もし新一が高校から公に探偵稼業を開始させたら 後編

この辺りで新一がそのように動くように出来たのは佐木弟が言ったよう、ホームページの管理者としての権限を新一と共有したのが大きかった。佐木弟としては面白くなりそうという気持ちが強かったが一応は新一の為にもといった発案でもあった為、その権限の共有をした方が色々とやりやすいと思ったが故にそうしたのだ。

それでホームページに設置したメールボックスに来た依頼からどんな風に依頼者とやりとりをするだとか、どんなスケジュールで動くだとかといったように新一と連絡しあう形で動いていった。それもこれも佐木弟なりに新一ともだが依頼者に対して円滑に進める為のモノであり、事実依頼を受けて事件といったトラブルが起きる事を度外視すればそれ以外の点では、依頼者とのゴタゴタは起こらなかった。

・・・そういったように佐木弟が動いていたから、新一もだが佐木弟も依頼が沢山来こそしてプライベートな時間はカツカツなようにはなっても、学業に影響を及ぼすような事はなく動けていた。だがそれを台無しにしたというよりは佐木弟に何も言わず、勝手に動いたのが新一だったのである。時間が経てば経つ程に平日昼間以外に会う時間が取れないだとか、行動してほしいといったような依頼に対して学業を疎かにしない為という理由があっても、これでいいのかというように考えてだ。

そしてそういうように考えた新一がやったことが何かと言えば、ホームページの管理者としての権限を使う形でメールボックスを頻繁に覗き見るようにして、普通なら活動条件に合わないと弾いていたメールを見付けてはせっせと自分だけが見れるようにと保護し、佐木弟にはそんな依頼のメールが来ていないというようにした上で一人だけで依頼者と会い、一人で依頼を果たそうと動いていく・・・といった単独行動だったのだ。

この行動だが佐木弟もそういったことを取られ出した最初の頃は何も把握していなかった。これに関しては単独行動を起こされていたのだから分からないのは当然だろう。だが時間が進むにつれて依頼の依頼料が振り込まれているだとかお礼のメールだとか、新一が学校を休むことが増えていると蘭から言われ出した事から佐木弟は新一に話を聞いて、新一がそういったことをしているとようやく把握したのである。

ただ佐木弟が新一にそれらについてを聞いていっても、新一は別にいいだろうというように悪びれもせずに返していった。確かに決めたことを覆すようなことをしたのは悪かったが、学業を始めとした事に関して佐木弟に迷惑をかけるようなことはしないし俺一人でちゃんとやるようにするからというように。

ここで本来の佐木弟ならズルいだとか言ってくれれば自分も一緒に行きますよといったよう、新一に乗っかるような形で言ったことだろう。まだ中学生程度の子どもということや撮影の為なら多少の危険や常識くらいなんだといった愉快犯気質な部分から・・・だが佐木弟はそうはならなかった。これは新一の探偵活動で自身も忙しくなって勝手な行動を取られた事についての怒りを少なからず感じた事と、蘭からの抗議があったことで下手に自分もそうするなんて言えばどうなるか分からないと思ったからだ。

だから佐木弟は勝手なことはしないでくださいというように注意したのだが、それでへこたれるだとかシュンとなってはい止めますなんて殊勝な風になる新一ではなく以降も勝手に行動した結果が、蘭だけでなく学校も看過出来ないというモノだったのである・・・









.
8/30ページ
スキ