「・・・確かにんなことそこら辺のガキにする話じゃねーな。ってことはお前は本当に新一ってことか・・・」
「信じてもらえたのか・・・」
「・・・取りあえずゆっくり話を聞かせてもらうぞ。あんまりいい予感はしねーけどな・・・」
そこまできてエドが信じた様子を浮かべた事に新一は安堵した様子を浮かべるのだが、言葉にしたようエドは嫌そうに表情を歪めた。前世の経験も含めても前例のない事を目の前に見ている為に・・・




















・・・それでエドは車から降りた阿笠と合流し、工藤邸へと入った。エドとしては阿笠の家の方が良かったのだが、新一が家の方がいいと主張した為にだ。



「・・・なぁ、博士。話を聞いてみてどう思った？」
「どう思うも何も、前代未聞としか言いようがないのう・・・蘭君とのデートで出会った事件現場で見かけた怪しい黒服の男達の行動を見てそれを追っ掛けていったら、怪しい取引現場を見て不意打ちを受けて何らかの薬を飲まされたと思ったら・・・あんな風に体が小さくなってしまったなんて、今でも信じられんぞ・・・」
「だよなぁ・・・」
・・・そうして新一が雨に濡れていたと言うことからまずはと風呂場に移動し、湯を張っている合間に新一から話を聞いた二人はしばらく風呂に入って体を暖まらせるように言った後、玄関口近くにまで二人は戻った。新一抜きで一先ずゆっくりと二人で話せるようにするためだ。
と言っても二人は新一の体験したこともそうだが、体が普通では有り得ない状態になったことに揃って複雑さを隠せない表情を浮かばせる・・・特にエドとしては前世ならとある何にでも姿を変えられる存在こそは知っているが、正真正銘のただの人間の体が子どもの体にまで退化するなど思ってもいなかった為にだ。
「・・・どうするんじゃ、エド？新一のあの様子じゃと、その黒ずくめの男達を追い掛けて元に戻れるようになるまでは諦めんと思うぞ」
「分かってるよ・・・つってもあの体でやれることなんてたかが知れてるけど、だからってそう言って止めるなんて言うとも思えねぇ・・・だから風呂から上がったら新一は間違いなく俺や博士に協力しろって言ってくるだろ。あいつらを捕まえるために力を貸してくれってな」
「新一の性格ならやはりそう言うか・・・」
そんな中で阿笠は耳打ちするような形でエドに話しかけ、エドもまた細々とした声で返して阿笠を微妙な表情にさせる・・・二人ともに新一の性格を分かっているのだ。こんなことになった以上黙って引き下がるような事などする訳がなく、どう考えても自分達が巻き込まれると言うか巻き込んでくるだろうと。
「・・・博士、後ででいいから優作さんに連絡を取ってくれ。新一の事に関して伝える為にだ」
「・・・新一を引き受けてもらうためにか？」
「あぁ・・・事情はどうあれ新一があぁなったからには優作さん達に知らせないわけにはいかねーだろうし、流石にこんな時だからこそあの人達に動いてもらわねーとよ」
「・・・確かにそうしてもらった方がいいじゃろうが、新一は多分嫌がるじゃろうな・・・」
「関係ねーっつーか、こういう時にこそ親ってのは側にいてやるもんだろうが・・・それで話を聞くだけ聞いて後は俺達に任せてよろしくなんて言うようなら、俺はあの人達の事を人の親としてどころか人として認めねーよ」
「うぅむ・・・確かにそう言われてしまうとのう・・・」
更に話を進める中で新一の両親についてになる中でエドが決して気持ち良くないといったように漏らす口振りに、阿笠も複雑だというように漏らすしかなかった。言いたいことのその気持ちが分からない訳ではないというよう。









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