三つの思うようにはいかなかった未来

「その点では白馬君は工藤君と接してきたから反面教師にしてきたのもあるのでしょうが、一家の長として立派に務めを果たしてきたのは私も話に聞いてきたから知っていますが、その辺りはお父様であったり周りの人々の助けを素直に受け入れてきたからなのでしょうね」
「っ、えぇ・・・青子さんを娶るとなった時もそうですが子どもが産まれるとなった時には、僕も警察の人間としてもですが青子さんの夫としてや人の親となる身として、どちらもちゃんとしないといけないと思っていた上で新一君の事もありましたからね。ですから時には父達など周りの人達からの助けなどをもらいつつしっかりしようと動いていきました・・・」
そんな新一についての話題から明智は白馬の家族関係についてに話を移行すると、一瞬息を詰まらせかけたが白馬は微笑を浮かべつつ自身の事を思い返すようにしながら話をしていく。
(・・・大丈夫か?いや、明智さんなら僕の様子に気付かない訳がないから敢えて何も言わないようにしているんだろうな・・・僕が青子さん達の事で何かあったことに気付きながら・・・)
ただ平然とした顔の裏で白馬はそっと感じていた。自身の動揺を見逃されている訳はなく敢えて明智はそこを突いてこないだけなのだろうと。






・・・白馬は大学を卒業してキャリア組として警察官になってから少しして、高校二年の時に転校してから知り合いになって付き合うことになった青子と結婚することになった。これに関しては白馬としては青子の事が好きだという気持ちがあったのは確かであるが、それと同時に青子を幸せにしないといけないと青子にもそうだがその青子と両想いだった存在である、青子の幼馴染の快斗に対する気持ちがあったからであった。

だがそんな両想いであった筈の存在が何故くっつかなかったのかに関してだが、自分が青子を幸せにするという言葉からさも白馬が青子を快斗から奪い取ったかのように思うかもしれないが・・・そうではなく、とある時に白馬から言われた言葉を受けて快斗が青子への想いを諦めるように動くと決めた事にある。

ならその諦めるようになった言葉とは何かについてだが・・・それは白馬達が高校二年の頃に何年も姿を見せなかった怪盗キッドという存在が現れ、しばらくの間マスコミや誌面を騒がせていたのだが白馬はその怪盗キッドの正体が快斗ではないかと、推理をしていたのだ。

と言っても快斗はそんなことはないと否定した為、ならばと白馬は怪盗キッドの現れる現場に時間を取って行ける時は行って怪盗キッドを捕まえようとしたのだが、結果として言ってしまうと怪盗キッドはとある時を境にもう現れなくなってしまって、現行犯で捕まえようと思っても捕まえられなくなってしまったのだ。怪盗キッドを自分が捕まえんが為に躍起になる人物達が出て来いと挑発なり声掛けをしても、もう自分は表舞台に現れることはないというようにメッセージが届いてからは一度も姿を見せず声明もなくなった事によりだ。

この事に白馬もその者達同様歯噛みする気持ちになった上で快斗にもう怪盗キッドは現れないのかと当てこするように言ったのだが、怪盗キッドが現れないって言ったから仕方無いだろうとあくまで自分は怪盗キッドではないというスタンスですっとぼけるように返したことに、怒りを我慢するよう歯噛みしてしまった。快斗の性格は少なからず共に過ごした時間もあって理解出来ているが、このように断定して言っているということは本当に怪盗キッドとして再び現れるつもりはないのであり・・・もう現行犯で怪盗キッドを捕らえる機会はないのだということを理解して。









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