真実は一つ・・・と言うが・・・

白澤「ま、成分がどうとかそんな説明はめんどくさいし必要はないだろうけど・・・どうするの、彼?自業自得じゃあっても自殺っていうには色々と難点はあるんだろ?」

鬼灯「問題ありませんよ。彼は自分がやりたいようにと行動するために様々な事を隠蔽したり違法と呼べるような行為に手を染めて来ましたから、もう地獄行きは確定しています」

新一「っ!?」


















(数十分後、新一の裁判の後)

閻魔「今日はありがとうね、白澤君。君のおかげで死因がハッキリしたよ」

白澤「気にしないでいいですよ。僕は頼まれただけですからね」

鬼灯「・・・この際ですからもう一つ聞きたいのですが、元の薬と試験の解毒薬に関して寿命が著しく減るリスクに関しては歳を取っていたり致命的な病を持っていたならそもそも若返りすら出来ないまま死ぬ・・・と言った認識でいいんですか?」

白澤「大方そんな物でいいと思うよ。リスクに関してはお前が言った通りのような状態なら持たないだろうし、持っても何年も持たないだろうけど、何?もしかしてその薬を作れないように動こうかとか考えてたの?」

鬼灯「下手に若返るだけならまだしも、それで条件付きなら寿命が伸びる薬だと確定したならそうすることも視野に入れようかと。ただそうでないならむしろ裏社会に広めてやりたいとすら思いますよ・・・不老不死に目が眩んだ馬鹿どもがその薬で勝手に死んでくれる可能性もありますからね」

白澤「確かにそういった奴らはつられてくれるかもしれないけど、変に表に出たら余計なことになるぞ」

鬼灯「分かってますよ。まぁ現世が余計な事にならなければ手を出さないようにするべきですから、組織に関しては余程でなければ何もしませんよ」

白澤「ふ~ん。ま、今日のお礼は彼があぁなった薬を作った彼女を死んだら紹介してよ。薬に関しての知識は豊富だろうし、元々の姿を見る限り結構可愛いからね」

鬼灯「一応話はしてはみますよ。彼女が応じるかどうかは保証はしませんけどね」

白澤「・・・珍しいな。お前が僕の言うことを受け入れるなんて」

鬼灯「工藤さんと違い彼女は色々と弁えているようですし、優れた人物であるのは分かっていますから人員として欲しいのはこちらも同じです。ただ自責の念から誘いを受けると思えないからそう言っただけですよ」

白澤「ふ~ん。まぁその時が来たら来たででいいや。じゃあ僕は帰るよ、お疲れ様」

閻魔「お疲れ様~、白澤君」

鬼灯「・・・あぁして少しは真面目な様子を続けてくれるんならまだいいんですけどね・・・」



END






(もし解毒薬を度々飲み続けて拒否反応やらアナフィラキシーショックみたいなものじゃなく、単に体というか細胞や心臓が耐久力が無くなったらという話を思い付いたので書きました。ファンタジー世界の魔法ならそんなデメリットは無いかもしれないですけど、一応現代もので魔法のない世界であれだけ苦しんでいるのでこれくらいのリスクはあって然るべきだと思ったんですよね~・・・そしてそれらを突き付ける役目を薬に詳しい白澤にやってもらったのですが、納得していただいたら幸いです)









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