そう在れと造られた割れ鍋に綴じ蓋はもう他には合わない

「これに関しては工藤君に対する好意があったからであるとかまだ付き合っていない時だったから仕方無かったというように言いたいかもしれませんけれど、十年以上という時間を共に過ごしてきた上で何度も何度も正式に付き合う前にも喧嘩になっていたことを踏まえれば、工藤君との付き合い方についてこのままでいいかどうするかというよう考える事は必須だったと思いますよ。事件に出会し過ぎる上に探偵活動についてを言っても切り離せない工藤君についてどうするかを」
「そ、それは蘭は新一君の事を好きだったから仕方無かったと思うのだけど・・・」
「好きならばこそに工藤君の事をよく知っていると言うなら、尚更にそういったことを考えるべきだったのではないかと私は思いますよ。まぁ工藤君の事ですから毛利さんが工藤君への態度を改めようとしたなら、そのままの蘭でいいだとか不自然だからそういった態度は止めろみたいに言っていただろうとは思いますが、それでも工藤君の性格や考え方もですが工藤君の近くにいると事件が起こりやすいという、いつ何が起きてどうなるか分からないといった不確定的な事があると考えれば、それでも工藤君が好きで近くにいたいとなるならばそういったことを覚悟して受け入れた上での姿勢を整えた方がいいと思いますし、工藤君が好きだという気持ちがあってもそういったことばかりは嫌だと思う方に天秤が傾くのなら、工藤君と距離を離すといったように考えるのが妥当だと思いますが・・・そういったことが出来なかった毛利さんは言い方が酷いとか気に入らないというように言われても敢えて言わせていただくなら、工藤君が好きだという気持ちに大いに流されていたと感じてしまうんですよ。時たま起きる喧嘩だったり事件だったりはあっても工藤君の事は好きではあるのだし、何だかんだとそういったことをくぐり抜けてきたんだからといった気持ちや考えから、このままでいいのかといったように考えることなく出来るならトラブルだとかが起きないまま工藤君と付き合って結ばれたならいいなとフンワリ考えるくらいの気持ちに」
「「「「っ!!」」」」
そこにしのぶは十年以上という時間をちゃんと使えていなかったことを口にしていき、園子が何とか仕方無かったというよう擁護しようとするがそれこそが理由だというよう取って返した事に、四人は一斉に顔色を青くして絶句しまうしかなかった。蘭自身もそうだが三人もしのぶの言葉を否定出来る要素がないと感じて。






・・・しのぶは流されたというように言ったがまだこれは蘭達に対して気を遣った言い方をしている方である。本来なら新一についてちゃんと考える事を放棄しているというように言いたかったところだが、同性であることや困っていて自分に助けを求めてきている事から表現を抑えるようにして言ったのである。

ただ言いたい事自体に間違いはなかった。十年以上という時間で新一と共に事件に出会す機会なんか数える気にもならないくらいあった上で、何回も喧嘩をして新一から離れるかといった事まではその時には考えられても、結局は新一のカッコいい所やそこでの話を聞いてまた惚れ直すというようになるのを繰り返すだけで、そこから先の事を考える事がなかったとしのぶは感じたのである。二人が何度も喧嘩することの原因である事件や探偵活動についての根本的な解決が出来ない以上、自分が変わるなり改まってそういった活動にこれからも付き合うのかということを。

まぁ一応園子が言ったよう小学生くらいの小さな頃から新一に恋心を抱いていてずっと近くにいたことから、そういったことを考えるだとか判断出来なかったのは仕方無い部分はあっただろう。だが何度も何度も同じような事が繰り返されたのだし十年以上経って高校二年の17才という年齢を考えれば、仕方無いと全て済ませる事は出来ないのも分かるだろう。

まぁそれもこれもやはり原因が何かと言えば・・・









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