もし新一が高校から公に探偵稼業を開始させたら 前編

「あぁ、そういったような事をセンパイは考えてなかったみたいですね・・・ただそれならバイトをしてお金を貯めるみたいなことも多分っていうか、まずセンパイが出来ないのは目に見えてますよ。主に事件を解決してほしいって頼まれたらバイトがあっても抜け出すのは目に見えてますし、そのバイト先か近くで事件が起きるようになって死神扱いされて辞めてもらうみたいな形になるのが」
「・・・死神扱いについちゃともかく、事件があったらでバイトを抜け出すだろうって事から辞めさせられそうなのは否定出来ねぇ・・・」
そんな反応に佐木弟はならばバイトでというのは二つの理由から無理だろうと口にすると、死神扱いは不本意と言いつつも先の理由には否定は出来なかった。今の時点でも事件があると聞けば一も二もなく向かうがそれをバイトで何回もやれば、探偵活動をしたことを褒められはしてもバイトで働く身としては歓迎されないだろうと。
「でしょう?それにセンパイは探偵としての活動でお金を取りたくないみたいに言いましたけど、そういった事って話の中で出て来るようなお金の為にやったんじゃないだとかって風に、自分もやりたいからだと思うんですけど・・・仮に依頼料を始めとした物を一切受け取らない探偵としてやろうとするなら、多分センパイが十億持っててそのお金を増やすような事をせず全部探偵活動やら生活についてを賄って活動していったとしたら、生涯を終えるまでに使い切る形になって以降の活動や生活が出来なくなる可能性の方が高いと思いますよ」
「はっ!?俺が十億を使い切る可能性が高いだと!?」
だが更に佐木弟がもしもの話として出した依頼されても相手に金を出させないならについてに、新一はたまらず驚きと共に有り得ないといった声を上げた。十億なんて大金を使い切るなんてと・・・しかし佐木弟は眉を寄せつつ口を開く。
「色々理由はありますけどまず言えるのは事務所についてどうするのかって話ですよ。さっき言ったようにどこかに借りるだとか買うだとか、自分の持ち物としての建物を建てるだとかって選択肢がありますけどどれも全部お金がかかります。それが建てるってなったら東都だと尚更にお金がかかるでしょうけど、毛利さんの所のように探偵事務所以外の所をテナントとして貸すようにして賃料をもらうようにすればみたいにしようとしても、十億じゃ正直そこまで土地的に広い建物は建てられないでしょうし回収もそんなお金が欲しいからと百万単位の家賃を条件にするにしても、余程いいとこじゃないとまず借りてくれる人がいるとは思えませんよ」
「っ・・・そういったことを考えると自分のビルを建てるだとか持つのは論外って事になるんだろうが、そうなると借りるにしても家賃が問題になるが・・・」
「毛利さんの所についてを仮に当てはめてみるとあそこの家賃が一月三十万くらいで借りれる物だと仮定して、探偵生活を四十年続けたとするとざっと一億四千四百万ってところですね」
「一億四千四百万・・・」
そこからまずはと口にされたのは事務所をどうするかについてであるが、建てるは様々な面からまず有り得ないだろうというように言った後で借りるにしても、例えとして出したような物件だったらどれくらいか・・・との佐木弟の言葉達を受けて新一はその額に何とも言い難げな様子になるしかなかった。あくまで例えとして瞬時に出したろくに考えてない額面だが、それでも東都の土地やら家賃が日本の中で一番高いと考えた上で長い間事務所を借り続けるとなったら、決して大袈裟とは言えない金額であり安いなんて言える物ではなかった為に。









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