目標と刺激のない平たい生は幸せか?

と言っても新一は変わった様子を小五郎に向ける事はなかった。小さくされる前と同じような態度で小五郎と出会ったら接してきたのだが・・・そういった何も変わらないという事が小五郎からしたら癇に触る物だったのである。

なら何が癇に触る物だったのかと言えば新一と小五郎の現状の違いがあるからだ・・・新一は組織の事をどうにかしてするきっかけになったのと下手な事は言わないようにすると言ったことで、ペナルティのような何かを課せられる事はなかった。だが小五郎は後の混乱を招かないようにする為に様々な枷を付けられる事になったのである。先に言ったような自分達の言うようにしてほしいというように言われてだ。

そんな枷を付けられた事に関して嫌な気持ちになったのは確かなのに、その大本の原因を作った新一が取った行動は一応小五郎を騙していただとか利用していた事について謝りはした・・・だがその一度の謝罪をしただけで新一はこれで前のように戻れたとばかりに、申し訳無さなど一切もうないといったような様子に即座に態度を変えてしまったのである。

この事に小五郎の気持ちは盛大にざわつくことになって新一に対してそれらをぶつけたいと思うようになった。自分を散々利用してきた上に今の立場やら状況やらを押し付けるようにしておいて、それをまるで当然の事のように感じているその姿に。だがそれを実際にぶつけるようなことはしなかった。

これはそういった事を言ってももう終わったことだし謝っただとかちゃんと安室さん達に便宜を図ってもらっただろうというよう、悪いとは本気で思っていないどころかこれが正着点だといったような事ばかりを言い、ぶつかりあう事になるのが目に見えた上で・・・そうなったら新一が安室達を召喚すると共にまず間違いなく新一をたしなめるのではなく、小五郎を黙らせる方向に舵を切るのも容易に想像がついたからだった。新一と小五郎のどっちを選ぶのかと言われたら、自身らにとって役に立つだとか立った方を選ぶだろうと。

そして新一にそういったことを言っても自分が元の体に戻っただとか組織を壊滅させたんだから、これで良かったのにといった考えから小五郎に対して本当の意味で申し訳ないというように思うなんて有り得ない・・・とも感じたからもう新一にあれやこれやと言う気だとかを無くしたのである。

ただそんな風に思いはしても全く何もしないままというのも気分が悪いということから、度々表向きは久しぶりの挨拶という名の様子見の来訪をしてくる安室に話せる時間を取ってもらった上で話をした。あくまで個人的な話というようにして自分の気持ちやら何やらを話した上で、以降に新一が組織とまで行かずとも厄介なことに関わるような事があって、安室もそれまでの縁から解決に協力してくれと言われるだとか協力するような事があるなら、蘭達もそうだが俺を関わらせないようにだとか巻き込まないようにしてほしいと。

そういったように言われた安室は苦い顔になりながらも個人的に出来る限りはそうするようにすると頷いた。これは小五郎の本音と気持ちを聞いて安室としては新一を擁護したいという気持ちはあれども、新一の終わり良ければ全て良しといったような姿勢に流石にこれは・・・といった気持ちの方が圧倒的に強かったからだった。

新一には世話にもなったし恩義も感じているが小五郎にも同じ程とは行かずともそういった物を感じていたが、そこに上乗せする形で公安だと言えなかったのは前提にしても小五郎を騙していたという申し訳無さがあった上で、新一が自分と違って一度謝っただとかで全部終わったと信じて疑っていない姿勢に、小五郎が言った事の中身が組織関連の事に抵触しなかったのもあってそうすると決めたのである。

だから安室は小五郎の気持ちについてはよく知っていたのだが、そんな中での今回の志保からの招集とその話の中身に加えて新一の体たらくを見たことから、小五郎の気持ちが更に新一を許せないという方向に傾いたのだと見たのである。事件やら謎やらを求め過ぎてしまうその在り方に一応寄り添うみたいな風に言ってはいるが、新一がそれで改善だとかどうにか出来るなんて実際は感じなかっただろうことから言葉厳しく言っているのだろうと・・・









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