目標と刺激のない平たい生は幸せか?

「・・・僕もこんなことを言いたくなかったし思いたくはなかった。だが僕の言ったような事は結局というか事件だとか謎を解決すればそれまでという物であって、新一君がそういった状態に陥らないように根本的に解決するのに繋がらないと感じたんだ。それこそ志保さんの言うような敵がいなくなればその後というか、事件だったり謎がない時にどうするのかというように・・・」
「そ、それは・・・だ、だったらその間に時間をかけて新一が事件だとか謎が無くても大丈夫なようにしていくようにすれば・・・」
「だからこそ劇薬というように僕は言ったんですよ・・・それが成功する可能性はないとは言いませんが、もしそういった事が出来ずに終わったとしたなら新一君に待ち受ける結末というのは、今までのようにどころか今以上に新一君が事件や謎がない時に気が抜ける可能性の方が僕は圧倒的に高いと思います・・・例え他の事で何かでどうにか考え方だとか整えようとしても事件やら謎やらが多くなり過ぎれば、そんな事を考えている暇なんてないというようになっていった結果として新一君が普通の日常に却って馴染めなくなる可能性は」
「「「「っ!」」」」
その反応に安室は苦渋の様子を見せる中で蘭がそれならというようにおそるおそる改善点について口にするが、もしもの可能性として新一の状態からそれが上手く行かないということの方が有り得てしまう・・・というように返すと、蘭達は一斉に息を呑むしかなかった。新一の性格から事件や謎の解決に忙しくなればなるほど、最低限生きていく為にやらなければならないこと以外の事を、そんなことしてる場合じゃないと捨て置くだろうというのが安室の言葉から揃って想像出来てしまい。
「そうね、そういうようにしたらそうなるだろうと私も思うわ。まぁもっと言うと事件や謎がないと気分が落ち込むというのに、何もない時間を増やすんじゃなくむしろ事件や謎に関わる時間を増やしたら、より一層工藤君はそういった物がない時に気を張るというような事が出来なくなるのが想像つくわ。事件や謎が無いんなら休ませてくれだとか気の張る意味がないというようにね」
「そ、そんな・・・じゃ、じゃあ新一についてどうすればいいの・・・?」
「蘭。その辺りに関しちゃ周りがどうこう言うかじゃなく新一が本気で変わりたいだとか、変わらないとって思って行動しねぇと意味がねぇんだよ。お前もそうだが周りがどうこう言おうがテメェ自身で強くどうにかしないといけねぇって風にな」
「お、お父さん・・・?」
「おっちゃん・・・?」
志保もその意見に賛同どころか更に踏み込んでより無理だろうと言っていくと蘭がどうにかならないかとすがるように聞いてくるが、そこで小五郎が頭をかきながら口にした言葉に蘭や新一だけでなく阿笠達も困惑した様子を見せる。
「これに関しちゃそもそもの話として言うと新一の様子が前と違うようになってるってことに、蘭を始めとした周りがどうにか元の新一のようにしたいからって事で始まったことだが、志保の話を聞いて俺が思ったことは博士達もそうだろうが何より蘭が一番新一に元のように戻ってほしいと思っているのは分かる・・・だが変わってほしいといくら思ったって新一がその気持ちに応えるだとか、そう願われなくても自分自身で改善したいと思うように考えて動けねぇってんなら意味がねぇと思ったんだが・・・新一、俺の言っていることは間違ってるか?」
「い、いや・・・確かに間違ってないけど、いきなりどうしたんだよおっちゃんそんなこと言い出して・・・?」
そこから小五郎が蘭達の気持ちはあれども自身の気持ちが何よりだろうと言うと、新一は戸惑いつつも頷くがすぐに何故というように問い返す。









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