そう在れと造られた割れ鍋に綴じ蓋はもう他には合わない
「答えていただいてありがたいですが、君自身はどう感じましたか工藤君?私の言った事について否定したいという気持ちがあるだろうことは君の性格から想像出来ますが、それを踏まえた上での君の考えを口にしてください」
「そ、れは・・・確かに胡蝶さんの言った事を否定したいって風な気持ちにはなったのは事実だよ・・・けどそれでそんなことする必要なんてなかったなんて自信満々に言えるかって言われたら、そんなことないとしか言いようがないって思うしかなかったんだ・・・蘭の気持ちが離れてもいいだとか別れてもみたいな気持ちになれないのはどうしようもないけど、それでも俺がちゃんと考えて動けていたなら俺と蘭の関係は今よりいいものになってたんじゃないかって・・・」
そして次は新一にどうかと問い掛けるしのぶに、極めて口にしたくないといった様子ながらも新一は認めるしかないといったように返すしかなかった。自分に考えが足りなかったのは確かだと。
「認めていただけるなら話は早いですが、そういったことを考えないままに関係が進んだ事から毛利さんは工藤君との事についてどちらかの意味での覚悟を持つことが出来なかった。そして工藤君自身も毛利さんとの関係や気持ちが途切れるだとか別れるといった事態にしたくないという気持ちだけが先走り、結果として工藤君が復学したとなった時に恋人関係という状態にまで辿り着きはしたけどそこまででしかなかった・・・何故なら関係が恋人になっただけで肝心の二人はそれ以上にはもう付き合い方や態度や心のありようといったあらゆる事を変えようはまず出来ない、壊そうにもまず相当でなければ壊しようのない割れ鍋に綴じ蓋になってしまったからで、そしてそういったようにしてしまったのは工藤君に他ならないと私は考えた訳です」
「そんな・・・」
「衝撃を受けるのは分かりますし私の話を信じたくないと思う気持ちも否定はしませんから、私に礼を言いたいという気持ちが無くなったのならそれはそれで構いませんよ。工藤君がどう感じられたかについてを強制するつもりはありませんからね」
「うぅ・・・」
そうしてしのぶは新一の責についてを言うだけ言った上で感謝について無理してまでしなくていいと言い、新一はただ何かを言いたそうに言葉を詰まらせるしかなかった。言われた事をどうにか擁護なり否定といったよう言葉にしたくとも、どう言えばいいか分からないというよう・・・
・・・そうして新一が意気消沈となり、志保がもう終わりにしようと言ったことでしのぶは三人と別れて帰る事にした。
「あれだけ言ったからもう工藤君が私にどうこう言ってくる事はないでしょうが・・・はぁ、本当に面倒でした・・・」
それで帰路につく中でしのぶは新一に対して見せていた笑顔は完全に鳴りを潜め、心底からウンザリといった顔を浮かばせつつ独り言を口にしていた。新一に対しての不快さを隠しもせず。
「初めて会った時からそうでしたが探偵としての自分に自信があるあまりに他人に対しての遠慮がないこともそうですが、そんなものだから自分の事を顧みた事なんかまずなかったのは目に見えましたからね・・・」
更にしのぶは初めての時に感じていた新一に対しての不愉快さを口にしていく。
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「そ、れは・・・確かに胡蝶さんの言った事を否定したいって風な気持ちにはなったのは事実だよ・・・けどそれでそんなことする必要なんてなかったなんて自信満々に言えるかって言われたら、そんなことないとしか言いようがないって思うしかなかったんだ・・・蘭の気持ちが離れてもいいだとか別れてもみたいな気持ちになれないのはどうしようもないけど、それでも俺がちゃんと考えて動けていたなら俺と蘭の関係は今よりいいものになってたんじゃないかって・・・」
そして次は新一にどうかと問い掛けるしのぶに、極めて口にしたくないといった様子ながらも新一は認めるしかないといったように返すしかなかった。自分に考えが足りなかったのは確かだと。
「認めていただけるなら話は早いですが、そういったことを考えないままに関係が進んだ事から毛利さんは工藤君との事についてどちらかの意味での覚悟を持つことが出来なかった。そして工藤君自身も毛利さんとの関係や気持ちが途切れるだとか別れるといった事態にしたくないという気持ちだけが先走り、結果として工藤君が復学したとなった時に恋人関係という状態にまで辿り着きはしたけどそこまででしかなかった・・・何故なら関係が恋人になっただけで肝心の二人はそれ以上にはもう付き合い方や態度や心のありようといったあらゆる事を変えようはまず出来ない、壊そうにもまず相当でなければ壊しようのない割れ鍋に綴じ蓋になってしまったからで、そしてそういったようにしてしまったのは工藤君に他ならないと私は考えた訳です」
「そんな・・・」
「衝撃を受けるのは分かりますし私の話を信じたくないと思う気持ちも否定はしませんから、私に礼を言いたいという気持ちが無くなったのならそれはそれで構いませんよ。工藤君がどう感じられたかについてを強制するつもりはありませんからね」
「うぅ・・・」
そうしてしのぶは新一の責についてを言うだけ言った上で感謝について無理してまでしなくていいと言い、新一はただ何かを言いたそうに言葉を詰まらせるしかなかった。言われた事をどうにか擁護なり否定といったよう言葉にしたくとも、どう言えばいいか分からないというよう・・・
・・・そうして新一が意気消沈となり、志保がもう終わりにしようと言ったことでしのぶは三人と別れて帰る事にした。
「あれだけ言ったからもう工藤君が私にどうこう言ってくる事はないでしょうが・・・はぁ、本当に面倒でした・・・」
それで帰路につく中でしのぶは新一に対して見せていた笑顔は完全に鳴りを潜め、心底からウンザリといった顔を浮かばせつつ独り言を口にしていた。新一に対しての不快さを隠しもせず。
「初めて会った時からそうでしたが探偵としての自分に自信があるあまりに他人に対しての遠慮がないこともそうですが、そんなものだから自分の事を顧みた事なんかまずなかったのは目に見えましたからね・・・」
更にしのぶは初めての時に感じていた新一に対しての不愉快さを口にしていく。
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