真実は一つ・・・と言うが・・・
「・・・と言うわけです。阿笠さんについて話をしたのはあの人はここに来た際にはちゃんと毛利さんの事についてを後悔されていたことを話すと共に、貴方に毛利さんの事やその他の違法行為も含めて現世で表沙汰にならずに済んだことを裁くことを了承してもらう為になりますが・・・どうですか?理解してないならしてないでで裁判を務めさせていただきますが?」
「・・・いえ、もう分かりました・・・俺が悪かったことに、おっちゃんを殺してしまったことを認めざるを得ないことは・・・」
「おや、そうですか。分からないというのであればここに来た時に阿笠さんがどのように貴方に手助けをすると選択した事についてを後悔したか、見せて差し上げようかと考えていたんですけどね」
「っ・・・!」
「はは・・・」
それで鬼灯がこれで観念したかを確認すると新一は最早反論する気力もなく肯定するしかなかったが、平然と続けられた言葉に更に戦慄し体を震わせる中、閻魔はその姿に若干ひきつるような表情を浮かべていた・・・鬼灯にしては抑え目ではあるが、傷に塩を塗り込むどころか岩塩の塊をグリグリ体に押し付けるがごとくのらしい容赦のないドSさに。
・・・そうして新一の裁判は進んだのだが、小五郎を利用してきた上で殺したことを認めさせることが出来たことで比較的に順調に話を進められた。
と言っても阿笠に開発してもらった開発品が法律に抵触するような違法品ばかりでありそれらを使ってきた事であったり、赤井達と共同のような形で組織を騙すためという名目で組織の構成員だったからとは言え死んだ人間の遺体を見た目が分からない程に損壊させたことに、自身の身に起こったことを自分が解決したいが為に身分や正体を偽り大多数の人々を騙してきたこと・・・これらの事実は大義名分を盾にというより罪から目を背けてきた新一は認めたくないといった様子になってはいたが、特に遺体損壊の件に関しては表沙汰になれば例え組織の事が明るみに出ていたとしても人々が死者を冒涜することを許すと思うか・・・と鬼灯から言われた時に新一は青い顔をする以外になかった。組織の壊滅の為に自殺した組織の構成員の遺体を使うことを認めましたが、問題ないと自分は思っています・・・などと言って許されるなど筈などないと。
そういった諸々の罪状を読み上げた後、新一に閻魔大王が改めて地獄行きを言い渡して新一は呆然とした表情を浮かべながら鬼に連行されていった。今まで自分がやってきたことは何だったのかというよう、自信など欠片も見えない様子で。
「・・・お疲れ様でした閻魔大王、鬼灯様」
「あぁ、気にしないでいいよ。元々そういう約束で君は獄卒になるってなってたからね」
「えぇ。それにこれも仕事の内ですし、彼には色々こちらからしても言いたいことがありましたから構いませんよ・・・毛利さん」
・・・そうして二人になった場に平然と現れたのは死んだ小五郎で丁寧に頭を下げるのだが、二人もまた平然と返す。何十年も前に死んだ小五郎がこうして裁きの場に普通に来れている状況に。
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「・・・いえ、もう分かりました・・・俺が悪かったことに、おっちゃんを殺してしまったことを認めざるを得ないことは・・・」
「おや、そうですか。分からないというのであればここに来た時に阿笠さんがどのように貴方に手助けをすると選択した事についてを後悔したか、見せて差し上げようかと考えていたんですけどね」
「っ・・・!」
「はは・・・」
それで鬼灯がこれで観念したかを確認すると新一は最早反論する気力もなく肯定するしかなかったが、平然と続けられた言葉に更に戦慄し体を震わせる中、閻魔はその姿に若干ひきつるような表情を浮かべていた・・・鬼灯にしては抑え目ではあるが、傷に塩を塗り込むどころか岩塩の塊をグリグリ体に押し付けるがごとくのらしい容赦のないドSさに。
・・・そうして新一の裁判は進んだのだが、小五郎を利用してきた上で殺したことを認めさせることが出来たことで比較的に順調に話を進められた。
と言っても阿笠に開発してもらった開発品が法律に抵触するような違法品ばかりでありそれらを使ってきた事であったり、赤井達と共同のような形で組織を騙すためという名目で組織の構成員だったからとは言え死んだ人間の遺体を見た目が分からない程に損壊させたことに、自身の身に起こったことを自分が解決したいが為に身分や正体を偽り大多数の人々を騙してきたこと・・・これらの事実は大義名分を盾にというより罪から目を背けてきた新一は認めたくないといった様子になってはいたが、特に遺体損壊の件に関しては表沙汰になれば例え組織の事が明るみに出ていたとしても人々が死者を冒涜することを許すと思うか・・・と鬼灯から言われた時に新一は青い顔をする以外になかった。組織の壊滅の為に自殺した組織の構成員の遺体を使うことを認めましたが、問題ないと自分は思っています・・・などと言って許されるなど筈などないと。
そういった諸々の罪状を読み上げた後、新一に閻魔大王が改めて地獄行きを言い渡して新一は呆然とした表情を浮かべながら鬼に連行されていった。今まで自分がやってきたことは何だったのかというよう、自信など欠片も見えない様子で。
「・・・お疲れ様でした閻魔大王、鬼灯様」
「あぁ、気にしないでいいよ。元々そういう約束で君は獄卒になるってなってたからね」
「えぇ。それにこれも仕事の内ですし、彼には色々こちらからしても言いたいことがありましたから構いませんよ・・・毛利さん」
・・・そうして二人になった場に平然と現れたのは死んだ小五郎で丁寧に頭を下げるのだが、二人もまた平然と返す。何十年も前に死んだ小五郎がこうして裁きの場に普通に来れている状況に。
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