苦い思いの乱れる未来
「新一達もそうだが蘭からしたら組織が無くなったこともそうだが、新一が元に戻れた事に俺が文句を言ってるように聞こえたんだろう。俺が持つ不満は我慢すべき事だってな・・・だがよ、俺だって人間なんだ!何にも言われないまんま立場を利用されて体を壊されて、折角体を治して探偵に戻った所で待ってたのはてめぇらに利用されるだけ利用されて後は勝手にしろって放置されたあげく、依頼が来る度にホントに名探偵だったのかって言われる屈辱の日々だ!・・・俺の能力が新一に比べたら高くねぇ事はもう認めたくねぇが、分かっちゃいる。だが俺の事を使い捨ての道具のようにして自分のやったことに責任なんか持ちゃしねぇのに、麻酔の事がてめぇのせいなのかってとぼけるばかりか手を差し出そうかなんて風に言いやがったんだぞ!他ならねぇこいつのせいで俺がそうなったってのに、てめぇは何にも理解してねぇって形でだ!そしてあんたら二人もそんな気持ちは分かるとか言いながら、新一が悪いなんて言葉は一度も口にしなかった!そんな新一も含めてあんたらとまた仲良くなんて言われたってそうしたいって思えると思うか!?あぁ!?」
「「「っ・・・!」」」
・・・そして蘭がいなくなったこともあるだろうが、続けざまに今まで溜まりに溜まっていた鬱憤をここに来て怒濤のように吐き出していく小五郎に三人からは何も言葉は返ってくることなく辛そうに俯くしかなかった。小五郎が口にした事実の一つ一つが違うと否定出来るような物ではないと同時に、いかに小五郎の視点から見れば新一達のやってきたことが無自覚であったにしても悪質であるか・・・それを三人もようやく感じ取ってしまったために。
「落ち着いてください、毛利さん・・・と言いたいところでしたが、父さん達もようやく毛利さんがどれだけ父さん達と交流するのが嫌だというのかその気持ちに考えに理由が分かったでしょう。ただそれで何故蘭がここから離れるまで待ったのかについては考える余裕は無さそうなので、私からお伝えしますが蘭はこう言われたのだから新一達共々謝ればそれでもうおしまい・・・と、さもこれで全て遺恨や怒りは消えて流れ去ったからまた仲良くやろうと言い出す可能性が極めて高いと見たからです。そしてそれを認めなければこちらが悪いと元の木阿弥の、自分達の方が立場や能力は上だというように言うことを聞くのが当然だと言うような形でです」
「ら、蘭がそんなことを言うって・・・」
「私がアメリカに行く前はちょこちょこ会っていましたし毛利さんにも直接聞きましたが、毛利さんと妃弁護士との復縁を強く望んでいたこともそうですし毛利さんの事は嫌いではないのは確かでしょう。ですがそれ以上に毛利さんへの評価が著しく低いのですが、それは貴方という事件が起きてもあっさりと解決していく探偵が近くにいたことが大きいでしょう。毛利さん自身は当時の生活態度から蘭が自分の方がしっかりしているという考えを持っているんじゃないかとは言いましたが、それも併せても新一の方が能力が高いのだし様々な機関が手を焼いていた組織を潰す事が出来た事から信頼と実績という面に加え・・・恋人である貴方の方に味方をするのは当然だと考えるからこそ、毛利さんを蘭は軽視すると見たんですがそうなれば後は泥沼です。貴殿方と離れたい毛利さんと、自分に貴殿方を許せという蘭・・・言い争いだけで済むならまだマシと言いたいですが、前に蘭は拳を強く握りこんだというように聞いていますから暴力沙汰になったならいかに家族内での事で収めようとしても色々と無理が出てくるでしょう。そして障害が残るような傷を負うこともですが万が一、どちらかが死ぬような事態になればそれこそもうおしまいです・・・この場にいる皆に妃弁護士を含めて周囲の人間皆が不幸になる結果以外有り得ないでしょうね」
「「「っ・・・!」」」
だが更に頼人が理路整然と蘭を外した理由についてをとくとくと語っていくのだが、最悪の場合についてを聞かされて三人はまた圧されてしまい否定の言葉を返せなかった・・・蘭は普段は空手を使うことに制限をかけているが、それも蘭は必要と思えば空手を躊躇いなく使うことが出来るし何より以前に安室に止められた前科がある・・・それを思えば、そうならない保証などないと三人も感じた為に。
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「「「っ・・・!」」」
・・・そして蘭がいなくなったこともあるだろうが、続けざまに今まで溜まりに溜まっていた鬱憤をここに来て怒濤のように吐き出していく小五郎に三人からは何も言葉は返ってくることなく辛そうに俯くしかなかった。小五郎が口にした事実の一つ一つが違うと否定出来るような物ではないと同時に、いかに小五郎の視点から見れば新一達のやってきたことが無自覚であったにしても悪質であるか・・・それを三人もようやく感じ取ってしまったために。
「落ち着いてください、毛利さん・・・と言いたいところでしたが、父さん達もようやく毛利さんがどれだけ父さん達と交流するのが嫌だというのかその気持ちに考えに理由が分かったでしょう。ただそれで何故蘭がここから離れるまで待ったのかについては考える余裕は無さそうなので、私からお伝えしますが蘭はこう言われたのだから新一達共々謝ればそれでもうおしまい・・・と、さもこれで全て遺恨や怒りは消えて流れ去ったからまた仲良くやろうと言い出す可能性が極めて高いと見たからです。そしてそれを認めなければこちらが悪いと元の木阿弥の、自分達の方が立場や能力は上だというように言うことを聞くのが当然だと言うような形でです」
「ら、蘭がそんなことを言うって・・・」
「私がアメリカに行く前はちょこちょこ会っていましたし毛利さんにも直接聞きましたが、毛利さんと妃弁護士との復縁を強く望んでいたこともそうですし毛利さんの事は嫌いではないのは確かでしょう。ですがそれ以上に毛利さんへの評価が著しく低いのですが、それは貴方という事件が起きてもあっさりと解決していく探偵が近くにいたことが大きいでしょう。毛利さん自身は当時の生活態度から蘭が自分の方がしっかりしているという考えを持っているんじゃないかとは言いましたが、それも併せても新一の方が能力が高いのだし様々な機関が手を焼いていた組織を潰す事が出来た事から信頼と実績という面に加え・・・恋人である貴方の方に味方をするのは当然だと考えるからこそ、毛利さんを蘭は軽視すると見たんですがそうなれば後は泥沼です。貴殿方と離れたい毛利さんと、自分に貴殿方を許せという蘭・・・言い争いだけで済むならまだマシと言いたいですが、前に蘭は拳を強く握りこんだというように聞いていますから暴力沙汰になったならいかに家族内での事で収めようとしても色々と無理が出てくるでしょう。そして障害が残るような傷を負うこともですが万が一、どちらかが死ぬような事態になればそれこそもうおしまいです・・・この場にいる皆に妃弁護士を含めて周囲の人間皆が不幸になる結果以外有り得ないでしょうね」
「「「っ・・・!」」」
だが更に頼人が理路整然と蘭を外した理由についてをとくとくと語っていくのだが、最悪の場合についてを聞かされて三人はまた圧されてしまい否定の言葉を返せなかった・・・蘭は普段は空手を使うことに制限をかけているが、それも蘭は必要と思えば空手を躊躇いなく使うことが出来るし何より以前に安室に止められた前科がある・・・それを思えば、そうならない保証などないと三人も感じた為に。
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