そう在れと造られた割れ鍋に綴じ蓋はもう他には合わない
・・・しのぶは初めて新一と出会った時から新一の事を気に入らないというように思っていた。それは何故かと言えば新一に言ったよう人の事を見抜く目については確かだとは思うが、それで自分は探偵だからということでベラベラと勝手に自分の事を口にしていった事からだった。
この辺りは元々のしのぶの性格的には遠回しな言葉や態度を取るようなことはそこまで無い実直な人間だったのだが、ある出来事が起こったことからそういった部分を作った笑顔や丁寧な態度の下に押し込んで隠すようになった。それもこれも最終的にその出来事を起こした存在についてを自身で打倒する為なのもだが、それらを周りの者達にあらかじめ明かしていたなら止められただろうことは目に見えていたからだ。
そしてそれは結果として見るならしのぶ自身が目論んだ通りになって終わる事になるのだが、それを達成してからのしのぶはその出来事以前のような態度に戻す事はもう出来なかった。長い間そういったように動いてきた事から心にも体にもそれらが馴染んでしまったことからだ。
ただそれでもその存在を打倒したこと及び義勇との関係も含めて心穏やかな生活をしていったことから、もう心に溢れんばかりの激情や思考を持つことなく必要と思った時以外では嘘をつくことも心の内を隠すこともなくいたのだが・・・新一が初めて会った瞬間に自身の事を見抜いたと推理してきたことに、盛大な苛立ちを感じたのである。
本人からすれば軽い自身の自己紹介がてらの行為であって悪意なんか微塵もなかったのだろうし、今まではそれですごいと感嘆の声や評価を受けてきたから、新顔に対する自分の鉄板のネタとして言ったのだろうというのは理解はしている。だがそれはしのぶにとっては相手の事を考えず人の内側にズカズカと入り込んでいく物だとしか感じなかった。自身が表向きは穏やかに接しつつも秘密やら内心やらを簡単に明かせないし、明かしたくないといった性分だということを加味してもと。
だから以前の時から怒りを浮かべる際によく見せていた最大限の綺麗でいて、作り笑顔でしかない笑顔を浮かべつつ新一に対して丁寧に・・・それでいて自身が不愉快だと思った思いの丈を語っていったのであり、それが功を奏してそれ以降は新一からの無神経な接触は無くなったのである。
そんな感じでそれ以降は穏やかに表向きはしのぶと新一は顔を合わせていたのだが、新一がしのぶに対して苦手意識といったモノを抱くようになったのと同様にしのぶも新一に対して、やはり好きになれないといった気持ちを抱くようになっていった。それは何故かと言えばしのぶに対しては推理やら探偵やらの事を直接話すことはなかったのだが、普段の時もそうだが事件を解決した時には尚更にそれらの事をやってやったというように声高に話していたからだ。
新一本人として事件を解決した喜びもあるがしのぶから離れた場でやっていたから別に問題は何もないと思っていたのだろうが、教室という閉鎖した空間じゃ余程小さな声で話さなければ話が聞こえてくるというのに、そういった時はまた新一が活躍したという事で周りが騒ぎ立てるのが普通だった事から、しのぶの目や耳にそういったやり取りが入らない方がおかしいというモノであり・・・しのぶからしてみれば表には出しはしないが、気持ち良くないやり取りでしかなかった。新一は自分の事から少しは変わったつもりなのかもしれないが、実際は推理や探偵活動で活躍し褒められるのを始めとした事を求めてるのは全く変わっていないのを、その都度その都度目や耳に入ってくる事から。
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この辺りは元々のしのぶの性格的には遠回しな言葉や態度を取るようなことはそこまで無い実直な人間だったのだが、ある出来事が起こったことからそういった部分を作った笑顔や丁寧な態度の下に押し込んで隠すようになった。それもこれも最終的にその出来事を起こした存在についてを自身で打倒する為なのもだが、それらを周りの者達にあらかじめ明かしていたなら止められただろうことは目に見えていたからだ。
そしてそれは結果として見るならしのぶ自身が目論んだ通りになって終わる事になるのだが、それを達成してからのしのぶはその出来事以前のような態度に戻す事はもう出来なかった。長い間そういったように動いてきた事から心にも体にもそれらが馴染んでしまったことからだ。
ただそれでもその存在を打倒したこと及び義勇との関係も含めて心穏やかな生活をしていったことから、もう心に溢れんばかりの激情や思考を持つことなく必要と思った時以外では嘘をつくことも心の内を隠すこともなくいたのだが・・・新一が初めて会った瞬間に自身の事を見抜いたと推理してきたことに、盛大な苛立ちを感じたのである。
本人からすれば軽い自身の自己紹介がてらの行為であって悪意なんか微塵もなかったのだろうし、今まではそれですごいと感嘆の声や評価を受けてきたから、新顔に対する自分の鉄板のネタとして言ったのだろうというのは理解はしている。だがそれはしのぶにとっては相手の事を考えず人の内側にズカズカと入り込んでいく物だとしか感じなかった。自身が表向きは穏やかに接しつつも秘密やら内心やらを簡単に明かせないし、明かしたくないといった性分だということを加味してもと。
だから以前の時から怒りを浮かべる際によく見せていた最大限の綺麗でいて、作り笑顔でしかない笑顔を浮かべつつ新一に対して丁寧に・・・それでいて自身が不愉快だと思った思いの丈を語っていったのであり、それが功を奏してそれ以降は新一からの無神経な接触は無くなったのである。
そんな感じでそれ以降は穏やかに表向きはしのぶと新一は顔を合わせていたのだが、新一がしのぶに対して苦手意識といったモノを抱くようになったのと同様にしのぶも新一に対して、やはり好きになれないといった気持ちを抱くようになっていった。それは何故かと言えばしのぶに対しては推理やら探偵やらの事を直接話すことはなかったのだが、普段の時もそうだが事件を解決した時には尚更にそれらの事をやってやったというように声高に話していたからだ。
新一本人として事件を解決した喜びもあるがしのぶから離れた場でやっていたから別に問題は何もないと思っていたのだろうが、教室という閉鎖した空間じゃ余程小さな声で話さなければ話が聞こえてくるというのに、そういった時はまた新一が活躍したという事で周りが騒ぎ立てるのが普通だった事から、しのぶの目や耳にそういったやり取りが入らない方がおかしいというモノであり・・・しのぶからしてみれば表には出しはしないが、気持ち良くないやり取りでしかなかった。新一は自分の事から少しは変わったつもりなのかもしれないが、実際は推理や探偵活動で活躍し褒められるのを始めとした事を求めてるのは全く変わっていないのを、その都度その都度目や耳に入ってくる事から。
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