いつかを変えることの代償 後編
「どうしました?何か赤井秀一について不安でも?」
「いや、赤井がどうのって言うより・・・安室と赤井の二人はあんまりどころじゃなく、仲が良くなかったって思ったんだが・・・」
明智もどうしたのかと疑問を向けると、赤井個人ではなく安室との仲についてを小五郎は疑問視する。
・・・前では一応共闘して共に組織を潰すために戦っていた二人だが、事あるごとに嫌味や皮肉に静かな激論と一触即発な空気を滲ませていた二人。その因縁の理由に関しては小五郎は知らないが、それでもあの二人のぶつかり合う姿を見てきたら仲良くやれるなどとあまり想像出来るものではなかった。
「その件についてなら心配はないようですよ。詳しくは話してはもらえませんでしたが、今回はそうならないように動いた事に加えてその赤井という人物も記憶が戻っていた事が明らかになったことから、一応はそうなる事態は避けられたようですから」
「一応はってなんだよ?」
「そんなに簡単に前世での事を忘れきれていないようでしたからね。ですが同時に協力して行動を起こした方が組織による被害も少なくなり、早く組織を潰せるからと今は公安とFBI、オマケにCIAも引き込んで事に当たる予定で赤井と話を進めているそうです」
「あぁ・・・水無怜奈も自分達への協力者として捕まえる予定だってことか」
だが明智からの一応大丈夫という根拠からこれからの予定を聞いて納得する。人員として確かに水無怜奈個人もあるが、所属しているCIAの協力は確かに必要だろうと。
「その予定で間違いないですが・・・この話の際に彼は毛利さんにも協力を依頼しようとしていたようですよ。私の方からそうしないようにとは言わせていただきましたがね」
「は・・・?」
「どうしました?まさか組織と再び対決するつもりでしたか?」
「いや、俺としちゃそんなつもりはなかったからありがたかったんだけどよ・・・何で安室は俺にも協力なんて言い出したんだ?あの時とは状況は違うってのによ・・・」
それで明智が肯定を返した後に口にされた言葉に小五郎は心から疑問を口にする、何で自分が安室に必要にされるのかと。
「・・・理由として言うなら毛利さんのことを頼りにしているというのもあるでしょうが、どちらかと言えば彼が毛利さんが逆行しているのなら少しでも前のようにしたい・・・そう言った気持ちがあるからだと思いました」
「前のようにしたい?」
「要は毛利さんと逆だと言うことです・・・毛利さんは様々な事を考えてかつてと決別するように動きましたが、安室はその目的もあって前と同じような道を歩むことにしました。ただ前よりいい結果を出そうと今動いていますが、その中でも変えたくない物もある・・・それが毛利さんと再び知り合うことだと思います」
「それは・・・安室がまた俺と会いたいってことか・・・」
明智がその理由について自身が考える物を口にしていき、その中の安室の気持ちに何とも言いがたそうに小五郎は表情を固くする。
「・・・安室と会いたくない、と言うわけではないようですね?」
「まぁな・・・正直安室が俺に会いたいって気持ちに関しちゃ、嬉しくは思う。しかし今の俺はあの組織と対峙しねぇ道を選んだ・・・そんな俺が安室に会えるかって考えると、どうも考えちまうんだよ・・・会っていいものかどうかってな・・・」
その様子に明智が内心についてを尋ねると、小五郎は複雑さを滲ませながら漏らす。安室と会いたい気持ち以上に、組織とまた戦うと決めた安室に対して後ろめたいような気持ちがあるために。
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「いや、赤井がどうのって言うより・・・安室と赤井の二人はあんまりどころじゃなく、仲が良くなかったって思ったんだが・・・」
明智もどうしたのかと疑問を向けると、赤井個人ではなく安室との仲についてを小五郎は疑問視する。
・・・前では一応共闘して共に組織を潰すために戦っていた二人だが、事あるごとに嫌味や皮肉に静かな激論と一触即発な空気を滲ませていた二人。その因縁の理由に関しては小五郎は知らないが、それでもあの二人のぶつかり合う姿を見てきたら仲良くやれるなどとあまり想像出来るものではなかった。
「その件についてなら心配はないようですよ。詳しくは話してはもらえませんでしたが、今回はそうならないように動いた事に加えてその赤井という人物も記憶が戻っていた事が明らかになったことから、一応はそうなる事態は避けられたようですから」
「一応はってなんだよ?」
「そんなに簡単に前世での事を忘れきれていないようでしたからね。ですが同時に協力して行動を起こした方が組織による被害も少なくなり、早く組織を潰せるからと今は公安とFBI、オマケにCIAも引き込んで事に当たる予定で赤井と話を進めているそうです」
「あぁ・・・水無怜奈も自分達への協力者として捕まえる予定だってことか」
だが明智からの一応大丈夫という根拠からこれからの予定を聞いて納得する。人員として確かに水無怜奈個人もあるが、所属しているCIAの協力は確かに必要だろうと。
「その予定で間違いないですが・・・この話の際に彼は毛利さんにも協力を依頼しようとしていたようですよ。私の方からそうしないようにとは言わせていただきましたがね」
「は・・・?」
「どうしました?まさか組織と再び対決するつもりでしたか?」
「いや、俺としちゃそんなつもりはなかったからありがたかったんだけどよ・・・何で安室は俺にも協力なんて言い出したんだ?あの時とは状況は違うってのによ・・・」
それで明智が肯定を返した後に口にされた言葉に小五郎は心から疑問を口にする、何で自分が安室に必要にされるのかと。
「・・・理由として言うなら毛利さんのことを頼りにしているというのもあるでしょうが、どちらかと言えば彼が毛利さんが逆行しているのなら少しでも前のようにしたい・・・そう言った気持ちがあるからだと思いました」
「前のようにしたい?」
「要は毛利さんと逆だと言うことです・・・毛利さんは様々な事を考えてかつてと決別するように動きましたが、安室はその目的もあって前と同じような道を歩むことにしました。ただ前よりいい結果を出そうと今動いていますが、その中でも変えたくない物もある・・・それが毛利さんと再び知り合うことだと思います」
「それは・・・安室がまた俺と会いたいってことか・・・」
明智がその理由について自身が考える物を口にしていき、その中の安室の気持ちに何とも言いがたそうに小五郎は表情を固くする。
「・・・安室と会いたくない、と言うわけではないようですね?」
「まぁな・・・正直安室が俺に会いたいって気持ちに関しちゃ、嬉しくは思う。しかし今の俺はあの組織と対峙しねぇ道を選んだ・・・そんな俺が安室に会えるかって考えると、どうも考えちまうんだよ・・・会っていいものかどうかってな・・・」
その様子に明智が内心についてを尋ねると、小五郎は複雑さを滲ませながら漏らす。安室と会いたい気持ち以上に、組織とまた戦うと決めた安室に対して後ろめたいような気持ちがあるために。
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