レクイエムの後に終わる探偵の矜持

「分かるだろう?今お前が勝手な事をやれば確実にお前達の子どもは割を食う事になるだろうし、仮にもう少し時間が進んで子どもがお前達の元から出ていったとしてもお前が何かやった時の反応次第では、子どもも日本に強制送還される可能性は決して否定出来る物ではないしお前達の両親ももう日本に帰ったから、誰か助けを頼めるような人物もいない・・・それでも行動するつもりならすればいい。その時に俺はお前を助けるような事はしないし、仮に俺が助けようとした所でDSOをどうにかなんて出来ないだろうがな」
「っ・・・そんな・・・」
それで今までの話の流れをまとめるようにした上で最終的にDSOは絶対に認める筈がないと言い切るレオンに、新一がたまらず辛いという気持ちを滲ませ表情を歪ませる。
「・・・そういうわけだ。DSOから離れたくないと言うならこのまま大人しくしていろ。そうする以外にお前がバイオテロに関わる事は出来ないのは確かだろうからな」
「っ・・・なぁレオン。もう俺が勝手をしたら蘭達の事を考えたら駄目だってのは改めて話を聞いて分かったよ・・・ならせめて俺を裏方じゃなく現場に行けるようにしてくれないか?」
「・・・何?」
そうして話を終わらせようとするレオンだがそこで意を決したように現場に出してほしいと新一が切り出したことに、訝しげな顔を浮かべる。
「・・・元々から俺はエージェントになってから基本は裏方での任務をやることについて不満だったんだ。けど上の方から俺をエージェントにした経緯もあってそうする気がないって事から二十年以上裏方として動いてきたけど、もうここまで働いてきたってのもそうだけど俺もDSOとして目立ったらいけないってのはこれまでの時間で理解したんだ。だから上の方に俺を現場に行けるようにってレオンから頼んでくれないか?」
「・・・そういうことか」
だがそこで新一から切に願うようにちゃんと理解しているから現場で動きたいというように言ってきたことに、レオンも納得した。本人の気質的に考えれば今まで強制的に抑え込まれてきたからとは言えよく今まで我慢出来た物だが、今の話の流れもあってどうにか現場に行きたいという気持ちが浮かんだのだろうと。
「なぁ、いいだろ?上に頼むくらいさ・・・」
「・・・頼む、か。ならこれを聞いてもお前は現場に行きたいと思うか?」
「え・・・?」



「俺はラクーンシティでBOWだとかそれになりかけなんかじゃなく、れっきとした人間を殺した。アリッサを殺した組織が保持していた兵隊の人間を何人もだ」



「っ!?」
・・・だが新一が頼み込むように口にしてきた言葉に対し、レオンが淡々と口にした返しの言葉に絶句してしまった。全く予想していなかった言葉と中身に。
「これに関しては奴らからすればエルピスの確保が目的だった中で俺が来たものだから、ゾンビを始めとしたBOWで俺を止める事が出来る可能性が低いと見たから派遣してきたと俺は見ている。現に奴らはマシンガンなどを携帯して俺を見付けた瞬間発砲してきて、とても殺さずに収められるような物ではなかったし説得なんか持ってのほかだった」
「・・・だからレオンは何人もれっきとした人間を殺したっていうのか・・・?」
「そうなるがこの殺人に関してを公的に裁けるかどうかと言えばまず無理だろう。戦争で人を殺した兵士が裁かれないのと同じような物だということもそうだが、一応というように俺のやったことに関してはラクーンシティで起きていた事を暴いた事や、エルピスを確保出来たことで処分はないというようになったからな。だから俺は今もこうしてここにいられるわけだが・・・新一、例え任務だとか生き残る為だとか相手が殺しにかかってきたからとは言え、お前はれっきとした人間を殺せるか?奴らがそういった人を殺すことに躊躇いのない兵隊を保持しているというのを踏まえた上で、現場に行きたいと言う形でだ」
「っ・・・!!」
だがレオンはそんな様子に構わずその時の事を話した上で以降に現場・・・特にコネクションを相手にしたならBOWではない兵隊という名の人間を相手にする可能性があるというように言うと、新一は盛大に顔を引きつらせると共に息を呑むしかなかった。例えそうなった時に正当防衛だというように片付けられるだとか闇に葬る事が出来るというように考えられたとしても、BOWを殺した経験は前にあれども人間だけは殺した事がないしそうしないようにと心掛けていたのに現場に出る・・・それもレオンの言った相手と対峙したなら人を殺さなければどうしようもないという状況に出会す可能性があるとの事に。









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