もし新一が高校から公に探偵稼業を開始させたら 前編

「・・・センパイにとってはキツい事だったようですね。ただこの辺りでセンパイがスポンサーなりパトロンを優作さんに頼まないと選択したとしても、優作さんならセンパイだったりセンパイの家族の為にと色々と援助してくれると思いますよ。センパイの為にもですけど家族となった人達の為にも」
「・・・父さんならそうするだろうな・・・」
「えぇ。そこに関しては優作さんの善意からのモノですし優作さんなら無理はしない程度の事になるようにはしてくれると思いますから、その善意を受け取ること自体は問題はないでしょうがその善意に甘えるばかりの事をするというのは、本当の意味で自立に繋がらないと僕は思います」
「っ・・・自立、か。父さん達には俺なら一人で暮らすのは大丈夫だろうからって言われたけど、本当の意味で自立するってんならそういった金銭面に関してもある程度稼げるようにした方がいいんだろうな・・・!」
だが優作の助けを受けつつでも動くようにしなければ本当の意味で自立出来ないというように佐木弟が言うと、それまでは重い雰囲気を漂わせていた新一がハッとしたようになりながらも徐々にやる気をみなぎらせていった。今まで佐木弟に色々言われてきたがそれを取り返すよう自立することが出来たなら、今までのカッコ悪さを払拭出来るというように。
「じゃあ帝丹高校に通いつつも探偵活動をするって事でいいですか?」
「あぁ、そうする・・・って言いてぇけど、事務所とかどうするか・・・」
「そこら辺はネットでホームページを開くようにしますから、そこで依頼をしたい人は申し込みをしてくださいって形にして依頼が来たらどこどこで待ち合わせって風にすれば、事務所を持たずにやることは可能だと思いますよ。まぁ学校に通いつつって風にするとなると、放課後や学校のない時に会える人限定っていうのを受け入れてくれるならってなりますけどね」
「あぁ、学校に通いながらだとそうするしかねぇのは分かるが、ホームページなんか簡単に作れるのか・・・?」
「むしろホームページ作る方が探偵としての活動の許可を得るより簡単ですよ。まぁその辺りに関してはどっちもセンパイがそうするって言うかどうかですね」
「探偵としての活動の許可・・・事務所を構えずホームページでってのは仕方無いにしても、そんな許可を取るなんて堅苦しい事をしたくねぇな・・・」
そんな様子を見た佐木弟も笑顔を見せて探偵活動について話を進めようとしていくが、新一は探偵の許可の事についてに面倒そうな顔と声になる。
「何を言ってるんですか、センパイ。お金をもらう探偵として活動するならちゃんと許可を得ないとどんなに探偵として頑張ってるみたいに言っても、行政から違法だって言われたら反論しようもないんですよ」
「っ・・・分かってるけど、どうにもそういった事をしないといけないってのがな・・・」
だがすぐに佐木弟から避けて通れない事だと返されても、新一はそれでもというように漏らす。





・・・単なる自称ではなくちゃんとした探偵になるには基本的に何か特別な資格が必要ということは無いが、探偵業開始届出書類というものを各都道府県の公安委員会に出した上で許可が出れば晴れて探偵として、公安委員会からの受理番号が渡されて活動が認められる事になる。逆にそういった物がないままに営利目的で活動すれば違法営業というよう、行政の調査が入る可能性があるのだ。

まぁ一部探偵になるには条件がある人種もいるのだが、基本的に探偵になるだけならそこまでのハードルは高くない。学歴だとか専門的な学校に行かなくてはならないみたいなことはないのだ。

だが探偵としての活動に関してちゃんと許可を得ることもだが金銭を得ることなくやってきた新一からすれば、そんな窮屈な事は嫌だと思うのはある意味当然だった。今までそんな型にはまった事をしてこなかったことから・・・









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