三つの思うようにはいかなかった未来

「えぇ、その通りだと今なら思います。ただそれならと話に聞く金田一君の性格からして新一君程ではないにしても、間が空かないし休みも簡単に取れない程の依頼がずっと来るなんていう状況を想像したなら、出来る限りは頑張って依頼だとかそこで事件が起きたなら向き合いはするでしょうが、その状態が長く続くというようには思えませんね」
「そうでしょうね。金田一君は事件や困っている人に対しては真剣に向き合いはしますが、だからといって休みも何もなく仕事に没頭出来るようなタイプではないのは私も知っています。現に七年前に探偵になる前に勤めていた会社でも休みたいと思ったら周りが休みを取らず働いているのにというようイヤミを言われても、堪えることもなく有給といった物をフルに使っていただったり社内成績も一番下だったとのことですから、困っている人がいるのは分かるけれど絶え間なく来る依頼にずっと振り回されるのは嫌だというよう、臨時の休みを取るなり受ける依頼の数を抑えるといった行動を取っていた事でしょう・・・そういった点を踏まえれば七瀬さんが仕事をしていて金銭面やらで負担をかけているという部分に申し訳無いという気持ちはあっても、時折仕事が来るくらいでいて九十九君と親子の時間をちゃんと取れる今の形が金田一君にとってはちょうどいいバランスなんでしょうね」
「えぇ、僕もそう思います」
それで仮に新一のように金田一の元に仕事が来たならと話をする白馬だがまず持たないだろうと二人揃って認知してる上で、明智が今が金田一にとってちょうどいいモノだろうと口にした事に白馬も頷き返す・・・現に学校に行っていた時は授業は真面目に受ける事なんか出来ずに事件の際の頭の回転は何だったのかとばかりに赤点だらけで、就職してからも真面目に仕事なんかしない態度に仕事の成績もドベという惨憺たる結果だったのに、今の探偵稼業の閑古鳥が鳴く様子に反比例するかのよう子どもとの関係が良好な事を考えれば、金田一からすれば時折仕事をするくらいなのもだが子どもにちゃんと向き合うのにも美雪の力が大きいとは言え、今の環境がちょうどいいのだろうと。
「ただ新一君に関しては金田一君とは明らかに違います・・・あの子が新一君譲りに小さい頃から物分かりが良く新一君に波長が合ったということを加味しても、話を聞く限りに思い出す限りでは新一君は蘭さんやあの子と向き合ったのはたまにの依頼が来なかった時か、蘭さんからたまには休んで自分達の為に時間を取ってほしいと言われた時に、あの子や蘭さんが新一君の事務所や仕事場に行きたいというようになった時・・・といった自分から時間を取るという事について新一君が自主的にしたとは少なくとも僕は聞いたことはありませんでした」
「そういったように工藤君がなったのはそれこそ今白馬君が言ったよう、工藤君と子どもの波長が合った事が何よりだったのでしょうね。前から話を聞いてはいましたから自身の経験もあって工藤君は子どもに構う子煩悩になるようなタイプではないだろうとは思っていましたが、その子どもが自身の仕事に対して同調してくれている上で自身のように小さな頃から頭もいいといった様子でいたことから、自分は奥様に子どもを任せて仕事に集中していればいいと思うようになっていったと」
「そういうことになると思いますが、前は僕は新一君が探偵を事件を解決しているのだからということから新一君の事を擁護したいといった気持ちが混じっていましたが・・・金田一君の家庭環境を聞いて色々と考えていく内にあの子との関係についてはあの子があぁなったから成立していたことであって、もし蘭さんに寄った成長の仕方をしていたなら今頃は別居で済むわけがなかったのは目に見えていたと感じたんです。まだ別居で済むなら御の字でむしろ離婚しない方がおかしいとしか言えない状態にあった可能性が高いと」
しかし新一はそんな金田一とは明らかに違うという事を蘭や子どもとの関係について照らし合わせるように白馬は明智と話していき、だからこそ子どもの考え方が違ったならの結末は離婚になる方が妥当だっただろうと感じたと口にする。









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