そう在れと造られた割れ鍋に綴じ蓋はもう他には合わない

「話を続けますが毛利さんはそのように工藤君に対しての気持ちを抱えていた。ならその工藤君はどうだったのかというと彼の性格的にぶっきらぼうにそんなんじゃねーよと言うでしょうが、私の目から見たら工藤君が毛利さんに対しての気持ちがあったからこそそういったような連絡だったり、たまの邂逅といったことをしていたと思います。これについては鈴木さんを始めとした他のクラスメイトだとかに自分の行動やら何やらと、毛利さんと違って連絡やら会うだとかしていないことを考えれば分かるでしょう?」
「・・・確かにそうね。工藤君の性格的にそんな頻繁じゃなくても誰かと連絡を取り合うなんてことはしないだろうとは私も思うけれど、そんな中でも毛利さんに対しては不定期ながらも行なっていたと考えれば、工藤君からしたら毛利さんが特別な存在だというように見る事は出来るわね」
「うん、確かに新一君って会ったらその時話せばいいってくらいで自分の用や話題がないなら、連絡を誰彼にってするような人じゃないのは僕も知ってるから、そういったように言われると蘭さんの事を特別っていう風に見てるのは分かるな」
「っ・・・」
ただしのぶが続けた新一側の視点からの考えについてに志保に世良も納得出来るというように漏らすと、すぐさま蘭はまた顔を赤くしてしまった。新一が蘭の事を特別視しているという根拠に納得すると共に、改めて言われてみるとやはり恥ずかしいという気持ちにもなった為に。
「理解してくれたならいいんですが、そんな風にお互いに特別な相手だと思っていて今は恋人関係にまでなっているというのに、どうして喧嘩ばかりになってしまうのかというのは私からしてみればという話になりますが、それが二人のコミュニケーションになってしまったことが原因だと思っています。それも他の人には適応されない二人の間にだけ通じる唯一無二の形でのです」
「・・・え?」
そんな蘭についてしのぶは構わず話を進めていくのだが、その中身に四人ともにポカンとした様子を浮かべた。喧嘩が二人の仲におけるコミュニケーションになっているとのことに。
「これに関しては正確に言うなら二人がいる時に起こりやすい事件を発端としたトラブルについてになりますが、私は高校から帝丹に来て二人の様子についてをクラスメイトという立場から見てきましたけど、二人の関係について事件が起きない時の日常と二人が共にいた時に起きた後の様子についてを比較した時に、ハッキリと二人の関係が進んだと言える時は間違いなく事件が起きた後だと感じたんです」
「えっ・・・ど、どうして・・・!?」
「毛利さんだけじゃなく鈴木さんにも二人が付き合う前の二人のやり取りを思い出してほしいんですが、日常の時の二人のやり取りについては何も起きていない時は二人の関係の変化に繋がるような何かが起きたことはなかったのに、二人でいる時に事件が起きたら少ないだとかでも変化が起きたと感じましたか?」
「あ〜・・・そう言われると確かに付き合ってなくて何もない時の二人の様子って、皆も軽く夫婦みたいにイジるだったりして軽く蘭が怒るみたいなことはあっても本当に険悪な雰囲気になったことはないけど、二人の関係が発展したことはないわね。その上で二人の関係がちょっとでも発展したのがいつかって思い出すと、決まって二人でいた時とかデートした時に事件が起きたみたいなことで結果オーライみたいな事だったって今の胡蝶さんの言葉から思い至ったわ」
「っ・・・!」
しのぶはそこでそう言った事についての正確なニュアンスはこうだというように口にしていく中で蘭と園子にどうかと聞くと、園子が思い出すようにしながらも確かにと口にしていった言葉に蘭も理解出来たが故にハッとした。自分達の関係が発展した時はいつも事件が起きた時からだという言葉に。









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