目標と刺激のない平たい生は幸せか?

「んで、どうなんだ新一?事件やら謎やらに関わらないようにすることを前提に、自分で自分の事をどうにかしたいって気持ちは強くあるって言えるか?」
「それ、は・・・・・・」
「・・・ハッ、その様子じゃどうするかの気持ちがあると言いてぇが嘘でもそう言えるだけの気持ちはねぇようだな」
「「「「っ・・・」」」」
それで小五郎がちゃんとした言葉としてどうかという問い掛けを向けるが、新一が視線をさまよわせながら何も言えない様子に吐き捨てるように嘘さえつけないのかと言い、志保を除いた蘭達はまた辛いというように顔を歪ませる。
「その辺りはもう工藤君自身事件や謎に関わる以外で自分の事を奮い立たせる事について、どうなのかっていうのが思い立たなかったのもあるからでしょうね。それもこれも組織に『江戸川コナン』として関わる事になって今までの話のようになったからこそと言えるけれど、そこにもう一つこの漫画からのセリフじゃなくあるゲームから聞いた言葉も工藤君の現状に拍車をかけてると思うわ」
「え・・・あるゲーム・・・?」
更に志保がその新一の状況についてに言及するように話をしていくのだが、そこであるゲームのセリフというように言うと疑問の声は蘭から出て来るが他の面々も同じように疑問の様子を浮かべる。
「この漫画のセリフだけでも工藤君の状態を説明するにはいいと思ったけれど、この際だからと他にも色々と調べた結果としてよりそのセリフを補強するするようなセリフを見つけたのよ」
「な、何なんだいそのセリフって・・・?」



「刺激があるから人生は楽しい、というセリフよ」



「・・・え?」
・・・そこから志保がそのセリフを見付けた経緯は何かを話していき世良が答えを聞きたいというように先を促すと、そこから出て来たセリフにキョトンとした反応を世良もだが他の面々も浮かばせた。だが志保はそうなるのは分かっていたというように続けて口を開く。
「これに関しては工藤君が敵が欲しいというように思っているのなら、どうすれば毛利さんを筆頭とした人達が思うような前の工藤君に戻れるのかについてを考えてみようと思って、色々な漫画だとかゲームのセリフを調べてみようと思ったの。私の語彙だけでどうにかしようと思っても上手く行くと思えなかった事から・・・でもこのセリフが目に入った瞬間に私は思ったの。工藤君はもう事件や謎という敵に刺激がないと心が沸き立たない人なんだろうと」
「「「「っ!?」」」」
「あぁ、成程な・・・」
そうして志保が何故そのセリフを見付けたのかに何を感じ取ったのか・・・それらを語っていくと新一達は唖然とするが、小五郎は脱力気味な様子で納得していた。今までの話もあって志保の言ったセリフがしっくり来るというよう。
「おじさんだけが納得しているというか否定したいけれど否定出来ないという様子ね・・・でも工藤君が小さい頃から普通の日本の一般家庭の人間だったらまず送らないだろう生活を送ってこなかった事が、工藤君のそんな一面を相当に大きく助長していったと私は感じたの。小さい頃から普通の人では解くのが難しい事件や謎に出会していた事もそうだけど、海外旅行に頻繁に行くだったりセスナの運転の仕方だとか銃を撃つ経験だったりと、とても普通の家庭の子どもが体験出来る筈のない刺激的な体験ばかりをしてきたことがね」
「っ・・・!」
志保もそんな様子を見た上でそう感じたのは新一の小さい頃の体験が大きいというように言っていくのだが、それがいかに普通とかけ離れた物であり刺激的な物かと付け加えて言った事に、新一は引きつった様子を見せるばかりで何も返す事が出来なかった。志保の言った事を繰り返すようだが否定したくても否定出来ないとなるしかなかった為に。









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