いつかを変えることの代償 終幕(前編)
・・・それから小五郎は明智の事もだが、併せて金田一に高遠の事も話した。色々と説明するには二人の事を話さないと無理な事も多々あったために。
「・・・って訳だ」
「・・・明智警視も結構な体験をしてきたのね。そして前では敵だった高遠って人も同じように逆行してると・・・」
「そして工藤君と似たように事件を引き付ける金田一って人がいて、明智警視はその人に関わってきたと・・・」
・・・そして小五郎が話をし終わり、園子と志保は話の中身を神妙に受け止めていた。
「・・・ま、明智達についちゃこんなところだが・・・明智に会うつもりはあんのか?明智について聞いてきたけどよ・・・」
「ん~、ちょっとした興味ってだけで別に会うつもりはないわ。おじ様が戻ってきてたのもそうだけど、何で私達と関係無い人が戻ってきたのかってね」
「だからどうしてかって思ったのだけれど、あの安室さんの明智警視に対しての嫌がり方を考えると素直に紹介してくれると思えないという話になって、おじさんの所に行こうってなったのよ。流石に鈴木さんも一度も会ったことがない人にずけずけ会いに行くような事は出来ないから、知り合いのおじさんの方がいいってね」
「まぁ前の園子ならやってただろうな。あいつは顔もいいしよ」
「あら、今の私は真さん一筋よ。イケメンはたまに見れればそれでいいわ。別に会いに行ってまで見るほどの物ではないからね」
「・・・やっぱ違和感あるな、今のオメーだと」
小五郎はそこから明智に会うつもりがあるかを問うと、二人が否定をした後に自分達がここに来ると考えた経緯を話すと小五郎はその中身に明智の顔について軽く笑いながらあげるのだが、園子が平然と興味がないことを口にする様子に頬をひくつかせる。
「・・・まぁそれはともかく、明智警視とその高遠という人が言ってた金田一って人と工藤君の違いだったかしら・・・私も納得出来たわ。その金田一って人に会ったことはないけれどね」
「・・・オメーもそう思うってのか、宮野?」
「志保だけじゃないわ、おじ様。私もそれは感じたもの」
「園子もか・・・」
そんな空気を変えるように志保が口にした明智達への同意に小五郎が反応すると、更に園子まで同意する。
「ただ会ってもない人を君づけするのもどうかと思うけど、呼びにくいからこれからは金田一君って言わせてもらうわ・・・私が話の中で二人に感じた印象の違いは工藤君は自分の周りを大小問わず自覚なしに非凡に巻き込み、金田一君は非凡に巻き込まれはするけれど基本的に平凡を望んでいるだろうということね」
「・・・まぁ間違っちゃいねぇな。基本的に金田一って奴は自分から事件に首を突っ込むようなことはなかったらしいしな、一部を除いて。そしてそれも高遠絡みが殆どだったらしいからな」
志保は早速と自分が感じた二人の印象についてを語ると、小五郎は金田一のことは正しいと補足を入れつつ返す。
「しかし自分だけじゃなく、周りも非凡に巻き込むってのは・・・」
「工藤君が江戸川コナンとして活動していた時、円谷君達と少年探偵団を結成させて普通に活動していたことが最も分かりやすい例ね。あの時は私も小さかった体に加えて私自身もその時は多少乗り気で考えがなかったからだけれど、今なら言えるわ・・・あんな風に子どもを平然と事件に巻き込ませて、自信をつけさせるような事をしてはいけないって」
「あぁ・・・確かに今となっちゃ少年探偵団の事は良くねぇって思うな・・・」
ただ新一については微妙な気持ちを抱いていたが、すぐに志保が少年探偵団の事についてを持ち出したことに小五郎もうなだれるようにしながらも納得する。あれは確かに問題であったと。
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「・・・って訳だ」
「・・・明智警視も結構な体験をしてきたのね。そして前では敵だった高遠って人も同じように逆行してると・・・」
「そして工藤君と似たように事件を引き付ける金田一って人がいて、明智警視はその人に関わってきたと・・・」
・・・そして小五郎が話をし終わり、園子と志保は話の中身を神妙に受け止めていた。
「・・・ま、明智達についちゃこんなところだが・・・明智に会うつもりはあんのか?明智について聞いてきたけどよ・・・」
「ん~、ちょっとした興味ってだけで別に会うつもりはないわ。おじ様が戻ってきてたのもそうだけど、何で私達と関係無い人が戻ってきたのかってね」
「だからどうしてかって思ったのだけれど、あの安室さんの明智警視に対しての嫌がり方を考えると素直に紹介してくれると思えないという話になって、おじさんの所に行こうってなったのよ。流石に鈴木さんも一度も会ったことがない人にずけずけ会いに行くような事は出来ないから、知り合いのおじさんの方がいいってね」
「まぁ前の園子ならやってただろうな。あいつは顔もいいしよ」
「あら、今の私は真さん一筋よ。イケメンはたまに見れればそれでいいわ。別に会いに行ってまで見るほどの物ではないからね」
「・・・やっぱ違和感あるな、今のオメーだと」
小五郎はそこから明智に会うつもりがあるかを問うと、二人が否定をした後に自分達がここに来ると考えた経緯を話すと小五郎はその中身に明智の顔について軽く笑いながらあげるのだが、園子が平然と興味がないことを口にする様子に頬をひくつかせる。
「・・・まぁそれはともかく、明智警視とその高遠という人が言ってた金田一って人と工藤君の違いだったかしら・・・私も納得出来たわ。その金田一って人に会ったことはないけれどね」
「・・・オメーもそう思うってのか、宮野?」
「志保だけじゃないわ、おじ様。私もそれは感じたもの」
「園子もか・・・」
そんな空気を変えるように志保が口にした明智達への同意に小五郎が反応すると、更に園子まで同意する。
「ただ会ってもない人を君づけするのもどうかと思うけど、呼びにくいからこれからは金田一君って言わせてもらうわ・・・私が話の中で二人に感じた印象の違いは工藤君は自分の周りを大小問わず自覚なしに非凡に巻き込み、金田一君は非凡に巻き込まれはするけれど基本的に平凡を望んでいるだろうということね」
「・・・まぁ間違っちゃいねぇな。基本的に金田一って奴は自分から事件に首を突っ込むようなことはなかったらしいしな、一部を除いて。そしてそれも高遠絡みが殆どだったらしいからな」
志保は早速と自分が感じた二人の印象についてを語ると、小五郎は金田一のことは正しいと補足を入れつつ返す。
「しかし自分だけじゃなく、周りも非凡に巻き込むってのは・・・」
「工藤君が江戸川コナンとして活動していた時、円谷君達と少年探偵団を結成させて普通に活動していたことが最も分かりやすい例ね。あの時は私も小さかった体に加えて私自身もその時は多少乗り気で考えがなかったからだけれど、今なら言えるわ・・・あんな風に子どもを平然と事件に巻き込ませて、自信をつけさせるような事をしてはいけないって」
「あぁ・・・確かに今となっちゃ少年探偵団の事は良くねぇって思うな・・・」
ただ新一については微妙な気持ちを抱いていたが、すぐに志保が少年探偵団の事についてを持ち出したことに小五郎もうなだれるようにしながらも納得する。あれは確かに問題であったと。
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