「・・・日本側に許可を取ったインターポールは捜査をしていく内に日本での俺達の動きを把握していたらしく、その中で公安に接触し共同で俺達の動きや情報についてをすり合わせをしていき・・・その情報についてまとめられたレポートをＦＢＩに送られた結果としてジョディ達が帰国せざるを得なくなった、というわけだ」
「な、何でそれでジョディ先生達が戻されることになるんだよ！？奴らの担当を変わることになったらＦＢＩも奴らを追いにくくなるだろ！」
「・・・一番の理由は、楠田陸道の死体を利用した俺の死の偽装だ」
「っ！？」
だが赤井が続けていく話にたまらず何故そうなるのかと新一は叫ぶのだが、苦くも口にされた言葉にすぐさま驚愕に息を止めてしまった・・・様々な事情から赤井が死んだように見せる方がいいといった事になった為、死んだとされる死体をでっち上げる為に用いられたのが楠田であり新一達が追っている組織の人員であって、追い詰められて自殺した男の事だった為に。
「・・・俺の死の偽装は確かに組織側にはうまくはいった。だが安室君率いる公安に俺の姿を見せざるを得なかったことが、後を引く事になった・・・話によればインターポールとの共同の話し合いにより赤井秀一は生きているのならあの死体は誰だったのかに、もしあの時の俺が偽物だというならそれが偽物だったという証拠を示せというようにレポートに書かれていたと言われたが・・・その証拠を誤魔化しの為に示そうとしたならまず君の両親の協力を明らかにせねばならんことになるが、それはボウヤも望まんだろう？」
「っ・・・それは、確かに・・・」
それで死の偽装に関してについてに話は移る中、両親についてを口にされた事に新一はたまらず口ごもる・・・新一の両親は新一もそうだが赤井達ＦＢＩの面々の協力者ではあるが、あくまで一個人でいて新一に対しての協力者という立ち位置だ。その上で新一は出来る限りは両親に頼りたくない上で、迷惑だったりをかけたくないと思っている・・・だからこそその為に両親を巻き込みたくないという気持ちから、赤井の言葉に否定を返せなかった。
「・・・そういったこともそうだが、その上で俺が本物だというならあの死体は何者でありどこから調達したのかに俺はどこにいるのかだが・・・これらを正直に明かすかどうか以前に、俺の死の偽装に関してをＦＢＩ側にも秘密裏にでも伝えてなかったことが問題視されたとのことだ」
「問題視って・・・」
「俺の死の偽装は俺やボウヤ、そして水無のごく限られた人員だけで決めた物だった。これは出来る限り俺の死の事実を知る者を減らして奴らの目を欺くのが目的だったからであり、それは成功はしたが・・・奴らを追うのは俺達の判断に任されていたからとは言え、俺が生きていたという報告をＦＢＩの仲間にすらしていなかったということに関して問題視されたんだ。そして俺の死を偽装するために、どこから死体を調達したのか・・・ということがな」
「死体を調達って・・・」
「・・・俺達やボウヤからしたなら必要な事があってやったことだが、楠田の事実を知らない公安にインターポールから言わせれば・・・ＦＢＩと言うより俺達が適当な誰かを殺して俺の身代わりを作ったか、死体を何処かから盗み出したであるとか・・・どう考えてもろくでもない手段でその死体を用意したという推測が出来るんだ。楠田の事は俺達だけが知っていて公安やインターポールが関わってないからこそ、だ」
「っ！？」
だが更に続く死の偽装に関してについていかに楠田の事が公安やインターポールから見たならどうなるかという話に、新一は絶句する以外に無かった。外から改まって見たなら死体の用意方法を考えるだけでも問題以外に何物でもないということに。









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