そう在れと造られた割れ鍋に綴じ蓋はもう他には合わない

「四人共分かっていただけたようですが、流石に工藤君との関係をどうにかする為のきっかけにしたいからと言っても、そんな大怪我をわざとするなんて色々な意味で出来ないだろうしやりたくもないでしょう。かといってそれなら別の手法があるかと言いますと精々が毛利さんが工藤君の事を本気で嫌いになった上で、本気で接触を拒むといったようなことをすれば可能性は無くは無いかもしれませんが・・・例えそうなったとしても工藤君が改善の為に動けるかと言うとそう出来ない可能性の方が高いという以上に、毛利さんが工藤君の事を心底から見放すだとか嫌いになれないことが何より無理だと理由付ける物になります」
「「「「っ・・・」」」」
そうして仮にというようそれでもどうにかしたいならという話こそはするが、それが成立するわけないだろうというように言い切るしのぶに四人もそっと息を呑むしかなかった。蘭が新一の事を嫌いになるはずがないとの言葉に納得しか出来ない形で・・・そんな様子にしのぶはそっと目を閉じつつ首を横に振る。
「・・・工藤君はどれくらい自覚しているかどうかはさておきとしても、毛利さんとの関係は今のままの方がいいというように感じている事でしょう。毛利さんが自分を好きでいてくれることに満足だという気持ちはあれども、先に話した理解者といったような立ち居振る舞いをしていたら表面上は満足しているというようにはなっても、いずれ好きでいてくれるのは分かってるんだからで段々と無関心になるだろうからそうならないよう、時折毛利さんが工藤君の事について爆発することで決してずっと安心していい相手じゃないと思うからこそ、信頼して欲しいという気持ちはあれども関係を程良く保つ為にはそういったことがたまにあることは」
「・・・それはさっき聞いたから分かるけれど、今の話にどう関係があるの?」
「これまでの話から二人の問題について工藤君にしか責がないように私が言っていたように思うかもしれませんが、毛利さんにもこの問題の責は多少なりにもあると私は思っています。二人の仲をそういった関係にしてしまった責は」
「「「「っ!?」」」」
そのまま先程の話も踏まえて新一についてを話すしのぶに園子が何をといったように声を向けるのだが、目を開いて蘭にも責任があるというよう返した事に四人は予想外の言葉に目を見開いた。
「これに関しては人が人の事を好きになることのどこに問題があるのかだったり、工藤君が良くなかったというように思われているからそのような反応になっているのかもしれませんが・・・先に言ったような工藤君の関心について踏まえずに言うと、工藤君の振る舞いに対して割り切った考えを持つかいっそ工藤君に見切りをつけるといったよう、短くもない付き合いの中でどういったように工藤君に向き合うかという自身の態度や考え方を定められなかったのが、今の事態にまで発展した一因だと私は感じたんです。もっとそういった事が早めに出来ていたなら工藤君とのどうこうといった事は少なくなっていたか、工藤君との事をそもそも見切りをつけていたなら工藤君との関係は終わっていたのだから、そういったことに思い悩むことすらならなかっただろうと」
「「「「っ・・・!」」」」
しかししのぶが続けた言葉に四人はまだ驚きが残っている様子ながらも、ハッと納得したようになった。そういったように言われてしまうと早く蘭が新一に対する態度を決めていたら、こんな事態になっていなかった可能性は有り得たと感じて。









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