近くも隔絶たる差を感じ、手を払う

「・・・君達からすればこんな風に言われるなんてとなっているのは見て分かるし、意識的にそうしていたわけじゃないから尚更にそうなっているんだと思う。その上で君達がそういうようになったのは全部が全部事件を解決といった時に順風満帆というか、更なるトラブルといった事が起きることが少ないだとか起きても君達の周囲に結果としてそこまで被害がなかったのが理由の一つ目といった所だろう」
「一つ目って・・・じゃあ二つ目は何なんですか?」
「毛利君と遠山君は死体を見れば悲鳴を上げるくらいには死体に対しての拒否感があるということは前提にしても、さっき言ったよう長年工藤君や服部君と共にいることで事件やトラブルに慣れてしまったからこそだということ・・・つまりは工藤君に服部君が意識してそうさせようとしていないというのは承知しているが、二人をそうさせてしまった部分は相当に大きくあるだろうことだ」
「「っ!?」」
そんな姿に蘭と和葉がそうなった理由は何かと二つ挙げた剣持だったが、訝しげに何かと聞いた新一もだが黙って聞いていた服部も二つ目の理由に驚き目を見開いてしまった。全てが全てとは言わないにしても自分自身が理由だとの事に。
「これに関しては俺も君達が事件に出会い、その解決に向き合っているということはちゃんと認識はしている。しかし君達がそれぞれ恋人と共に事件に出会ってきた回数というのがどれくらいかは俺は把握してないが、それなりの数であると思うがそれを君達は否定出来るか?一般人なら生涯で事件になんか一度会うかどうかも怪しいというのを踏まえて、事件に慣れてないだろうと言えるくらいに少ない数だろうというように」
「っ・・・そんな風に言われるとそんなもんやろとは軽々言えるようなもんやないとしか言えんわ・・・俺と一緒に和葉も事件に巻き込まれるような事はパッと振り返っただけでも数十くらいは確実にあったと思うとな・・・」
「・・・俺もそんなことはないなんて、否定出来ません・・・蘭や遠山さんが死体慣れしていない部分があるは確かではあっても、俺や服部程じゃないにしても事件に出会してきた事を考えれば二人が普通の人より場馴れしていただろう上で、その現状を作ったのが俺や服部と共にいることが多かったからそうなっていったというのは・・・」
「「っ・・・」」
だが剣持は悪意から言っているわけではないと前置きをしつつも蘭達が事件に慣れないくらいの数しか事件に遭ってないかと問い掛けると、服部も新一も苦々しさを滲ませながらも否定を返せないと漏らしていく姿に、蘭も和葉も苦しいというように顔を歪ませるしかなかった。そんなことないと二人の為に言いたくはあっても普通の人が事件に出会うのは一生に一度あるかないかというように言われてしまえば、自分達が事件に出会し過ぎている事や認めたくはなくてもある程度慣れてしまった部分はあるということに。
「・・・重ね重ね言うが君達に悪意があってそういったような事をしただとか、そういったことになるようにしたんじゃないとは思っている。だがそれでもそういったことに慣れてしまった事に関しては工藤君や服部君が探偵として活動し、活躍することに近くにいる期間が長くなったことで慣れてしまったからこその緩みになったのだろうと思う。これが日常的な物だとまでは言わなくてもよくある事だというように思い、毛利君や遠山君も共にいたことと比べてはなんだが金田一達程事件でダメージだとかを負うことがなかったこともだが・・・何よりそんな結果を生み出してきた工藤君や服部君という探偵に惚れた事が一番に来るからこそだ」
「「「「っ・・・」」」」
そして剣持がそれらをまとめるようにして話をしていった事に、四人はただ辛いことを耐えるように口をつぐむしかなかった。今の恋人関係となった自分達という結果を生み出した事を否定したくないが、だからこそとも言うべき形で美雪や剣持にどうかと思わせるような発言が出て来た事を考えてしまうと、どう何を言えばいいか分からなくなり。









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