もし新一が高校から公に探偵稼業を開始させたら 前編

・・・工藤新一は中学三年生に上がってから、とある後輩の兄弟の弟の方に付いて回られる事になった。その弟の名前は佐木竜二と言って兄弟共々親の影響を受けてカメラ小僧となっていて、新一の事を撮影対象として興味津々な様子で近付いてきたのである。今の時点で警察に探偵として事件を解決することが多々あり頼られるようになっている新一を撮る為にだ。

そんな佐木弟の行動について新一は悪い気はしなかった為、自分から離れてくれと言うことはなかった。年齢は二つ離れていて学校内で接触する時は昼休みや放課後といった時間くらいしかなかったことや、そんな二つ下という事から先輩として慕ってくれるといった様子で接してくる事もだが・・・何よりビデオに撮られるということに気持ちいいといった思いがあったからであった。

元々の気質から写真だとかに撮られる事に抵抗はないどころかキメ顔を向けられるくらいにはノリノリになれるし、カッコつけたいという気持ちがあるからこそカメラという物を向けられて悪い気持ちがしなかったのである。自分をより良い姿で撮ってほしいし気持ちがアガるからということで、佐木弟の存在があることが新一の気持ちだとかを向上させてくれるからと。

だからそんな佐木弟の事を新一は気に入っていたのだが、佐木の兄の方は新一に関わらないのかと言えば全くというわけではないし、何なら兄の方も新一を撮影対象と見ている。ただ兄弟とは言え性格が違うことややることの違いがあることから、そこまで弟のようには距離を詰めていないのである。まぁそれでも機会があれば兄もよく撮影をする為にと新一達に近付いてはくるが。

そんな風に主に佐木弟との関係が出来て過ごしていたのだが、時間は新一の中学の卒業の頃合いになる・・・



















「・・・え?センパイ、高校に入る時に一人暮らしになるんですか?」
「あぁ、父さん達が俺なら大丈夫って風に思ったのもあるから海外で暮らすってな」
・・・冬休みが終わり少しした日の帰り道で新一と佐木弟が並んで帰る中、新一から口にされた一人暮らしについてに佐木弟(流石に下校中はビデオカメラはカバンの中に収めている)は意外そうになるが、新一はもう受け入れているというよう平然と返す。
「でもどうするんですか?一人暮らしについては」
「そこは心配いらねーよ。父さん達は生活費は入金するって言ってたから余程無駄遣いしないなら別に問題はないだろうしな」
「それは優作さんならやれるでしょうけど、センパイ自身は一人暮らし出来るんですか?掃除洗濯まではセンパイも必要だからやると思いますけど、炊事までなんて出来るんですか?毛利センパイはいつも来てくれる訳じゃないんですよ」
「なっ!?ら、蘭に頼るばかりなんて事にする気はねーよ!それに凝った飯を作るなんて毎回毎回は出来ねーだろうが、自分一人なんだからそれくらいどうにでもするっつーの!」
ただ佐木弟が一人で大丈夫かとの問い掛けに新一は別に平気だと返していくが、蘭を引き合いに出してきたことに途端に顔を赤くしつつ慌てて返す。両想いなのは明らかであるのにこういった時に不意に突かれると取り繕えないのは変わらないというよう。









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