レクイエムの後に終わる探偵の矜持

「・・・そういうわけだ。今すぐどうするかを決めろとは言わないし是が非でもこうしろと強制するつもりも俺にはないが、それでも忠告くらいならやれる・・・現場に行きたいと思うな。そしてもうこの際だから日本に帰ることも視野に入れることも考えるようにしたてみろ」
「なっ・・・さ、さっきは俺達が日本に帰る事にしたらこうなるみたいな事言っただろ・・・!?」
それで話は終わり・・・となる前に忠告だとレオンが口にした中身に新一は驚愕と共に先に言った事と違うと口にするが、すぐに首を横に振る。
「さっきのはお前達のヘマで日本に強制送還されたならの話だ。今言ったのはこの機会に自分達で日本に帰る事を選択するか、蘭達と話し合ってみたらどうかというものだ」
「っ・・・そういう風にレオンは言ったのか・・・」
「そうだが今までの話の流れもあって蘭達共々一度帰るかどうかを検討する機会を設けた方がいいと感じたからこう言ったんだ。今の話に出たように現場に出たいという気持ちと現実の違いを目の当たりにした上で、二十年以上意地を張ってアメリカ・・・それもDSOの本部付近から基本的に離れない生活を送ってきたが、それを一度蘭達と見直して日本に帰るのを考えるのには今回はいい機会・・・いや、最後の機会だろうとな」
「さ、最後の機会・・・?」
そんな風に振る舞うレオンが何故そう口にしたのかを話していくと新一も戸惑いつつも納得するが、続いた話の中で最後の機会と出た事にたまらず動揺した様子にレオンは盛大に眉間にシワを寄せる。
「・・・お前の事だ。自分の意志を早々変えるような事はしないのは分かっている。だから誰かに忠告だろうが何だろうが何か言われても反発するだろうことは目に見えているが、それでもこういった機会が無いならお前に誰か何かを言うことはないと思った・・・だから言ってるんだ。お前の性格からここで何か言わなければそういう事を改めて考える機会を自分から作ろうとしないことと、もう年齢から考えればこれが日本に帰って動くにしても最後の機会だろうとな」
「ね、年齢・・・?」
「もうお前も45という年齢だ。ここで日本に帰るならバイオハザードが起きる可能性のあるか起きた他の国に行かないことや、DSOで見聞きしてきた事を始めとして様々な事に口を噤むなら、探偵として日本で花開く形で再び活動することも出来ないとは言えんだろう・・・だがこれからもDSOにお前が残ると言うのならいつまでDSOにいるかにもよるだろうが、仮にバイオハザードがもう二度と起こらないようにするまでいるというならお前が亡くなるまでそれが成し遂げられない可能性は十分に有り得る・・・つまりお前の子どもはまだしも蘭も亡くなるか体の自由がきかなくなるまでの状態になって、日本に帰る事が出来ずにこちらに骨を埋める可能性も有り得るということだ」
「っ!?」
そこから新一の性格を踏まえた上でそれでも今ここで言っておくべき事についてとレオンは話をしていくのだが、もしもの可能性についてにたまらず新一は息を詰まらせてしまった。DSOに居続けると選択したら自分も蘭も日本の地を踏むことが出来ずに終焉を迎えかねない可能性があるとの事に。









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