三つの思うようにはいかなかった未来

・・・白馬が内心苦い想いをしながら明智と共にいる場面から、とある場へと場面は移る。






(・・・なんなんだ・・・ふと昔の事を思い出した・・・どうして急に・・・?)
・・・とあるマジックショーの会場にて、控え室としてあてがわれた部屋の中。
マジックショーも終わり一人椅子に座り中年といった顔付きになってタキシードに見を包んでいる快斗は、何でと顔を歪めていた。休憩していた時に突然頭の中に昔の事が浮かんできた事に。
(・・・くそっ・・・どうしてだよ・・・青子達の事は思い出さないようにしてたってのに・・・)
そしてそのまま誰も他にいないからこそ辛いという表情を快斗は浮かばせるしかなかった。決して思い出したくないことを思い出してしまったことに。






・・・快斗は白馬が推理したよう怪盗キッドの正体であった。正確に言えば親である黒羽盗一の後を継いだ二代目怪盗キッドという存在だったのである。

この二代目という部分に関してだが簡単に言うなら親の盗一の事故死が実は、盗一の活動を厄介視していた者達の起こしたことだというのを知ったことでその人物達の目的をぶっ潰す為、二代目の怪盗キッドとなることを決意して動いていったのである。

そしてその結果として快斗の行動は実を結びその人物達についてを解決することが出来た為、快斗は怪盗キッドとしての活動を止めるとしたのである。実際は怪盗キッドとしての活動自体は楽しんでいる部分はあって愉快犯のように活動は続けてもいいかもと考えた事もあったが、目的は達成したのだからこれで終わりにしようと。

だから一度もう怪盗キッドは現れないといったようにメッセージを送った後で身近でいて、白馬のような怪盗キッドを追っているだとか敵視している面々はその事についてかなりグチグチ言っているのを見てきたのだが、その事については仕方無いだろうと笑顔を浮かべた上で青子に対してはもう気にするなよというように言っていった。怪盗キッドとして活動していた時は青子と何か妙な感じになることが多かったからこそ、青子との関係をちゃんと恋愛関係に発展させる為には怪盗キッドの事は過ぎたこととしないといけないと思った為に。

それで怪盗キッドの事に関してはたまに青子から話題にされてはきたがそれも次第に出なくなっていったことで関係は進んでいき、快斗はそろそろ告白したいと思うようになったがここで他のことなら自信満々に動けはするが、恋愛となると青子以外にそういった感情を向けなかったし告白といった行為も経験をしたことがないことから、失敗したらどうしようという気持ちが湧いてしまい白馬に相談しようと考えたのだが・・・そこで白馬から返ってきたのが、先のような言葉だったのである。

そう言われた瞬間に快斗の頭の中には自分が怪盗キッドだったと青子に言えるわけないと即座に浮かぶ以外になかった・・・何故なら自分がそうだと明かしたなら芋づる式に先代の怪盗キッドとの関係だとか、何のつもりで行動したのかと追及されるのは避けられないと考えてしまったからであった。それで例え盗一を含めた事情を誤魔化す為に単なる模倣犯の愉快犯でやったなんてしようとしても、そんなことをした快斗の事を青子が許すのもそうだがもし親である中森や他の者達にその事を明かしたなら相当なことが起こらなければ、今までの関係が完全に終わってしまうのは確実・・・というように考えると絶対に怪盗キッドの事なんか言えるわけないと。

だがそれなら黙って青子ともだが青子の親だとかとも何も言わずに黙って付き合っていけるのかというように考えると、そんなこと出来ないというように即座になるしかなかった・・・白馬に何も言われなかったなら快斗は怪盗キッドの件は特に考えることなく青子達と過ごしていただろうが、白馬の言葉からこれから自分は青子達にずっと怪盗キッドのことを何も言わず騙し続けることなんて出来ないと考えて。









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