変わらないままではいられない、変わらずいてはいけない
「だからさ、警察に将来的に入るって風にいうように決めることもそうだけど、そういうことならって君に現場での動きかただとか教えてそれを実践してもらえるなら、こっちもどうにか出来るって風に君に発案してるんだよ。上層部も将来的に役立ってくれるなら君の活動には目を瞑ってくれるだろうからってことでね」
「・・・そういう風に考えてくれて、発案してくれてるのは分かります・・・けどそれだと俺は警察の言うことを絶対に聞かなきゃ駄目だって言ってるような物ですよね・・・?」
そうして半兵衛は話をまとめるようにしていくのだが、その中身に新一は恐る恐ると確認の声を向ける。警察の言いなりになるのかと。
「初めからそう言ってるよ?と言うか監察官も言ってたけど、二つ目の条件の内に含まれるって形で言ってるんだよこれ・・・まぁ言うことを聞かないなら聞かないで話はそれで終わりになるから俺としては別に構わないよ。新一君が探偵として活動したいんなら警察に所属するのは違うって思うのは間違いないと言えば間違いないしね」
「ただその場合は現場に君がいたなら、遠慮なく一般人として扱わせてもらうがね。こちらとしては破格の歩み寄りに待遇を持ち掛けたのに、それを蹴ると言うならもうこちらとしては君にこれ以上譲歩する気はないが・・・さぁ、どうする?」
「・・・っ!」
半兵衛は笑顔でその言葉を肯定した上で断ったならどうなるかを口にし、更には官兵衛からどうするか選択についてを口にされたことに新一は盛大に顔をひきつらせた。決断をしなければならないが、その選択肢はどちらを選んでも新一にとって苦渋の物にしかなり得ないと新一自身分かっている為に・・・
・・・新一達が二人に呼ばれて警視庁に向かってから数時間後、夜になって深い時間になった所で警視庁にいた降谷の元に電話がかかってきた。液晶に映った名前は・・・新一からであった。
「・・・成程、それで君は首を縦に振らなかったわけか」
『・・・俺にどれだけ配慮したかっていうのは分かってはいます。けどそうして首を縦に振ってしまえば俺は探偵になれなくなるし、警察に入るための前段階に来たところで約束を反故にするような抜け道を見付けて逃げるようなことをしたらどうなるか・・・そう考えた時に止めておいた方がいいって思ったんです・・・』
「そうだろうね。僕も君から話を聞いただけではあるが、下手に二人の言葉の穴を抜けようとしたなら二人はそれ以上に君に厳しい手を打っていたのは目に見えている。唯一救いがあったとしたなら君がまだ成人していなかったからハッキリとした処罰は与えられなかっただろうということだが、裏を返せばそれは君が成人であったなら危なかったどころの話ではなかっただろうと見ている・・・恐らく職業としての探偵に就いていた状態で今話したことかそれ以上の事になったなら、あの二人がどう動いていたかはあまり僕も想像はしたくないが君にとってろくなことになってなかったのは確かだろうし、何より君があの二人に対抗出来ていたとは僕にも思えないね」
『っ・・・!』
・・・一人しかいない暗い部屋の中で、新一から一連の流れと選択についてを聞いた降谷。
電話越しに重い声でベコベコに叩きのめされたと漏らす新一に、降谷は補足のように将来的な事も含めて話をすると分かりやすくひきつらせたように息を呑んだ音が降谷の耳に返ってきた。今の状況はまだマシな物であり、その上で二人に未来に出会ったとしても敵うはずがないと嫌でも理解してしまったというよう。
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「・・・そういう風に考えてくれて、発案してくれてるのは分かります・・・けどそれだと俺は警察の言うことを絶対に聞かなきゃ駄目だって言ってるような物ですよね・・・?」
そうして半兵衛は話をまとめるようにしていくのだが、その中身に新一は恐る恐ると確認の声を向ける。警察の言いなりになるのかと。
「初めからそう言ってるよ?と言うか監察官も言ってたけど、二つ目の条件の内に含まれるって形で言ってるんだよこれ・・・まぁ言うことを聞かないなら聞かないで話はそれで終わりになるから俺としては別に構わないよ。新一君が探偵として活動したいんなら警察に所属するのは違うって思うのは間違いないと言えば間違いないしね」
「ただその場合は現場に君がいたなら、遠慮なく一般人として扱わせてもらうがね。こちらとしては破格の歩み寄りに待遇を持ち掛けたのに、それを蹴ると言うならもうこちらとしては君にこれ以上譲歩する気はないが・・・さぁ、どうする?」
「・・・っ!」
半兵衛は笑顔でその言葉を肯定した上で断ったならどうなるかを口にし、更には官兵衛からどうするか選択についてを口にされたことに新一は盛大に顔をひきつらせた。決断をしなければならないが、その選択肢はどちらを選んでも新一にとって苦渋の物にしかなり得ないと新一自身分かっている為に・・・
・・・新一達が二人に呼ばれて警視庁に向かってから数時間後、夜になって深い時間になった所で警視庁にいた降谷の元に電話がかかってきた。液晶に映った名前は・・・新一からであった。
「・・・成程、それで君は首を縦に振らなかったわけか」
『・・・俺にどれだけ配慮したかっていうのは分かってはいます。けどそうして首を縦に振ってしまえば俺は探偵になれなくなるし、警察に入るための前段階に来たところで約束を反故にするような抜け道を見付けて逃げるようなことをしたらどうなるか・・・そう考えた時に止めておいた方がいいって思ったんです・・・』
「そうだろうね。僕も君から話を聞いただけではあるが、下手に二人の言葉の穴を抜けようとしたなら二人はそれ以上に君に厳しい手を打っていたのは目に見えている。唯一救いがあったとしたなら君がまだ成人していなかったからハッキリとした処罰は与えられなかっただろうということだが、裏を返せばそれは君が成人であったなら危なかったどころの話ではなかっただろうと見ている・・・恐らく職業としての探偵に就いていた状態で今話したことかそれ以上の事になったなら、あの二人がどう動いていたかはあまり僕も想像はしたくないが君にとってろくなことになってなかったのは確かだろうし、何より君があの二人に対抗出来ていたとは僕にも思えないね」
『っ・・・!』
・・・一人しかいない暗い部屋の中で、新一から一連の流れと選択についてを聞いた降谷。
電話越しに重い声でベコベコに叩きのめされたと漏らす新一に、降谷は補足のように将来的な事も含めて話をすると分かりやすくひきつらせたように息を呑んだ音が降谷の耳に返ってきた。今の状況はまだマシな物であり、その上で二人に未来に出会ったとしても敵うはずがないと嫌でも理解してしまったというよう。
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