三つの思うようにはいかなかった未来

・・・そんな快斗の初めての心からの叫びと悲しみに、さしもの盗一達も言葉を失うしかなかった。今までこんな形で快斗が感情を露わにする事がなかったこともそうだが、それだけ青子に対する気持ちが強かったことや事実を気付かされたことによる強烈な罪悪感を持つことになったということに。

その上で快斗から更にその勢いのままに二人が泥棒同士で結ばれたからだというように言われた事で、痛い所を突かれたというようになると共に青子の立場が泥棒ではないどころか、警察官の子どもであり怪盗キッドを敵視している存在という真逆のモノだということを改めて認識したのである。そしてそんな青子について白馬の言葉があった上で、盗一に至っては二代目怪盗キッドになってもらった事からその咎を負って傷付いてしまうことになったのだと。

だからそこまで話を聞いた盗一達も自分達が軽く物を見過ぎたことやお前に色々と背負わせた事は済まなかったと快斗に謝った上で、もう青子達について会わないと選択するならに家を帰る場にする気がないというなら、もう家には自分達も帰る気はないからこの際キッド関連の物を片付けた上で家を解体して土地も売ってその金を渡すようにすると言った。もう『黒羽盗一』という死亡届が出されて長い存在を今更復活なんてさせることは様々な理由から出来ないという事から、せめての詫びと高校卒業の祝い金も兼ねてそうするというよう。

そういった言葉に快斗は頷きつつも内心では皮肉な物だというように感じていた。父さんは自分の死亡届を撤回するのが望まれないことを承知の上で裏で動いていたのだろうが、それは結局というか裏社会の人間としてだとか犯罪者の在り方の結果というものであると共に、自分も怪盗キッドとして動いて来た事を隠しつつ青子達と距離を離して生きていかねばならないということに。

それで話が終わってから高校生活を何とか過ごしていった快斗は卒業した後にすぐさま家を出るようにし、怪盗キッドの荷物を片付けた後に母親が家の解体の指揮を取って解体を終えたことで事は終わりとなったのであるが・・・快斗の気持ちは晴れずにいた。完全に逃げの一手を打つしかなかったこともそうだが、白馬から返信はしなくていいからとメールなどの文で連絡をされてきたことからだ。

特に気持ちが曇る事になったのは家が解体されるばかりか引っ越し先すら伝えらなかったことに青子が涙を流したこともそうだが、最終的に青子と白馬がくっついて結婚するとなったことだった。そして出来る事なら結婚式に出席するかしないかを簡潔にでいいから答えて欲しいという文があったことが。

・・・快斗の中には少なからずそうなるだろうなという予感はあった。白馬が青子の事を気にかけていることを文で受けていたから、いずれそうなっても不思議とは思えないと。だが実際に結婚するという文を見た時には衝撃を受けるしかなく、たまらずまだ残っていた青子への想いから涙を流す以外になかった。

だがそれでももう決まったことに異を唱える立場にいないのだからと快斗は何とか結婚式に出席はしないし、もうこれ以上連絡はしないでくれと返した。そしてたまらず悲嘆に暮れる時間を少なからず過ごしたものだった・・・予想はしていてもやはり実際にこうなってしまったということに。

それでそういった時間を過ごしてからは高校卒業後にマジシャンとして精力的に活動していったのだが、より一層に精力的に活動に注力していった。女性関係は快斗の見た目もあってどうかという誘いはあったが青子の事が忘れられずやんわり断るようにしていたが、白馬との結婚についてを聞いたことから青子の事も含めて過去を振り切るよう・・・









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