三つの思うようにはいかなかった未来

「・・・新一君がそういったようになったのは幼い頃からずっと探偵として動いてきた事及び、蘭さんが何だかんだ言いつつもそんな新一君に付いていった事が相当大きい部分を占めていたからだろうと今なら思います。そしてその上で大学卒業のタイミングで結婚をする事になって子どもまで設けることが出来た事に、仕事も絶え間なく来る形で順調でありお金だったりに関しても優作さんという世界的に有名な小説家であり、一般人とは比べ物にならない程の財力を持った人からの資金援助といったことまでされてお金に困ることなんてない・・・こんな明らかに恵まれ過ぎた状況なんか到底有り得る筈がないと言えるくらいに」
「えぇ、言葉にしてみればそうとしか言いようがないでしょう。オマケに言ってしまえばその優作氏に有希子夫人はお金こそ遠慮なく出しはすれど、奥様の両親も含めて困ったことがあるなら言ってくれれば助けるといったくらいで、どちらも干渉することはそこまでにないといった状況・・・その上で更に追い風となったのは子どもが小さな頃から利口で手のかからない子どもあったばかりか、工藤君に寄った考え方をしているとまで来ている。ここまで来てしまえば自分の子育てなり家庭環境に問題はないと認識するのは、外部からの声が無かったなら考えを変えられないのは致し方ない部分はあったでしょうね」
白馬はその原因はいかに新一の環境が普通に見たらあまりにも恵まれ過ぎていたのかにあると話していき、明智は更に新一が自分が大丈夫だと思っただろう要因を口にしていく。






・・・二人の会話に出て来たが新一の環境があまりにも出来過ぎているのは、改めて普通の視点から見てみれば至極当然の物としか言いようがなかった。昔から両片想いで長年想いを向けていた相手と結ばれ、仕事も順調に行っていてお金も親から援助を受けて貧乏になることなど一切なく、子どもについても利口でいて新一が手を焼くようなことはなく自分の両親は口やかましい事を言わないどころか、会いに来る事はおろか連絡すらほとんどしてもこない・・・新一からすればやりやすいことこの上ないストレスフリーな環境であって、これ以上ない程に順調な人生と言えたことだろう。

だがそういったように新一からして心地よく都合がいい状況であるのにというか、都合がいい状況であったからこそ話にしていったような状態になったのだろうと今なら二人は感じれると思ったのである。あまりにも出来過ぎていて恵まれ過ぎていた状況が新一の過信という自分は蘭の夫としてだったり、一人の子どもの親として何か問題があるのかというよう考えないどころか何ら恥じることないと疑念など持たないというよう・・・






「えぇ。その点は致し方ない部分だと思いますが、だからこそ今まで新一君と接してきたのもあって僕に限らず誰から何を言われても自分の考えを変えるというか、それを受け入れるなんてことが出来なくなっていったんでしょうね。今まで自分が思うように上手く行ってきたことに引っ張られて、これまでのようにちゃんとやれているはずなのにと」
「ですがいかに昔から知っている仲という事を加味したり家族になったのだからというように思おうとも、結婚は自分とは違う他人と生きる事なんですよ。そしてそれは自分の子どもについても同様です」
白馬もその言葉に頷きつつもだからこそというように言っていき、明智は結婚という物は他人と生きる事だと口にする。









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