三つの思うようにはいかなかった未来
「私は白馬君が友達やその家族を想うその姿勢や気持ちを否定する気はありません。ですがそういった問題の根幹に関してをどうにか出来ない以上、工藤君達一家の関係についての改善はまず無理としか私には思えません。精々やれることはこれ以上奥様を刺激しないように工藤君もですが、お子さんも含めて現状維持するくらいだと思いますよ」
「現状維持、ですか・・・新一君達もですが未だに新一君への気持ちが完全に断ち切れない蘭さんからすれば不本意な事でしょうが、今言われたよう新一君の近くで事件が起きる環境をどうにか出来ない以上はそうするしかないのでしょうね・・・」
そうして明智が自身にもお手上げというように口にしてから現状維持しかないと言ったことに、白馬も頷かざるを得なかった。自分ではどうしようもないと認めざるを得ない事を・・・
・・・そうして明智と白馬の二人の金田一と新一の二人についての話は終わる事になるのだが、明智はともかく白馬は気が重くなるのを自覚しながらも以降を過ごすしかなかった。新一達に対する気持ちもそうだが話に出ていた青子に対する気持ちもあってだ。
ただそうは思っても時間は止まってはくれず、色々な事が起こりつつ明智も白馬も過ごしていく中で七年という時間が過ぎた・・・
「・・・そうですか。工藤君の所はそのようになったのですか」
「はい・・・一応離婚まではいかなかったようですがその代わりに別居という形になったそうで、二人の子どもについては大学に入る時には一人暮らしをすることにしましたが、卒業して以降も家に帰るのは用がなければしないというのもですが恋人といった存在については慎重に動くようにするとのことです。新一君や蘭さんには悪いという気持ちはあれども二人のやり取りを見てきたことで二人のような関係になるのは良くないと思った上で、自分なら大丈夫と過信して動くのは良くないと思ったからと」
「確かにそこについては必要でしょうね。二人を反面教師にすることは心苦しくとも大事だと思ったのでしょうが、長年二人のやり取りを見てきたからこそ知らず知らずの内に自分の価値観や考え方といったモノに影響しているのかというのを、当事者が自覚するのは難しいでしょうから」
・・・場面は七年前と同じ構図であって、七年も経ったというのに全く老けてないとしか思えない二人の姿があった。特に明智はもう還暦に近いというのに一切そんなことを感じさせない姿である。
そんな中で新一達一家がどういった状況になったかを白馬が説明し終わり、明智は二人の子どもの判断について妥当だというように漏らしていく。
「ですがそういったようになったのは白馬君のアドバイスからとの事ですが、よくそのようにアドバイス出来ましたね」
「そこに関しては僕としても新一君達の問題について少しでもどうにか出来ないかと考えた結果なんですが、そこで出て来たのは完全な解決は出来ないだろうことを理解した上でせめてどうするのが少しでもいい結果に繋がるのかという考えでした・・・」
ただそれは白馬のアドバイスからだろうと明智は褒める言葉を向けると、白馬は遠くを見詰めるような顔を浮かばせた。
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「現状維持、ですか・・・新一君達もですが未だに新一君への気持ちが完全に断ち切れない蘭さんからすれば不本意な事でしょうが、今言われたよう新一君の近くで事件が起きる環境をどうにか出来ない以上はそうするしかないのでしょうね・・・」
そうして明智が自身にもお手上げというように口にしてから現状維持しかないと言ったことに、白馬も頷かざるを得なかった。自分ではどうしようもないと認めざるを得ない事を・・・
・・・そうして明智と白馬の二人の金田一と新一の二人についての話は終わる事になるのだが、明智はともかく白馬は気が重くなるのを自覚しながらも以降を過ごすしかなかった。新一達に対する気持ちもそうだが話に出ていた青子に対する気持ちもあってだ。
ただそうは思っても時間は止まってはくれず、色々な事が起こりつつ明智も白馬も過ごしていく中で七年という時間が過ぎた・・・
「・・・そうですか。工藤君の所はそのようになったのですか」
「はい・・・一応離婚まではいかなかったようですがその代わりに別居という形になったそうで、二人の子どもについては大学に入る時には一人暮らしをすることにしましたが、卒業して以降も家に帰るのは用がなければしないというのもですが恋人といった存在については慎重に動くようにするとのことです。新一君や蘭さんには悪いという気持ちはあれども二人のやり取りを見てきたことで二人のような関係になるのは良くないと思った上で、自分なら大丈夫と過信して動くのは良くないと思ったからと」
「確かにそこについては必要でしょうね。二人を反面教師にすることは心苦しくとも大事だと思ったのでしょうが、長年二人のやり取りを見てきたからこそ知らず知らずの内に自分の価値観や考え方といったモノに影響しているのかというのを、当事者が自覚するのは難しいでしょうから」
・・・場面は七年前と同じ構図であって、七年も経ったというのに全く老けてないとしか思えない二人の姿があった。特に明智はもう還暦に近いというのに一切そんなことを感じさせない姿である。
そんな中で新一達一家がどういった状況になったかを白馬が説明し終わり、明智は二人の子どもの判断について妥当だというように漏らしていく。
「ですがそういったようになったのは白馬君のアドバイスからとの事ですが、よくそのようにアドバイス出来ましたね」
「そこに関しては僕としても新一君達の問題について少しでもどうにか出来ないかと考えた結果なんですが、そこで出て来たのは完全な解決は出来ないだろうことを理解した上でせめてどうするのが少しでもいい結果に繋がるのかという考えでした・・・」
ただそれは白馬のアドバイスからだろうと明智は褒める言葉を向けると、白馬は遠くを見詰めるような顔を浮かばせた。
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