もし新一が高校から公に探偵稼業を開始させたら 前編

「まぁそれならいいんですけど、高校は行かないって訳じゃないんですよね?」
「は?何でそんなことを言うんだよ?」
ただここでいつもの佐木弟なら蘭との関係を面白おかしくイジるような流れにするのだが、高校に行く事について確認してきたことに新一は怪訝そうな目を向ける。
「いや、なんかセンパイが別にもう学校に行かず探偵になるみたいな事を言い出したのもあって、そういった流れになったのかとも考えたんですよ。センパイって学校の勉強なんて教科書読んでりゃ大体分かるみたいな感じで、別にロクに勉強しなくても大丈夫だろって風に思った上でそれならもう学歴とかいいから、さっさと探偵になってもいいんじゃないかって」
「あ〜・・・俺がもう高校に行かずに探偵になるって切り出したことが、父さん達が家を出るって言い出した原因じゃねーのかって考えたってことか・・・」
そんな目に対して佐木弟がそもそものきっかけが新一にあったのではないかと言った事に、何とも言い難げに漏らす・・・一応学校の成績というかテストの点自体は高くはあるが、それは別に真面目に授業を受けた結果ではなく一通り教科書を見るなり、話を聞くなりすればざっと中身を覚えられる新一の学習能力の高さから来る物であると共に、そんな物だから授業も表向きは別に不真面目に見えない程度にしか受けてない上で、高校に行かずとも新一なら大丈夫と言える能力はあると自他共に感じていたのは確かだった為に。
「・・・そこら辺に関しちゃ多分父さん達から海外に行く事を切り出される前に話されてたら俺も少なからずそうするかを考えてたかもしれねーけど、高校に行くのは当然だって風に俺も父さん達も思ってたからな。そんなんだから今からそれを覆すようなことをするつもりはねーよ」
「そうなんですね」
ただ新一も流石に今から急にそうするなんて駄目だといったように言うと、佐木弟も納得するがすぐに表情を考え込むように変える。
「・・・でも職業としての探偵にはまだならないって言ってももうセンパイもちゃんと探偵としての許可を公的にもらって、依頼だとか事件を解決したらお金をもらえるような形にしたらどうですか?」
「は?いきなり何を言ってるんだよ佐木?」
「いえ、センパイは事件に出会すだとかこれを解決してほしいみたいな頼みって今でも十分受けてきてるのに、お金ってもらってないじゃないですか。それがセンパイからして当然の事だからみたいに前に僕に話してくれましたけど、職業としての探偵に就いた時にそういうのが枷になるんじゃないかって感じたんですよ。一つ言うと確かに事件だとか推理しないと解決しない事について向き合うセンパイがいるならそんな時は心強いってなるかもしれないけれど、それまでずっとタダでやってきたのに職業としての探偵に就いたからハイお金をいただきます・・・なんて風にしたらケチを始めとして心ない事を言われるだとか」
「うっ・・・だ、だからって金が欲しくて俺はそうしてる訳じゃねぇのはお前も知ってるだろ?」
「確かに知ってはいますけど、もう一つ言わせてもらうとどこかのテナントを借りるだとか毛利さんのとこみたいにビルを建てて、そこの所有者って形になって事務所をそこに設立するのかは分かりませんけど、そのお金については全部優作さん任せって事でいいと思ってるんですか?優作さんなら別にセンパイの為にお金を出してもいいってやってくれる可能性は高いと思いますけど、自分でお金を出すことなんか一切なくそうしてもらうとかっていうのは後で働いてお金を返そうと思うにしても、それなりの額を何も考えず出してもらいたいというのは流石に僕もちょっとって思いますよ?」
「ぐっ・・・!?」
そしてそこから佐木弟が口にしていった探偵として金をもらうことについてに新一は訳が分からないというように返すが、続けられた二つの考えられる事についてにどちらとも痛いところを突かれたというようになってしまった。特に二つ目の問題についてを聞いて。









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