揺れぬ正義を持つ狼の目 後編
そう聞いた新一達はどういうことかと安室に問い質すのだが、一応は元に戻れる可能性があるということもあるが組織による被害者であることに元に戻ってもらった方が収まりがいいからだと返した。そしてこのまま小さい君達をずっと捕まえたままで衣食住の世話をし続ける訳にもいかないし、だからと言ってほっぽりだすこともそうだが面倒だから殺してしまう・・・という赤井達のようなことを流石にしたくないから出来るならやらないためにだとも。
そんな言葉にたまらず新一達は苦そうに表情を歪めたが、そういうことに加えて下手に君達を自由にするとどういうことになるか分からないからしばらくここで別々の部屋に入って過ごしてもらうと安室は構わず言い、その後は各自部屋に入れられる形で過ごすことになった。阿笠に表に戻ってもらった上で、『沖矢昴』に『江戸川コナン』の事はちゃんと誤魔化すように言っておくからと付け加えられる形でだ。
その事に当然新一達は抗議を向けた訳だが取り合うことすらなく安室は後を部下に任せ、各々の部屋にぶちこまれる形となり・・・しばらくの時間を出された食事及び何か差し入れが欲しいかと言われ、抗議も脱出もだが外との連絡が出来るような何かの差し入れは期待出来ないとなって、ようやく新一も最早諦めざるを得なくなってその生活を受け入れざるを得なくなった。阿笠からの道具も軒並み奪われたことから、赤井が脱出出来たといったような変わった何かを起こすことを期待するしかないと見てだ。
・・・そうして数ヵ月の時間を一度とてつもなく大きなイベントを挟んでしばらく凹んだ後は、差し入れの本を見ながら虎視眈々と何かが起きることを待っていた新一だが、とある時に新一は部屋から出される事になり外に出ると・・・安室だけでなく斎藤の姿もあったばかりか、その二人の隣には灰原ではなく宮野志保としての体に戻った宮野がいた。
その事にどういうことかと驚いた新一だが、斎藤からもう組織は壊滅した上で安室が薬のデータを持ち帰った上でこの嬢ちゃんが自分の体で完成した薬の効果を実験し・・・一週間試しても元の体に戻らなかった事から、解毒薬は完全に成功だと見ていいとのことからこうして新一を呼び出したとのことだった。全くのノーリスクと言うわけではないが、それでも解毒薬を飲めば元に戻れると。
その言葉に新一は飲まない筈がないと言いつつ、何故自分にそれを頼まなかったのかと宮野に問い質した。薬を作れるお前が飲んで何事かが起きたら薬が作れなくなるだろうから、俺が飲むのが妥当だろうと。
しかしその疑問に対して答えを返したのは斎藤ではなく、何とも疲れた顔の宮野だった・・・宮野いわく先に体が元に戻るようなことになったら、一刻も早く外に出たいと言い出すこともそうだが脱出の為に行動をしかねないことを危惧したことから自分が飲むことにしたのだと。
そんな宮野に反論をしようとした新一だったが、ならその時に行動しなかったと言えるのかもそうだが繰り返すがお前にはもう信用はないとバッサリと言い切った斎藤に、新一は悔しげに歯を食い縛るしか出来なかった。斎藤の言うことが気に入らなかったこともある以上に、その時に何もしていなかったなどと自身の性格から・・・まず無かっただろうと自身でも考えたことに。
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そんな言葉にたまらず新一達は苦そうに表情を歪めたが、そういうことに加えて下手に君達を自由にするとどういうことになるか分からないからしばらくここで別々の部屋に入って過ごしてもらうと安室は構わず言い、その後は各自部屋に入れられる形で過ごすことになった。阿笠に表に戻ってもらった上で、『沖矢昴』に『江戸川コナン』の事はちゃんと誤魔化すように言っておくからと付け加えられる形でだ。
その事に当然新一達は抗議を向けた訳だが取り合うことすらなく安室は後を部下に任せ、各々の部屋にぶちこまれる形となり・・・しばらくの時間を出された食事及び何か差し入れが欲しいかと言われ、抗議も脱出もだが外との連絡が出来るような何かの差し入れは期待出来ないとなって、ようやく新一も最早諦めざるを得なくなってその生活を受け入れざるを得なくなった。阿笠からの道具も軒並み奪われたことから、赤井が脱出出来たといったような変わった何かを起こすことを期待するしかないと見てだ。
・・・そうして数ヵ月の時間を一度とてつもなく大きなイベントを挟んでしばらく凹んだ後は、差し入れの本を見ながら虎視眈々と何かが起きることを待っていた新一だが、とある時に新一は部屋から出される事になり外に出ると・・・安室だけでなく斎藤の姿もあったばかりか、その二人の隣には灰原ではなく宮野志保としての体に戻った宮野がいた。
その事にどういうことかと驚いた新一だが、斎藤からもう組織は壊滅した上で安室が薬のデータを持ち帰った上でこの嬢ちゃんが自分の体で完成した薬の効果を実験し・・・一週間試しても元の体に戻らなかった事から、解毒薬は完全に成功だと見ていいとのことからこうして新一を呼び出したとのことだった。全くのノーリスクと言うわけではないが、それでも解毒薬を飲めば元に戻れると。
その言葉に新一は飲まない筈がないと言いつつ、何故自分にそれを頼まなかったのかと宮野に問い質した。薬を作れるお前が飲んで何事かが起きたら薬が作れなくなるだろうから、俺が飲むのが妥当だろうと。
しかしその疑問に対して答えを返したのは斎藤ではなく、何とも疲れた顔の宮野だった・・・宮野いわく先に体が元に戻るようなことになったら、一刻も早く外に出たいと言い出すこともそうだが脱出の為に行動をしかねないことを危惧したことから自分が飲むことにしたのだと。
そんな宮野に反論をしようとした新一だったが、ならその時に行動しなかったと言えるのかもそうだが繰り返すがお前にはもう信用はないとバッサリと言い切った斎藤に、新一は悔しげに歯を食い縛るしか出来なかった。斎藤の言うことが気に入らなかったこともある以上に、その時に何もしていなかったなどと自身の性格から・・・まず無かっただろうと自身でも考えたことに。
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