恵まれた場所より放逐された探偵

後書きです。この後の新一がどうなったかに関しては、皆様のご想像にお任せします。服部がいるから何とか耐える形で府警に残ったか、やっぱりまた探偵になりたいと思って警察を辞めたか、はたまた別の結果になったのかということは。



元々この話ですが、実はこの短編を書き始める大分前から書こうかどうか考えていた話なんです。新一が事件に出会いやすいという性質だけを残したまま、コナン世界のように活動出来ない普通の世界に飛ばされたらどうなるかについてを・・・そしてそう考えていく中で記憶がないと色々話にならないだろうなという考えから、前の金田一とのクロス話の流れも汲んだ方がいいと思った上で相棒の世界に入ったらどうなるのか・・・と考えた結果がこの話になったのですが、いかがでしたでしょうか?



ただなんで相棒になったのかに関してですが、私がよく見ているのもあるんですが特命係の在り方とかもあってちょうどいいと感じたんです。新一からしたら普通の世界に突っ込まれた中で自分のやりやすいような環境が特命係にあると見るけれど、その新一のやり方もそうだけれど考え方はそもそも杉下さんの思考だったりとは合ってないみたいな話に出来ると。



ただこの辺りの杉下さんの考え方だったりは相棒内で語られていたのかは覚えている限りでは私の記憶の中にはなかったので、独自に私が考えた杉下右京の中にある考えだとかを表していったつもりなんですが・・・納得していただければ幸いです。



後、服部を出して府警に引き抜くといった展開にした理由ですが・・・この辺りはコナン世界じゃ有り得ないんじゃないかみたいに思われる方もいるのではというのを踏まえた上で、探偵としてではなく親がいたこともあって警察に入った服部がこういうことがあって凹み、大人として成長した・・・と言った事は無いとは言えないんじゃないかみたいに考えた上で、新一との対比のキャラとして出しました。後、正直こうでもしないと新一が確実に駄々をこねるといった形で収集がつかなくなるといった絵が浮かんだからです。それこそ杉下さんはいいのかだとか、手柄として扱えって言ってくる形でです。



・・・まぁそもそもというか、新一が一般的なルールであったり常識に則った上で平和で穏便に暮らせるはずもないというのが新一の警察に入るまでの話の中身なんですよね。実際工藤夫妻でなければ新一のような性格の子どもなんて出来ようもないと思いますし、一般的な家庭に入ったらそうなるのは間違いないと思います。前世があるからというのはいいっこなしで。



後書きは以上です。お読みいただきありがとうございました。









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