万人が万人、同じ考えに視点など持ち得ない
「・・・さて、ここまで聞いてまだ私に抗議であったり何か言いたいですか?そういった言葉があるならお聞きはしますが、私を納得させる事が出来ないのでしたらいくらでも反論させていただきますよ?」
「っ、素直に聞き入れるいう選択肢はないんか・・・」
「今の状況で君達が私に言いたいことなんて私の記事以外にありませんよね?ですが私はその記事を出したことには微塵の後悔もしていませんし、気に入らないというだけで反論してくるのでしたらそうさせていただくまでです・・・まぁ私に構っている暇がこれ以上君達にあるのかどうかというのは分かりませんけどね」
「・・・どういう意味や、それ?」
そうしてまだ何かあるなら聞くと言うと共に意味深に暇があるかどうかを口にする射命丸に、若干気を落ち着けた服部がどういった意味かと問い掛ける。
「いえ、今はまだ特に問題にはなってないでしょうが他の新聞社の方々も新聞やネットで私の記事から、色々と自分達なりの今までの記事と違った新しい君達に関する記事を作り出す・・・そういったような事の為の動きが見えてるって新聞社の先輩方から聞いてるんですよ。ですからここでこうして君達がゆっくりしていたらどういったことになるか、想像はつきませんか?」
「「!?」」
だが射命丸から告げられたまさかの言葉に、二人は揃ってたまらず目を見開いた。話の通りなら今頃他の新聞社が自分の周辺や事件関係の人物達に今までのようにではなく、射命丸のような形で取材を仕掛けてくる可能性があると知らされ。
「そう聞いて君達がどう思うかにどうしようとするかは分かりませんが、取り敢えず言わせていただきます・・・別に私は正義の味方を気取るつもりはありませんし、名乗るつもりもありません。あくまで私は一介の記者として記事を書きましたが、今の君達のように批評を食らうだろう内容の記事を出したという自覚もあります・・・ですが正義の味方であろうとなんであろうとどれだけ気を使おうと敵や批判などいくらでも出てきますし、気を使うことも考えも及ばせるようなことが出来ない方なら尚更です・・・以降は努々、気をつけてくださいね?」
「「っ・・・!」」
そんな姿に明らかにわざとらしいと分かるほどに満面な笑みと忠告を向ける射命丸に、二人は苦々しく怒りを感じつつも反論が出来ずに歯を噛み締めるしかなかった。様々に言いたいことはあれども、挑発めいたような様子に乗ってしまえば時間がかかって射命丸の言ったことへの対応が遅くなることを考えたというよう・・・
・・・そうして二人は何かを言いたげな様子を射命丸に見せはしたものの、戻ろうというように顔を見合わせて頷いた後に部屋を後にしていった。
「行きましたか・・・まぁあれ以上話をした所で彼らにどうこう出来るとは思いませんけどね」
「それにしても随分とした記事を書き上げましたのね?幻想郷にいる頃の貴女でしたらこのような記事を書き上げていたかどうか・・・」
「あやや、見ていたんですか?紫さん」
「気付くようにわざわざ妖力を流していたのに、気付いていませんでしたというのは白々しいですわよ?」
「あやや。まぁそこはご愛敬、ということで」
射命丸は一人で結果に満足そうにしていたのだが、自身の背後から唐突に開かれた裂け目から上半身だけを現した美女に対して特に驚くことなく対応する。怪しげな笑みを浮かべる紫という美女に対し、楽し気でいてどこか悪意を感じさせるような笑みで。
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「っ、素直に聞き入れるいう選択肢はないんか・・・」
「今の状況で君達が私に言いたいことなんて私の記事以外にありませんよね?ですが私はその記事を出したことには微塵の後悔もしていませんし、気に入らないというだけで反論してくるのでしたらそうさせていただくまでです・・・まぁ私に構っている暇がこれ以上君達にあるのかどうかというのは分かりませんけどね」
「・・・どういう意味や、それ?」
そうしてまだ何かあるなら聞くと言うと共に意味深に暇があるかどうかを口にする射命丸に、若干気を落ち着けた服部がどういった意味かと問い掛ける。
「いえ、今はまだ特に問題にはなってないでしょうが他の新聞社の方々も新聞やネットで私の記事から、色々と自分達なりの今までの記事と違った新しい君達に関する記事を作り出す・・・そういったような事の為の動きが見えてるって新聞社の先輩方から聞いてるんですよ。ですからここでこうして君達がゆっくりしていたらどういったことになるか、想像はつきませんか?」
「「!?」」
だが射命丸から告げられたまさかの言葉に、二人は揃ってたまらず目を見開いた。話の通りなら今頃他の新聞社が自分の周辺や事件関係の人物達に今までのようにではなく、射命丸のような形で取材を仕掛けてくる可能性があると知らされ。
「そう聞いて君達がどう思うかにどうしようとするかは分かりませんが、取り敢えず言わせていただきます・・・別に私は正義の味方を気取るつもりはありませんし、名乗るつもりもありません。あくまで私は一介の記者として記事を書きましたが、今の君達のように批評を食らうだろう内容の記事を出したという自覚もあります・・・ですが正義の味方であろうとなんであろうとどれだけ気を使おうと敵や批判などいくらでも出てきますし、気を使うことも考えも及ばせるようなことが出来ない方なら尚更です・・・以降は努々、気をつけてくださいね?」
「「っ・・・!」」
そんな姿に明らかにわざとらしいと分かるほどに満面な笑みと忠告を向ける射命丸に、二人は苦々しく怒りを感じつつも反論が出来ずに歯を噛み締めるしかなかった。様々に言いたいことはあれども、挑発めいたような様子に乗ってしまえば時間がかかって射命丸の言ったことへの対応が遅くなることを考えたというよう・・・
・・・そうして二人は何かを言いたげな様子を射命丸に見せはしたものの、戻ろうというように顔を見合わせて頷いた後に部屋を後にしていった。
「行きましたか・・・まぁあれ以上話をした所で彼らにどうこう出来るとは思いませんけどね」
「それにしても随分とした記事を書き上げましたのね?幻想郷にいる頃の貴女でしたらこのような記事を書き上げていたかどうか・・・」
「あやや、見ていたんですか?紫さん」
「気付くようにわざわざ妖力を流していたのに、気付いていませんでしたというのは白々しいですわよ?」
「あやや。まぁそこはご愛敬、ということで」
射命丸は一人で結果に満足そうにしていたのだが、自身の背後から唐突に開かれた裂け目から上半身だけを現した美女に対して特に驚くことなく対応する。怪しげな笑みを浮かべる紫という美女に対し、楽し気でいてどこか悪意を感じさせるような笑みで。
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