暴食がもたらす不幸

「もう俺達はそうだと認識しちゃいるが、新一は未だに自分の周りで事件がめちゃくちゃ起きることについて甘くだったり軽く見てるっつーか、そんなことなんて考える事すらねーからな。そんなもんだから蘭達と会う時に急遽の依頼が来るなんてそんな都合の悪い事はないと考えてたから、連絡が入らねぇように気を遣うだとかってことをしねぇと俺は見ていた」
「そしてその通りになって新一君と事件だとか推理のない時間を過ごせると思っていた蘭は、一回二回くらいはまだ我慢はしたけどそんなことばかりが続いたから爆発することになった・・・蘭からしたら新一君に対して愛想は完全に尽きたとは言わないかもしれないけれど、そんなことばかりだったんだからしばらくはもう新一君と会う事はしたくないと言うでしょうね」
「まぁしばらくっつーよう時間が経ちゃ新一に会いたいってなるだろうが、どうせ新一は同じような事を起こしてまた蘭を怒らせるのは目に見えてる・・・態度を改められずな」
「それもこれも望月さんみたいにドカ食いを止めないと命の危険にまで行くという程、差し迫った状態にならないからなのね」
「あぁ、そうだ。新一からしてもそうだが蘭からしてもな」
それで新一の事件が周りで起きることに対しての認識についての話から蘭との関係についてを話し合う中、小五郎は新一だけでなく蘭にも呆れたというように漏らす。
「英理もそうだろうが俺も何度も何度も新一と喧嘩になってる事からもう離婚も視野に入れた方がいいんじゃねーかと思って話をしたが、その度に返って来る答えはゴニョゴニョとそれはしたくないっつー新一に対する気持ちが明らかに残ってるもんだった。それであの娘の事があってから考えたことはさっき言った劇物を食べてるようなもんであると同時に、それに依存っつーか病みつきになってるようなもんだって事だった。だからこそどれだけ新一が探偵活動に傾倒した事をしようが、蘭は新一の事を完全に引き離す事は出来ねぇんだろうとな」
「それこそもう止めないと命に関わる事になるって言うんなら止めるかもしれないと言いたいけど、それも今までの事を考えると事件に出会って殺されかけた時もあるのにそれで別れられないと考えると、もう完全に蘭を別れさせるだとかどうにか考えを変えさせるのは無理としか思えないと貴方から聞いた時は、否定したかったけど否定出来なかったから複雑でしかなかったわ・・・」
そこから小五郎が蘭の新一に対しての姿勢や考えについてを望月に会ってからのことも併せて話していくと、英理は言葉通り複雑な気持ちを隠せないといった顔を浮かばせた。何だかんだ言いはしても最終的に蘭は新一と完全に関係を断ち切る事は出来ないと、それこそ命の危険があっても新一と別れる事を考える事がなかった前例がある為に。
「あぁ。だがそういう風に言った所で蘭が改善出来るだなんて思えねぇし、新一はもう言わずもがなだ。もうこれに関しちゃ不治の病みてぇなもんだがあの娘のように是が非でも対処しねぇと命の危険に繋がるような、ちゃんとした病気だってもんに認定出来るもんでもねぇ・・・もしそういった病気だって医学的に認定出来るもんだってんならあの娘のおふくろさんみたいに新一と無理矢理にでも別れさせるくらいしただろうし、俺も覚悟を持って治療に向き合おうとしただろうが・・・そんなもんじゃねぇ上にどっちもそれを改善だとか相手を見切るなんて出来ようもねぇのは目に見えてるから、俺はもう以降のあいつらに付き合おうなんて気はなくなったからな」
「どうせという言い方になるけれどくっついては離れくっついては離れとなるのが目に見えているというように貴方から言われて、私もそんなことに以降も付き合いたいとは思えなかったから貴方に合わせるというようにすることに決めたもの・・・改善が見込めないならに命の危機にまでならないなら蘭達の痴話喧嘩にずっと巻き込まれるなんてゴメンだとね」
そして蘭達はもうどうしようもないだろうし、そんな蘭達に実際の病気でもないし命の危機はないのに付き合う気にはならない・・・そう二人は話していった。もう蘭達についてはどうしようもないと二人とも認識しているからこその決断だと。









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