近くも隔絶たる差を感じ、手を払う

「どうしてというような顔になっているのは分かるが、まず前提というか金田一と七瀬君は君達のように告白をしてそれを相手が受け入れたから、恋人関係になったというような状態じゃない。これに関しては二人に各々聞けば相手への想いはあるのは確かだろうが、まだ幼馴染という状態なんだが問題は二人が何故結ばれてないのかじゃない・・・問題なのは毛利君と遠山君が各々の相手の様子に見惚れていた事だ」
「・・・そ、それが一体何が問題やって言うんですか・・・?」
「・・・七瀬君は金田一には言わないようにと言ったからこの場でだけの事として言うと、そうした君達の相手が探偵であってそういった所に惚れるという所に自分と二人が違うし、差があるというように思ったからだそうだ」
「え・・・私達と違う・・・?」
剣持はその様子に前置きを置いた上で何故その差を感じたのかということを話していくのだが、やはりピンと来ないといった様子を四人は浮かべるしかない。



「あぁ。言ってしまうなら探偵を好きになった君達と金田一という一人の人間を好きになった七瀬君の違いだ」



「「「「っ!?」」」」
・・・だが剣持から続けられたこれが核心だといった言葉に、四人は一斉に驚愕した。探偵を好きになったか人間を好きになったのかの違いだということに。
「・・・この辺りについてはさっき言ったような学校の勉強やテストに不真面目だったり、エロい事に興味津々で想う相手以外にそういった考えを抱く事なんて相手がやる訳がないと君達は思っている事だろうし、仮にそういう事があったら君達は相手の事を許せないといった行動を取るだろう。自分がいるのにそんなことをするなんてというように」
「「っ・・・」」
だが剣持がそんな反応に構わず話を続けていくのだが、もしもの時の状況についてを口にされて新一と服部は揃って息を呑んだ。そんなことをするつもりがないのは二人共に前提ではあるが、もしそんな風に見られたなら自分の相手がどんな事・・・どちらとも素手での荒事に強いし気も強い事から何をされるのか分からないという恐怖を感じて。
「その点で七瀬君はそういった金田一の行動について金田一がそういった事をしているのを知っているという、いわゆる慣れといった物もあるからだ。だからこそそんなことが起こっても多少なりに怒ることはあっても本気でもう二度と話しかけるなだとか、誠心誠意謝罪してそんなことをしないと約束しないなら許さないみたいな事を言うだとかしたことはなく、むしろまたかみたいに取り憑く島もない程に本気で怒るといったことは俺は見たことも聞いた事はなかったな」
「・・・あの、それが一体私達の事と何の関係があるんですか?ただ話を聞いて思った事としては、そんな風に思える事は私や和葉ちゃんもだと思いますけど信じられないというように感じるんですけれど・・・」
「そういったように君達が言えるのは工藤君や服部君にそういった部分がないか、君達だとか周りにバレない程度に収めているのかのどちらかは分からないが、七瀬君が金田一を見放すだとか離れるといった事をしないのは金田一のそういった部分を含めても、近くにいたいと思えるだけの気持ちがあるからそうしてると俺も見ているが・・・この前の事件で君達の様子から工藤君や服部君が探偵として事件やら謎やらに向かい合う姿が好きだと言った様子に、毛利さんに遠山さん達の関係と自分達の関係は全くの別物だと感じたとのことだよ。探偵であることが強く関係を結び付けている君達と金田一が探偵であるかどうか関係無く一緒にいる自分とと」
「「「「っ!?」」」」
それで美雪達の事を更に話していく剣持に蘭は訝しげにそれがどういうことなのかと聞くのだが、美雪がいかに自分と蘭達の関係の差を感じたのか・・・そう言葉にされた事に四人は一斉に驚愕した。美雪が感じたことの本質についてに。









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