変わらないままではいられない、変わらずいてはいけない
・・・そんな降谷の思いが新一に向けられた後に時間は進み、時期として三月・・・三年に進級の決まった新一と蘭、それに小五郎と英理が警察に呼び出された。普段は呼び出されることのない英理までもが是非にと願われる形で、英理は行きたくないと断っていたが最終的に折れる形になってである。
「・・・すみません、わざわざ警視庁まで来てもらって」
「いえ、それはいいんですが・・・新一と蘭はどうして我々とは別なんですか?」
「ちょっと四人でまとまって話をするとなると、色々と面倒なので・・・なもんで二人には黒田監察官に話をしてもらいます」
「か、監察官!?なんで監察官なんて立場の人が・・・!?」
・・・そうして警視庁の中の一室にて、机を挟んで対峙して半兵衛の前に座る小五郎と英理。
そこで軽い挨拶と状況説明をする半兵衛だが、官兵衛の監察官という立場に小五郎は大いに驚愕を露にする。何故そんな立場の人間が新一達に話をすることになったのかと。
「まぁその辺りは俺と昔から縁があるってこともあるんですけど、そこら辺は後々お話ししますんでまずは用向きについて聞いてもらっていいですか?」
「あ、は、はい・・・分かりました・・・」
しかし緩く話をしていくと半兵衛らしく口にしていくその中身に小五郎はどもりながら頷くが、隣の英理は少し苛立っているように腕を組む。
「それで、私まで呼び出したというのはどのような理由なのでしょうか?それもこの人と並んで話をするなんて・・・」
「あ~、その事についてなんですけど蘭さんについてお二人に話をしなきゃならないことがあるんです」
「・・・私も必要なのかしら?いつも警察関連だとこの人がいれば事足りる筈だけれど・・・」
「むしろ妃弁護士にも今のうちに話をしておかないといけない話をするために来ていただいたんです。ちょっと警察として言っとかないと後々に問題になると毛利さんもそうですけど、妃弁護士も困ることになる可能性の高いことを言うつもりですから」
「私も蘭のことで困る・・・?」
英理は早速話をしろとばかりに少し威圧的に声を向けてくるが、全くこらえる様子もなく緩く話を進めていく半兵衛の声に首を傾げる。何故蘭のことで自分も困ることになるのかと。
「じゃあ気になられているようなのでどういうことで呼び出されたのかの理由についてお話ししますが、こうして妃弁護士にまで警視庁に来ていただいたのは蘭さんと新一君の行動に関しての注意を促していただくためです」
「蘭と新一君への注意?」
「はい。前々から少し問題になっていてちょっと前はそんなことは気にしなくてよかったんですけど、最近になって妃弁護士も聞いているんじゃないですか?・・・新一君が戻ってきてから、新一君と蘭さんが前のように事件に出会うことが多くなったことは」
「っ・・・それは・・・確かに、聞いています・・・」
だが半兵衛が本題として切り出した注意との言葉もそうだが、最近の新一と蘭についてを口にされると英理もそうだが小五郎もまた表情を苦いものへと変えた。
・・・新一が組織を壊滅させるために米花町を離れ、実際に壊滅させて姿を戻した上で戻ってくるまで小五郎や蘭の周りでは事件が起きることはなく平和な時間を過ごしていた。以前半兵衛に言われたように事件に関わることも無くなったため、特に警察から注意を受けるようなこともなくだ。
だがそうして平和に暮らしていた二人だが、新一が戻ってきたことにより米花町でまた事件が多発するようになっていった。だがそこで不幸中の幸いと言っていいかは分からないが、新一が元に戻ってからは小五郎は事件に関わることはなかった。
この辺りはもう新一が小五郎を隠れ蓑にしながら事件を解決しなくても良くなったこともあるが、探偵事務所に居着く理由もないからだ。だが小五郎は新一に進んで関わる事はなかったが、蘭は進んで関わっていった。離れていた時間を取り戻そうとするようにだ・・・だがそんな行動がまた半兵衛達の目に止まったのである。
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「・・・すみません、わざわざ警視庁まで来てもらって」
「いえ、それはいいんですが・・・新一と蘭はどうして我々とは別なんですか?」
「ちょっと四人でまとまって話をするとなると、色々と面倒なので・・・なもんで二人には黒田監察官に話をしてもらいます」
「か、監察官!?なんで監察官なんて立場の人が・・・!?」
・・・そうして警視庁の中の一室にて、机を挟んで対峙して半兵衛の前に座る小五郎と英理。
そこで軽い挨拶と状況説明をする半兵衛だが、官兵衛の監察官という立場に小五郎は大いに驚愕を露にする。何故そんな立場の人間が新一達に話をすることになったのかと。
「まぁその辺りは俺と昔から縁があるってこともあるんですけど、そこら辺は後々お話ししますんでまずは用向きについて聞いてもらっていいですか?」
「あ、は、はい・・・分かりました・・・」
しかし緩く話をしていくと半兵衛らしく口にしていくその中身に小五郎はどもりながら頷くが、隣の英理は少し苛立っているように腕を組む。
「それで、私まで呼び出したというのはどのような理由なのでしょうか?それもこの人と並んで話をするなんて・・・」
「あ~、その事についてなんですけど蘭さんについてお二人に話をしなきゃならないことがあるんです」
「・・・私も必要なのかしら?いつも警察関連だとこの人がいれば事足りる筈だけれど・・・」
「むしろ妃弁護士にも今のうちに話をしておかないといけない話をするために来ていただいたんです。ちょっと警察として言っとかないと後々に問題になると毛利さんもそうですけど、妃弁護士も困ることになる可能性の高いことを言うつもりですから」
「私も蘭のことで困る・・・?」
英理は早速話をしろとばかりに少し威圧的に声を向けてくるが、全くこらえる様子もなく緩く話を進めていく半兵衛の声に首を傾げる。何故蘭のことで自分も困ることになるのかと。
「じゃあ気になられているようなのでどういうことで呼び出されたのかの理由についてお話ししますが、こうして妃弁護士にまで警視庁に来ていただいたのは蘭さんと新一君の行動に関しての注意を促していただくためです」
「蘭と新一君への注意?」
「はい。前々から少し問題になっていてちょっと前はそんなことは気にしなくてよかったんですけど、最近になって妃弁護士も聞いているんじゃないですか?・・・新一君が戻ってきてから、新一君と蘭さんが前のように事件に出会うことが多くなったことは」
「っ・・・それは・・・確かに、聞いています・・・」
だが半兵衛が本題として切り出した注意との言葉もそうだが、最近の新一と蘭についてを口にされると英理もそうだが小五郎もまた表情を苦いものへと変えた。
・・・新一が組織を壊滅させるために米花町を離れ、実際に壊滅させて姿を戻した上で戻ってくるまで小五郎や蘭の周りでは事件が起きることはなく平和な時間を過ごしていた。以前半兵衛に言われたように事件に関わることも無くなったため、特に警察から注意を受けるようなこともなくだ。
だがそうして平和に暮らしていた二人だが、新一が戻ってきたことにより米花町でまた事件が多発するようになっていった。だがそこで不幸中の幸いと言っていいかは分からないが、新一が元に戻ってからは小五郎は事件に関わることはなかった。
この辺りはもう新一が小五郎を隠れ蓑にしながら事件を解決しなくても良くなったこともあるが、探偵事務所に居着く理由もないからだ。だが小五郎は新一に進んで関わる事はなかったが、蘭は進んで関わっていった。離れていた時間を取り戻そうとするようにだ・・・だがそんな行動がまた半兵衛達の目に止まったのである。
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