞳を向けながら小さくタメ息を吐く小五郎のその姿に、激しい言葉をかけられた訳でもないのにたまらず体を竦めた。あまりにも異様さを滲ませた迫力が感じさせる姿に。
・・・小五郎と蘭達の意識や考えにはズレがあることは、小五郎だけが明確に把握していることは小五郎自身が強く感じていた。だからこそ周りの事情から何も言わずに済ませた方が色々といいと考えたから、前世では何も言わずに死ぬまでを終わらせた。
そしてそれが正しかった事は今の話を受けて尚、何故と漏らす蘭の姿が指し示していた。小五郎の話を受けて多少は理解したつもりであったのだろうが、所詮それは受けた話を聞いた事に反応しただけであって深く小五郎の事を考えられていなかったのだと。
だが話をするとしたからこそ小五郎は話せるだけの話をするつもりでいた。例え後で蘭『達』がどのようになろうともと。
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「そ、そんな・・・安室さん達がそんなことをするなんて・・・」
「お前も散々言われただろ。新一関連の事は例え匂わせる程度の事でも表に出すようなことは止めてくれってな。だがそれでもしその時に話をしたなら、俺から新一関連の事でこういうことがあったから怒っているなんて表に告発されたら、あいつらの内何人かはそういった危険性について有り得るって見ただろうし即時の解決をしたいって思っただろうが・・・そうなりゃ俺を言葉で説得出来なけりゃそうなってたのは間違いなかっただろうな。それこそどんな手段を使ってでも、奴らの事が表に出るくらいならってな」
「っ・・・!」
小五郎がその時にもし怒りのままに行動をしたなら安室達がどう動くのか・・・それらを考えた中身についてを皮肉げな笑みを口元に浮かべて話す様子に、蘭はその顔を見たこともあって唖然とするしかなかった。小五郎が本気でそう思ったのだと理解したと共に、もしそうなっていたならとその言葉から考えさせられた為に。
「・・・大げさかもしれないかと俺は思ったが、そうなったらと考えちまった俺にはそうならないかもしれないと思えなくなった上でそれからどうするか考えていった結果として・・・もうお前らとの事を騒ぎ立てるようなことはしないでおくと共に、お前らと関わるのを止めようって結論を出したんだよ。そしてお前らに弱いところを見せるのも無しって形にしようとな」
「なっ、何でそこまでする必要があったのよ・・・辛いなら辛いって言えばよかったじゃない・・・!」
だからこそ考えた上での決断はこうだったのだというその中身を聞いた蘭は、泣きそうな顔と声になりながらもその判断は間違っているとばかりの訴えを向けるが・・・
「・・・ふぅ・・・」
「っ・・・!?」
・・・暗い瞳を向けながら小さくタメ息を吐く小五郎のその姿に、激しい言葉をかけられた訳でもないのにたまらず体を竦めた。あまりにも異様さを滲ませた迫力が感じさせる姿に。
・・・小五郎と蘭達の意識や考えにはズレがあることは、小五郎だけが明確に把握していることは小五郎自身が強く感じていた。だからこそ周りの事情から何も言わずに済ませた方が色々といいと考えたから、前世では何も言わずに死ぬまでを終わらせた。
そしてそれが正しかった事は今の話を受けて尚、何故と漏らす蘭の姿が指し示していた。小五郎の話を受けて多少は理解したつもりであったのだろうが、所詮それは受けた話を聞いた事に反応しただけであって深く小五郎の事を考えられていなかったのだと。
だが話をするとしたからこそ小五郎は話せるだけの話をするつもりでいた。例え後で蘭『達』がどのようになろうともと。
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