犯罪者だった男は探偵と自称する少年を何と見るか?
・・・この世界というか新一達の周りで起きる事件はほぼと言っていい形でトリックを用いられた物か謎が何らかから奇しくも絡んだ物が主流となっていて、特に誰かに教えられた物ではない筈なのに一見しただけでは遥一でもすぐには解けないような凝った仕掛けを考える犯罪者ばかりがいる。その頭の周り方に関しては遥一は認めてはいるが、その反面として犯行の動機が短絡的な物だったり人格も大して良くないというか・・・犯罪者になるべくしてなるような者達ばかりであったのだ。
これらの犯人を見てきた遥一からしたらこの世界の犯罪者もそうだが自身に犯罪のプロデュースをすると後押しされれば犯罪に手を染めかねない人物達に対し、それらを提供すること及び犯罪コーディネーターになることすら止めようと決めたのである。
前者に関しては成功した最初の内は感謝といったように言っても次第に横柄になって協力者だから逃がさないだとか言って協力させるのが当たり前だと思ってくるばかりか、もし捕まれば遥一の存在をベラベラと軽く口にするのが目に見えているからになる。後者に関しては犯罪に手を染めはするだろうが、そこに深い憎悪や悲痛な思いといった物を持ち合わせて犯罪によって晴らさなければならない・・・といったような強い思いまでは到底持ち合わせていない人物ばかりだと見たからである。
・・・この後者に関してだが、遥一がプロデュースして起こして金田一に解決された事件の犯人の中でベラベラ喋った人物は除くにしても、そういった事を軽く喋らなかった人達に関してはこの世界に生まれ変わってからは一定の評価を下していた。犯罪を起こすなら殺意もそうだが同時に何らかの強い意志という名の気持ちがあるべきであって、そういった物があった姿を見たからこそ自身は犯罪をプロデュースしたいと思えたのだし、金田一により失敗しても望みを叶えられた事は祝福出来て粛清しなくてもいいという気持ちが残るくらいには敬意を持てたのだから。
しかしこの世界で自身の手を取りそうな人物達は自分では耐え難い憎悪や悲痛な想いと言ったものに焦がれているつもりかもしれないが、前世も含めて様々な事件や人と接してきた遥一からしたならこの世界のそういった人物に関してどうしても思ってしまうのだ・・・その想いは浅く、上っ面な物にしか感じないと。
勿論当人達からしたならどうにもならない感情や想いが溢れている上で根深いものだというのは遥一も理解はしているが、それでも以前の人生で出会った者達と比べたなら気取れるだけの様子だったり逆にろくに深く考えもしない怒りを浮かべているようにしか思えなかったのだ。
そういった怒りの事から考えるだけでもそうだが他の人間性も併せて見ていけばいくほど、遥一はこの世界の犯罪者というモノに関して失望しか感じ得なくなっていったのだ。そして同時にそんな以前と比べて程度の低い犯罪者ばかりを相手にしてきたからこそ、新一達は金田一のように悲痛な想いに苦しむこともなかった上に後の犯人達の事など気にすることもなくあんな楽観的な考え方になっていったのだとも考えたのである・・・
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これらの犯人を見てきた遥一からしたらこの世界の犯罪者もそうだが自身に犯罪のプロデュースをすると後押しされれば犯罪に手を染めかねない人物達に対し、それらを提供すること及び犯罪コーディネーターになることすら止めようと決めたのである。
前者に関しては成功した最初の内は感謝といったように言っても次第に横柄になって協力者だから逃がさないだとか言って協力させるのが当たり前だと思ってくるばかりか、もし捕まれば遥一の存在をベラベラと軽く口にするのが目に見えているからになる。後者に関しては犯罪に手を染めはするだろうが、そこに深い憎悪や悲痛な思いといった物を持ち合わせて犯罪によって晴らさなければならない・・・といったような強い思いまでは到底持ち合わせていない人物ばかりだと見たからである。
・・・この後者に関してだが、遥一がプロデュースして起こして金田一に解決された事件の犯人の中でベラベラ喋った人物は除くにしても、そういった事を軽く喋らなかった人達に関してはこの世界に生まれ変わってからは一定の評価を下していた。犯罪を起こすなら殺意もそうだが同時に何らかの強い意志という名の気持ちがあるべきであって、そういった物があった姿を見たからこそ自身は犯罪をプロデュースしたいと思えたのだし、金田一により失敗しても望みを叶えられた事は祝福出来て粛清しなくてもいいという気持ちが残るくらいには敬意を持てたのだから。
しかしこの世界で自身の手を取りそうな人物達は自分では耐え難い憎悪や悲痛な想いと言ったものに焦がれているつもりかもしれないが、前世も含めて様々な事件や人と接してきた遥一からしたならこの世界のそういった人物に関してどうしても思ってしまうのだ・・・その想いは浅く、上っ面な物にしか感じないと。
勿論当人達からしたならどうにもならない感情や想いが溢れている上で根深いものだというのは遥一も理解はしているが、それでも以前の人生で出会った者達と比べたなら気取れるだけの様子だったり逆にろくに深く考えもしない怒りを浮かべているようにしか思えなかったのだ。
そういった怒りの事から考えるだけでもそうだが他の人間性も併せて見ていけばいくほど、遥一はこの世界の犯罪者というモノに関して失望しか感じ得なくなっていったのだ。そして同時にそんな以前と比べて程度の低い犯罪者ばかりを相手にしてきたからこそ、新一達は金田一のように悲痛な想いに苦しむこともなかった上に後の犯人達の事など気にすることもなくあんな楽観的な考え方になっていったのだとも考えたのである・・・
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