三つの思うようにはいかなかった未来

そしてそんな快斗の様子にショックを受けたのは青子も同様で、快斗が告白しようと思っているという気持ちになっていたのと同じく青子も快斗に対しての気持ちが高まっていたのである。怪盗キッドがもう現れないとなってもう捕まえるチャンスがない事には残念な気持ちはあったが、代わりにというかそこからの時間で穏やかに快斗と仲を深めてきたことによってだ。

しかしそこから快斗は青子に近付くのを出来るだけ避けると共に、青子が近付いてもすぐに離れるといった状態にしてしまったのであり白馬の目から見たら、明らかに自身の言葉に絶大に影響を受けてしまっているとしか感じれなかったのである。正確に考えていることの一言一句まで分かるわけではないが、少なくとも快斗の性格を考えれば今まで感じていなかった青子達への罪悪感という物を、青子と付き合いたいという気持ちを持つようになった時に自分からの言葉を受けて、盛大に感じるようになったのだろうと。

だから白馬としては快斗をそんなことにしてしまったことや結果として青子も辛い目に合わせてしまったことに申し訳無いと思い、快斗に接触して態度を改めさせようとしたのだがその時の快斗の逃げ足もだがそういったことを切り出されると感じる能力も高く、ことごとくで快斗は白馬達の元から逃げることばかりしてきた。

そんな快斗の様子に青子が次第に悲しげになりつつ快斗の事を諦めるとなって、白馬もそんな青子の様子から逃げる快斗を追うことを止めた上で時間が進み高校卒業となった時には、快斗は青子の住む家の隣の家に住んでいたのだがそこから離れるどころか・・・然程時間をかけずに快斗の住んでいた家は解体された上で土地が売地となったのである。

その結果に白馬はそんなことをするなんてと唖然となった上で青子も離れて暮らす快斗の母親にどういうことかと連絡したのだが、もう快斗は家に帰らずマジシャンになると強く言った上で自分ももう日本の家に時々は戻っても定住する予定もないから、この際に家を解体して土地を売ることにしたと返ってきたとの事だった。

そういうように聞いて白馬は今更ながらに一つの可能性に行き着いた・・・怪盗キッドは快斗だというように確信していたがそれなら快斗がまだ生まれてもいない時期に現れた怪盗キッドは誰だったのかと、快斗を現行犯で捕まえる事ばかりでそちらについてを考えていなかったが、そもそも何故そんな怪盗キッドという過去の存在に扮する事を選んだのか・・・それはかつての怪盗キッドが親か少なくとも怪盗キッドの関係者であるからこそ、何らかの目的から快斗は二代目の怪盗キッドとなって動いていた上で快斗が住んでいた家には何か人には見せられない物だとかがあって、快斗や母親はもう快斗が怪盗キッドにならないことや家に帰らないことになるからその痕跡だとかを消すことを選んだのだろうと。

ただそう推理はしたものの最早快斗は家を出てしまった上で家ももうないし、何より快斗の母親から言われた事のせいで青子が快斗にもう会えないということに悲しんでいる姿があったから、白馬は快斗達の事を気にかけるより青子の事を慰める方に意識を向けていったのだが・・・その結果として気持ちを立て直した青子は白馬に恋愛感情を向けるようになっていって、白馬もその事に気付いた上で青子の事は悪からずな気持ちを持っていたことから付き合う事になり、最終的には結婚して子どもも設けることになり今も良好な関係を築いているのである。

ただ青子や子どもに対しての気持ちがあるのは確かではあるが、それでも白馬は時折考える事があるのだ。自分が快斗と青子の仲を引き裂くようにしてしまったという念があるからこそ、青子を幸せにしないといけないということや快斗に対する申し訳無いということを・・・









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