レクイエムの後に終わる探偵の矜持

・・・アンブレラが引き起こした様々な混乱。その中の一つにとある犯罪組織の実態を明かして結果的に様々な混乱やら被害やらが出る事になったが、その中には自分で組織を解体したいと思っていた工藤新一がいた。

組織という獲物を勝手に弱体化させられた、だからそうしたきっかけをもたらしたアンブレラを自分が叩き潰す・・・そう新一は意気込んでいたはいいものの、結果としては新一が動いたからでアンブレラが潰れたなんて事はなくアンブレラは終わる事になった。

その事に新一は大層歯噛みをすることになった上で以降の活動の仕方もあって、アメリカから厄介者だと見られたことによりこれ以上日本以外で活動するなら自分達の膝下で・・・それも指示に絶対に従って活動してもらわないなら日本にペナルティ付きで強制送還するというように言われ、かなり葛藤はしたもののそうすると受け入れる事にした。そうしなければ確実にもう自分はバイオハザードが起きた所に関われないという事になり、そんなこと認められないと思ったからだ。

しかしそう決断してまでアメリカの膝下で活動すると決めたのに、待っていたのは余程でなければ現場に行くことなどない後方活動という物だった事に、新一は唖然とするしかなかったがそれでもそこから離れるというようにはしなかった。ここから離れるということはもうバイオハザードに関われないということから、いずれ自分を現場で必要としてくれるように認めさせると前向きな考えを持つ形でだ。

だがそんな風に思いつつも時間は無情に進んでいき、日本ではもう『高校生探偵工藤新一』は完全に過去の物となるだけの時間・・・三十年という時間が過ぎるが、新一はエージェントとして現場に入ることなどほとんどないままの状態が続いていたが、そんな中で全てが始まった場所であるラクーンシティでかつてのビジネスパートナーであったアリッサの死の事実が明らかになったことに、新一はその真相を現場にいたレオンから聞くことにした・・・


















「・・・アリッサがスペンサーに会っていた事もそうだけど、それでスペンサーが受け入れていた子どもをアリッサが養子として受け入れる事にして、その子どもが今回の事件に巻き込まれる事になった・・・」
「あぁ。そしてアリッサの残したディスクの中身を確認した結果として、グレースは特別な何かを持つだとかといった事はない普通の人間だと明らかになったが、そんなグレースだからこそスペンサーの遺したエルピスが贖罪の為のものであり、希望だというように考える事が出来た結果・・・ラクーンシティ症候群で遠からず死ぬことは避けられなかった俺やシェリー達は助かることになったというわけだ」
「っ・・・!」
・・・アメリカのエージェント改め、DSOというように呼称が定められた機関の本部の個室にて。互いにテーブルに備え付けられた椅子に座りながら、対面上に新一とレオンは向かい合っていた。
そこでもう45という年齢になってもう中年といった顔つきになった新一は、49という年齢になりヒゲを無造作に生やしているレオンからの説明を受けて苦み走ったという表情を浮かばせた。
「・・・やはりスペンサーがエルピスといった物を作って用意していたことが信じられないか」
「・・・そりゃそうだよ・・・アンブレラがやったことがやったことってのもそうだけど、そんなエルピスを残すだとか悔い改めるっていうようなことをするなら自首だとかってことをするのが妥当だって思うからな・・・!」
レオンがその表情の意図について問い掛けると新一は頷きつつも、それは言動不一致なのではというよう自首の部分について特に力を込めながら口にする。新一からすれば罪を償いたいと思うなら冷たい檻や監獄の中でそれらを噛み締めてこそだという物だという考えがあった為に。









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